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夢幻水滸伝

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第十六話 内政その三

「そうなのです、そして姫巫女様も」
 綾乃もというのだ。
「出陣してもらいますので」
「四国にやな」
「星の者と軍勢は共に必要です」
 その両方がというのだ。
「官僚機構だけでなく」
「特に星のモンやな」
「こうした内政でも必要で」
「戦でもな」
「多ければ多いだけです」
 必要だというのだ。
「ですから山陽のお二人の加入は大きいです」
「山陽の土地と軍勢だけやないか」
「はい、九州まで押さえ西国を統一したならば」
「もう東に戦力を集中させてやな」
「一気に飲み込んで、です」
 東国の諸勢力をというのだ。
「天下統一といきたいです」
「その場合は芥川もやな」
「この御所に戻ってもらい」
 そしてというのだ。
「軍師の責務に専念してもらいます」
「そうなるな」
「はい」
 まさにという返事だった。
「そうして頂きます」
「そうしたら山陽、四国、九州の星の連中も動員してやな」
「東国を攻めます」
「今は押さえてるだけやけどか」
「そうします」
 まさにというのだ。
「その時は」
「ほな次は四国か」
「幸い攻めてきたので」
「返り討ちにしてか」
「逆に攻め込みます」
 この考えをまた言うのだった。
「そして四国もとしまして」
「九州か」
「そうなります、九州はあちらから攻め込んでこずとも」
「用意が出来たらか」
「こちらから攻め込みます」
「そうした考えか」
「そして言うまでもなく山陽、四国と共にその内政もです」
 そちらもというのだ。
「充実させます」
「そうするか」
「はい」
 太宰はまた中里に答えた。
「その様に、それではです」
「ああ、話を戻してやな」
「大和の新田開発計画ですが」
「この案でええかやな」
「はい、何処をどの規模でどうやっていくのか」
 そうした細かいところまでというのだ、そしてここで。
 太宰は細かい計画を書いた書を出してきた、そこにはどの場所にどれだけの人員を配置して予算はどうするか、そうしたところまで書いていた。
 それを見てだ、中里は唸って言った。
「細かいな」
「官吏達にこうしたことまで考えてもらいました」
「そうか」
「こうしたことを各地でしてもらっています」
 大和だけでなくだ。 
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