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魔法少女リリカルなのはエトランゼ番外編1 FATAL FURY

作者:南條 綾
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2部 KOF
1章 開催
  二回戦の始まり

 俺自身肉体強化と言ってもそこまでの筋力は上げてない
まぁ通常男性よりはあるかもしれないけれど
恭也さん達のおかげで生前よりも体の使い方が上手くなっているような気がする。
まさか無傷でヘビー級ボクシングチャンピオンになれると言われたマイケルマックスに勝てるとは思わなかった。

 来週から2回戦の戦いが始まるが、これからが本戦って感じだと思う。
抽選が始まるのだけど、残念ながら俺学校なんだよな
不在抽選をお願いしておいた。
去年優勝のビリーと準優勝のライデンは3回戦からという事らしい。

[おめでとうございます綾様]

[ありがとう。1回戦ぐらい突破しないとね。せっかく練習に付き合ってくれたテリーたちに悪いしね]

[なのは様達に伝えなくてもいいのですか?]

[負けたら格好悪いじゃん]

[そう言う問題ですか?]

[俺にとってはね]

 帰ってから久しぶりに家事手伝い
たまには親孝行もしないといけない
生前は親との折り合いが良くなかったから親孝行らしいことは一切やってはいなかったのだが南條家ではすごく愛されているのがよくわかる。
もう少しコミュニケーションをとれれば違ったのかなと今の親子関係でそう感じた。


 学校に行っている最中にティアから連絡が入った。

[綾様]

[何かあった?]

[KOFの2回戦の相手が決まりました。]

[俺の?]

[はい]

[戦うストリートダンサーの異名がある人物で名前をダック・キングというそうです]

[ダンサーねぇ独特のリズムを持っているから戦いにくい相手だ。
ありがとうティア]

[応援してます]

 練習をしながらティアに検索をしてもらって相手の研究
春先にあった格闘大会の決勝でテリーに負けた相手か
テリーに聞きに行きたいところだが、テリーもライバルだからな
 
 VTRをみると、やはり変則的なリズムだな


 そうこうしているうちに戦いの日曜日になってしまった。
今回の戦いの舞台はウエストサブウェイの路上
凄い人がにぎわっている。
俺の姿を見るとまるでモーセの海割れみたいに両方に分かれ
花道となった。

 俺はいつもどおり白のへそだしタンクトップに
下は赤のショートスカートに黒のレギンス
そして今回はマントを着けての登場

 相手は先に来ていたようだ

「待たせたかな」

「男が待つのは基本だぜベイベー
こんなかわいこちゃんが相手とはびっくりだ!」

「男だ、女だって見下してると簡単に負けるよ」

「言ってくれるね」

 ダックは話しながらモヒカンの手入りをしていた。

「今日もモヒカンの調子はいい、最高のダンスで行かせてやるぜ」

「途中でバテないでね」

「それじゃ始めるとするかい」

「いいよ」

 俺はマントを投げ飛ばした。
それは戦いの合図となった。
 
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