俺が魔王の息子ってマジですか!?
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13話 ベルと高校生 上
ー紅蓮視点ー
道場から出た後、一刀斎さんに部屋を案内すると言われ、
一刀斎さんの後ろを付いて行く。
長い廊下を歩き、一刀斎さんが扉の前で止まった。
どうやら、この部屋のようだ。
どんな部屋だろう?
「ここが、主が泊まる部屋じゃ。
好きに使うといい」
俺がどんな部屋か気になっていると、一刀斎さんは必要な事だけ言って
スタスタと何所かに行ってしまった。
まあ、神社の仕事があるのだろう。
そんな事を考えながら部屋の扉を開ける。
ガチャ
扉を開けた後、部屋の中を見る。
床は畳に、壁に窓がある。
家具は無いが、定期的に掃除をしているのか目立つよごれもなく、普通の部屋だ。
広さもそこそこあるし、男の一人暮らしには何一つ問題はないだろう。
コロナミンCを取り出し、蓋をあけて飲む。
うん。意外とイケるな……。
そんな感想を抱きながら、ビンに蓋をして、次元袋に入れた後。
持っていた次元袋を部屋の隅に置いて横になる。
さて、これからどうするか……。
一刀斎さんの手伝いでも…………。
ん?
一刀斎さんの手伝いでもしようかと思いながら、上半身を起こすと、よく知っている魔力を感じた。
この魔力はベルか?
一体どうして…………。
正直疑問だらけだが、とりあえず外に出て魔力の方角に向かった。
もしかして誰かが連れてきたのか?それもと迷子にでもなったか?
赤ん坊が一人で人間界に来たとは思えない、でもベル以外の魔力を感じない。
本当にどうしたんだ?
20分後
ベルの魔力に向かって町を疾走していると、ヒルダの魔力がベルの近くに現れた。
おそらく、迷子?だったベルを迎えに来たのだろう。
よかったよかった。
しかしだ、俺がここで見つかるわけにはいかん。
もし、ヒルダに見つかってみろ、連れ戻される上に地獄より恐ろしい罰が……。
ガタガタブルブル。
思わず罰を想像してしまった俺。
恐怖からガタガタと体が震えてくる。
は、はやくここから逃げなければ!!
生き残る為、明日の自由の為に俺は逃げる!!
後ろに向かって全速前進だ!!
「転送!!」
パカー
俺が逃げるためにくるっと体を回すと、割れたパンツ一丁の変態アランドロンが居た。
逃走失敗。
神は死んだらしい。
アランドロンに飲み込まれ、外に吐き出される俺。
一体ここは何所だ?魔界か?
辺りを見渡すと、学生服の男と裸のベル。
後、驚いた顔をしているヒルダに銀髪の学生服の男が居た。
誰かこの状況を教えてくれない?
むしろ、みんなこっちに気づいてくれないかな?
全員、ベルの近くに居る学生に集中しているせいか全然俺という存在に気づかない。
…………。
うん。とりあえず逃げよう。
ドクン!!
おや?
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