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八条荘はヒロインが多くてカオス過ぎる

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第百十七話 ある晴れた日にその十一

「そうなります」
「そうなんですよね」
「それに関東はおうどんよりも」
「そうそう、お蕎麦なんですよね」
「そうなっていますね」
「東と西で分かれるんですよね」
 おうどんとお蕎麦でだ、江戸の蕎麦が有名だけれどこれは今でもだ。
「ざるそばとか」
「関東ではよくそれで食べますね」
 お蕎麦をだ。
「西よりも」
「冬でもざるそば食べたり」
「そうした方もいますね」
「あれも独特ですね」
「はい、本当に」
 このことも関東独特だ。
「それも主食で」
「丼や御飯と一緒には食べないですね」
「関西じゃお蕎麦を頼んでも」
 うどん屋さんでも食堂でもだ、このことは学校の中の食堂でも同じだ。
「丼とか御飯頼みます」
「そうしますね」
「今みたいに」 
 ちゃんぽんと炒飯の組み合わせもだ、もっと言えば餃子もだ。餃子も中国では主食となるからだ。焼き餃子は東北の方の限られた餃子にしても。何でも当時満州と呼ばれていた東北地方に日本人が行って伝えてくれたらしい。
「そうはしないですね」
「関東でも」
「西日本独特なんですね」 
 炭水化物を御飯のおかずにすることはだ。
「うどん定食とかもありますし」
「そうなりますね」
「ちゃんぽんを食べて」
 そのうえでだ。
「炒飯と餃子も」
「独特ですね」
「飲茶なら普通かと」
 裕子さんが言ってきた。
「広東や香港の」
「ああ、あれですね」
「蒸し餃子等を出しますので」
「あれではそうですね」
「別におかずではないので」
「お茶やお酒のおつまみですね」 
 飲茶で出て来るお料理はだ、餃子や炒飯、麺類にしてもだ。蒸し料理が多いのも飲茶の特徴になるだろうか。
「あれは」
「それでしたら」
「主食みたいなのが色々出て来ても」
「いいかと」
 それもまた、というのだ。
「その場合は」
「そうなんですね」
「確かに麺類をおかずにする文化は珍しいです」
 世界的にはだ。
「ですがそれでもです」
「そうした食べ方もあるってことですね」
「そうだと思います」
「飲茶みたいな食べ方も」
「それならいいと思います」
「ううん、今は飲んでないですけれど」
 お酒は注文していない、飲みもの自体をだ。出ているのはお水だけだ。 
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