ヘタリア学園
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第六千四百三十七話 何故鱧か
第六千四百三十七話 何故鱧か
イタリア妹は鱧を食べながら日本妹に尋ねました。
「ちょっと気になったことはね」
「何でしょうか」
「いや、京都って山の中にあるよね」
まさに盆地です、夏は暑く冬は寒い。
「それで何で海の幸の鱧食べるの?」
「海から生きたまま新鮮な状態で運べるのは鱧だけでしたので」
日本妹はこうイタリア妹に答えました。
「明石の漁港から」
「ああ、兵庫の」
「はい、ですから京都は鱧なのです」
「他は干し魚とかだったので」
「平安の頃等は」
「その辺り山は困るよね」
「舞鶴から甘鯛も来ますが」
「こっちはお塩に漬けてだよね」
「やはり生ではありません」
「今は冷凍技術があるけれどね」
だから皆今はお刺身も食べています、ですが昔はそうではなくて必然的に鱧となっていたのです。
第六千四百三十七話 完
2017・7・21
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