| 携帯サイト  | 感想  | レビュー  | 縦書きで読む [PDF/明朝]版 / [PDF/ゴシック]版 | 全話表示 | 挿絵表示しない | 誤字脱字報告する | 誤字脱字報告一覧 | 

ヒカリアン・フォーエバー

作者:7仔
しおりを利用するにはログインしてください。会員登録がまだの場合はこちらから。 ページ下へ移動
次ページ > 目次
 

第二話「永遠の”のぞみ”と”ひかり”」
  車内の異常

 
前書き
前回から間隔が空いてしまい、申し訳ありません(泣)
まぁ、読みに来る人殆どいないので同じですけどね。 

 
7号車

テツ「サービスコーナーは・・・もうないんだよな。分かっているよ。はあ・・・何やってるんだ俺は・・・。」

チェン「テツユキさん。」

テツ「あ、チェンさん。どうです。車内は?」

チェンはスーツ姿の私服だった。
ドラマ等では、鉄警隊にも私服の刑事がいて、重大事件を捜査する描かれ方をされるが、実際に私服で活動するのは隊本部直属の「特務係」だけだ。チェンは一応特務係所属だが、制服での巡回にも参加する。
そのチェンは少し緊張したような顔で口を開いた。

チェン「・・・怪しげなのが数人。」

テツ「え?」

チェン「8号車に三人、9号車と10号車に二人ずつ。歩き方やしぐさに違和感がありました。それと・・・実は誤って一人に寄りかかってしまったんですが、肌触りが冷たかった。とても人間とは・・・。」

テツ「・・・ブラッチャールドール?」

チェン「まだ、分からないけど、6号車から先も見に行くところです。後ろの車両は門田さんに任せています。」

門田さくら。チェンと同じく(もちろん日本人だが)鉄道警察官だ。
ポリスウィンの部下ではないが、テツユキたちも数回お目にかかっている。

テツ「じゃあ、俺も一緒に・・・あれ、その銃は・・・?」

スーツの内側に、ヒップホルスターに入った拳銃が見えた。
日本の制服警官が採用しているニューナンブやエアウェイトなどではなかった。

チェン「昨日、香港から送られてきたんです。日本の警察拳銃じゃ、心もとないだろうって。」

テツ「・・・SIG.P250DCcモデル。ホルスターはブラックホークのCQC。変わってませんねえ。」

チェン「ふふ・・・日本の警察がこれを正式採用したと騒がれないかが心配ですけど。」

SIG.P250はドイツで開発された自動拳銃だ。銃本体はいくつかの小さなモジュラーパーツに分かれていて、部品の組み換えが簡単にでき、かつ軽量化に成功している。
DCcモデルはコンパクトながら、9mmパラベラム弾を15発を装填可能。
優れた拳銃である一方、政府機関での採用は何故かごくわずかに留まっている。
その数少ない採用先の一つがチェンの所属していた香港警察だ。主に私服刑事が使用している。

チェン「門田さんたちにも急遽ベレッタやUSPが支給されています。車内で銃撃戦は避けたいですが・・・。」

テツ「用心しましょう。」





1号車

ミナ「どこまで行っていたの。」

テツ「悪い悪い。」
テツユキとチェンが見回った結果、2号車に怪しげな人物がもう3人見つかった。
いずれも人に姿を変えたブラッチャールドールの可能性が高い。
それにしても人に化けた人でないものをよくチェンは見破ったな、とテツユキは不思議に思った。
1号車はテツユキが一人で見て回ることにした。チェンとミナヨを鉢合わせて気まずい思いをさせたくなかった。
幸い、それらしいのは見当たらなかった。最もテツユキの目はチェンより鋭いわけではないが。
とりあえず席に戻ると・・・

ミナ「もしかして・・・チェンさんに会いに行ったの?」

テツ「げ。」

ミナヨの目線が昨日のような「嫉妬」モードになっているのが分かった。

テツ「・・・なあ、ミナヨ、チェンさんとは別に付き合っていたんじゃないんだ。まあ、正直言うと、ちょっとだけ惹かれはしたけど・・・でも俺は彼女にはふさわしくないよ。俺は意地汚い真似するけど、チェンは潔癖。清く正しい道を選ぶオマワリサン。俺には高嶺の花。」

ミナ「じゃあ、私はどうなの?つまり私はチェンと違って清くも正しくもないと・・・?」

テツ「い、いや・・・それよりさ、岡山に着いたら、ひかり隊長と合流・・・。」

ミナ「このごまかし下手が(#^ω^)。どうせ私はアホよ。以前ひかり隊長の代理の座を勝手に奪ったしね。」

テツ「・・・うん(言葉が出ない)。」

ミナ「のぞみ達の指揮もろくにできなかったし、みんながやられ始めたら逃げちゃったしね・・・。」

テツ「・・・。」

ミナ「テツユキ君、私ってやっぱり、嫌な女?ドS?自意識過剰?疫病女神?サン オブ ア ビッ・・・。」

のぞみ「ミナヨちゃん、それぐらいにしろ#」

テツ「のぞみ!回線切ったんじゃ・・・。」

のぞみ「心配だから・・・その、スマホをハッキングした。」

テツ&ミナ「ちょ・・・。」

のぞみ「はあ・・・ミナヨちゃん、君がアオバちゃんと事故を起こした時、なぜテツユキ君がわざわざアメリカから駆けつけたと思っているんだ?」

ミナ「あれは・・・アオバがチェンの友達だったから、テツユキ君が責任を感じて・・・。」

のぞみ「それもあるが、彼女はテツユキ君にこう言って説得したんだ。『このまま・・・。』」

テツ「『このままミナヨをほっておきたかったらそれもかまわない。後悔さえしなければ。』二度と会わない。
それで俺は後悔しないかどうか、考えて悩んで末に・・・決心したんだ。お前ともう一回だけ向き合おうって。」

のぞみ「ついでに言うと、あの反省試練を考えたのはチェンだが、流石に過酷過ぎると見たか、君のお父さんや峠一家に提案する前、テツユキ君に相談していたよ。『ちょっと過酷過ぎやしないか』と。」

テツ「俺はこう答えたよ。『ミナヨなら絶対にやり遂げる。』って・・・。」

ミナ「・・・。」

チェン「あの・・・。」

ミナ「ワッ!チェン、いつの間に!」

チェン「いや・・・ミナヨさんと気まずい事になりたくなかったので、1号車に入るの躊躇していたんですけど・・・幸いこっちに不審人物はいないようですね。」

のぞみ「不審人物?」

テツ「何人かいたんだ。多分、ブラッチャールドールじゃないかと・・・。」

ミナ「え?」

のぞみ「それじゃあ、ユーロの手先・・・。」

チェン「まだ、分かりません。デッキ部分も見回りさせてください。」

のぞみ「分かりました。」



先頭デッキから後方デッキまで一通り見てまわったが、結局1号車に不審人物は見当たらなかった。
確認後、チェンはJHR基地とポリスウィンに連絡を入れた。

チェン「・・・計10人が、ブラッチャールドールの可能性があります。」

PW「分かった名古屋で応援部隊を向かわせる。」




12時30分前。名古屋駅。
停車するのぞみを見ようと詰め掛ける人に混じる鉄警隊員たちがいた。
ドアが開き、何人かの客が降りてくる。
降りる客が降りきってから車内に入ろうとしたその時、二人の女性が顔を出した。チェンと門田さくらだ。

チェン「怪しげな集団は今皆降りてしまいましたよ。」

門田「私、追いかけてきます。」

門田と鉄警隊はホームを後にした。

のぞみ(スマホ回線にて会話)「ブラチャールドールだったとして、単なる見張りだったのか、それとも何かを仕掛け終わったということか・・・?私はこのまま運行を続けられるのか・・・。」

チェン「・・・大丈夫。何があってものぞみさんの仲間たちが助けてくれるはず。弱気にならないで。」
のぞみ「だと、いいですが・・・。」

テツ(同じくスマホ回線にて)「のぞみ、心配なら、連中がいた車両の辺りを探してみるよ。」

ミナ(同じく)「私も。」

のぞみ「ありがとう。」



12時32分。名古屋出発。その後は岐阜羽島、米原を通過し、京都に入る。

テツユキ、ミナヨ、チェンの三人は、車内に不審物がないか捜索していた。

チェン「怪しいとすると、まず考えられるのはゴミ箱。それにトイレですね。」

テツ「ミナヨ、俺が離れている間、1号車(=のぞみ)先頭のデッキに行った奴はいるか?」

ミナ「・・・いえ、いなかったわ。」

テツ「それじゃあ、この後ろのデッキからだ。」

ケータイ「のぞみ♪ひかり♪こだま~♪」

ミナ「・・・チャクメロ変えたら?」

チェン「#・・・はい、チェンです(無視)。あ?ポリさん?」

PW「チェン、まずいぞ!君のにらんだ通り・・・。」

ビビビビ・・・うわああああああ!

チェン「もしもし!?」

PW「やつらはブラッチャールドールだった。職質かけようとしたら攻撃してきた!」

チェン「・・・どうすれば?」

PW「のぞみの車内を徹底的に捜索してくれ!大至急・・・くそ!」

パンパンパンパン!

テツ「・・・やっぱりあいつらのぞみに何かを。」

ミナ「のぞみを止めなきゃ。」

チェン「・・・ラストランを、簡単に止めることってできるんでしょうか?」

テツ&ミナ「・・・。」

チェン「急がないと。」 
 

 
後書き
急いで終わらせよう・・・。 
次ページ > 目次
ページ上へ戻る
ツイートする
 

全て感想を見る:感想一覧