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八条荘はヒロインが多くてカオス過ぎる

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第百十四話 ワインとデザートその十八

「これならいけるわ」
「問題ありませんね」
「ホテルまでは充分よ」
「お部屋までもちます」
「最悪ベッドで寝てもいいし」
「シャワーは浴びないで」
 そうしてもと話してだ、そのうえでだった。
 僕達は三人でホテルまで帰った、二人は二人の部屋に行って僕はお部屋の前まで送ってだった。それから自分の部屋に戻った。
 すると畑中さんがいてだ、僕に尋ねてきた。
「大丈夫ですか」
「明日二日酔いになりますけれど」 
 このことを笑ってだ、畑中さんにも話した。
「それでもです」
「意識はおありですね」
「この通りです」
「わかりました、それではです」
「シャワーですね」
「浴びて奇麗になられてです」
 身も心もというのだ。
「お休み下さい」
「わかりました」
「そしてです」
 そのうえでとだ、僕に言ってくれた。
「明日二日酔いでしたら」
「お風呂にですね」
「入られて下さい」
「わかりました」
「私は明日も朝からです」
「鍛錬ですか」
「そうです」
 直新陰流のそれをというのだ、あの荒稽古をするというのだ。
「励みます」
「それでお酒は抜けますか」
「この季節ですと特にです」
 汗をかく夏はというのだ。
「抜けます」
「そうですか」
「ですから私は二日酔いになりましても」
「朝の鍛錬で」
「それを解消しています」
「じゃあ明日は」
「まずは義和様がお入り下さい」 
 お風呂、それにというのだ。
「そしてその後で」
「畑中さんがですね」
「入らせて頂きます」
「それじゃあ」 
 僕達はこう話してだった。
 この日はシャワーを浴びて寝た、そのうえで次の日に備えた。明日のことはまた明日考えよう、そんなことを思いながら。


第百十四話   完


                      2016・11・1 
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