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勇者指令ダグオンA's どっこい

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第二十七話 リリカルクエスト4


データをロードします

「ん?」

フィールドで何やらキャロの触角がピョコピョコ蠢いた。

「みなさん!ここ掘ってください!」

「なぬ!?」

「ここを掘れば温泉が出るって私の触角が言ってるんです!!」

そう言ってえいやと掘り始める力と巨大化したままのスバル。

「くだらねえ・・・んなガセネタ」

そう言って放っておく北斗だが・・・

ザバー!!

本当に温泉が噴き出た。

「・・・硫黄の香りだな」

「て!おめえ一番風呂かよ!!」

ちゃっかり一番風呂に浸かる北斗に怒りまくる勇者一行であった。



第二十七話 リリカルクエスト4




転職の神殿

「さあ!今日のユウのジョブは!!」

ジョブチェンジがネタになったユウ。

目の前にはダーツがあった。

早い話がジョブをダーツで決めようというのだ・・・

「せいや!!」

ユウがダーツを投げると・・・

本日のユウのジョブ。

「街人・・・ってこれ職業なの!?」

ユウが付け加えたらしい職業。

「ふ!これで今日はイベントに参加しなくていいぜ!!」

喜んでいるユウだが・・・

「あ!そうそう!ユウだけはジョブチェンジするたびにレベルが初期化される仕様にしておいたから♪」

「なぬ!!」

ミツキの悪ふざけに唖然とするユウだった。


その結果

「おら街人とっとと情報よこせよ・・・」

「街案内しろよ」

「お前ら俺を何だと思ってるんだ!!」

街人になったユウを思いっきり裏方に回した勇者ご一行様。

はっきり言ってイベントには絡まないがやることが格段に増えている。

現在ユウのやっている事は勇者ご一行様の馬車の操作だった。

「・・・こんな事ならパーティのままでいりゃ良かったぜ・・・」

そして何やかんだで町に着いた一行は宿屋探しとアイテム補充をするべく各チームに分かれた。

更に・・・

「ねえ!私はいつになったら元に戻るの!?」

前回から巨大化したままのスバルに畢が・・・・

「ドス!」

スバルの足を刺した・・・

すると

ピュー!!

「あらあ~」

刺した穴から空気が抜け元に戻ったスバルだった。

「て!空気で膨らんでただけかい!!」

という飛鳥。


一方

現在・勇者力・僧侶北斗・戦士D飛鳥で行動している。

すると

「ん?」

何かの看板に気付いた力達。

「『アッハッハー宿はこっちだぞ!快適なんだぞ~』って明らかに罠って書いてあるぜ」

「・・・大方この先のイベントこなさねえと先に進めねえんだろ・・・」

やれやれといった様子で100%罠だと思う方向へ向かう力たち。

すると辿り着いたのは巨大な宿屋だった。

「うわ~・・・またいかにもボスとかが出そうな宿屋・・・」

・・・その予感は当たった。

「アー!ッハッハッハ!!電光散らしてボク!登場!!」

宿の屋根からのいきなりの名乗りに着いていけない勇者ご一行様。

「ム!なんだ!?その反応は!ボクは暗黒騎士三姉妹の三女!暗黒騎士レヴィ・ザ・スラッシャーだぞ!強いんだぞ!!」

あまりにも間の抜けた挨拶に勇者ご一行様は見なかった事にして・・・

「む!なんだ!?そのボクの事を馬鹿な子だと思った目は!」

「ほぉ・・・よく分かったな青チビ」

レヴィを思いっきり見下した目で見る北斗。

「むかあああ!!ボクの実力思いしれい!!」

怒りまくって北斗に飛び掛るとあっさりと摘み上げられたレヴィ。

「離せ!ハゲ!!ハゲ蔵!!「ソーダ飴食うか?」しょうがないな!そこまで言うならもらってあげよう!はむはむ・・・」

ウザそうにレヴィを摘み上げならがソーダ飴を渡す北斗。

「流石北斗・・・チビを手懐けるのが上手い・・・てか・・・ハラオウンのコピーの癖に何でこんな能天気なんだ?」

「・・・本物に一番欠けてる部分だからじゃねえか?」

襲撃に来たのにも拘らずあっさり北斗に手懐けられてしまうレヴィだった。

その時だった。

「聞こえたぞ!!勇者一行!!」

宿の屋根から現われたのは実質的に世界の99.99999%を征服した暗黒騎士フェイトと暗黒剣士フェイト(Dフェイト)だった。

「勇者一行!我が妹を返して貰おうか!!」

北斗達に向かって叫ぶ暗黒騎士フェイトだが・・・

「うるせえな・・・さっさと連れて帰れよ・・・」

「どうぞ持って帰ってくださ~い♪」

「やっほ~♪お姉ちゃんズ~♪」

暗黒騎士フェイトに返す気満々の勇者ご一行様。

鬱陶しいからさっさと帰ってほしいのだろう・・・

あまりにも緊張感の無い様子に・・・

「貴様ら!これじゃ!真面目に演出してきた私が馬鹿みたいじゃない!!責任とって死ねえええええ!!!」

そう言って暗黒剣バルディッシュを構えて勇者力に突撃する暗黒騎士フェイトに・・・

「飛鳥・・・何で浮気してるのかな?カナカナカナ」

「え!?フェイト!落ち着いて!!ぎゃあああああああああああ!!」

暗黒剣士フェイトにおっかけ回されるD飛鳥。

「はぁ・・・またこのパターンかよ・・・」

「はむはむ♪ボクも新が居ればな~♪」

ウザそうにソーダ飴食べながらレヴィの相手して見物している北斗。

「死ね悪魔!真っ二つだぞ!!」

「うわあ!!」

買ったばかりの剣(全て安物)を次々と折られながら逃げ回る勇者力。

夢であろうと力には容赦しないらしいフェイトだった。

そこに・・・

「飛鳥・・・飛鳥飛鳥飛鳥飛鳥あすかあすかすかあすか・・・・」

「ちょ!フェイトさん落ち着いて!ぎゃう!!」

炎の剣で暗黒剣士フェイトの攻撃を受け続けるD飛鳥。

一方

「お~!向こうは盛り上がってるぞ!はむはむ♪」

とソーダ飴食べ終わるレヴィ。

「ねえ!もう無いの!?」

「・・・いやまだある・・・」

そう言ってまたソーダ飴渡して見物する北斗とレヴィだった。

「食らえ!暗黒剣!暗黒の舞!!」

「うわう!!」

暗黒騎士フェイトから放たれる暗黒波を避けまくる力。

「あすか・・・あすかすあkすあsかうあ」

既に呂律が回らなくなっている暗黒剣士フェイトにD飛鳥は・・・

「必殺!レベル3の巻物!!」

すると耳を塞ぐD飛鳥の背後から出てきたのは・・・

「ビグ・ザム!!?」

ビグ・ザムの一斉砲撃を食らう暗黒剣士フェイト。

「くぅ!飛鳥!!」

涙流しながら撤退する暗黒剣士フェイトだった。

「ああ・・・あとが恐いな・・・」

起きた時の結末を恐れるD飛鳥だった。

「ええい!とっとと斬られろ!!」

勇者力に向かって襲い掛かる暗黒騎士フェイト。

だが・・・

「何やってるんや力君・・・」

突然現われた盗賊はやて。どうも力達の帰りが遅かったので迎えに来たらしい。

「死ねえ!悪魔と邪神!!」

それを構わず襲い掛かろうとする暗黒騎士フェイトだが・・・

「うっさいわあああ!!!」

「あああれえええええ!!」

レベル∞のはやての拳でホームランされる暗黒騎士フェイトだった。

「はむはむ・・・ふう!お腹一杯だった~んじゃボクはもう帰るよ!ついでに新でも見つけて決闘するか!じゃあねえ!!ばいば~い♪」

北斗から散々飴を強請り食べつくした暗黒騎士レヴィは満腹になりあっさり帰っていったのであった。

「あいつは餌を与えてりゃ帰るのか?」

等と呟く北斗だった。



魔王の城

「あああああああれええええええええええ!!!」

盗賊はやてにホームランされた暗黒騎士フェイトが魔王城に激突すると・・・

「うふふふふ~ユーノ君~♪」

といって呑気にいちゃついている大魔王なのはの姿が・・・

「ねえなのは・・・なのはってさっきから遊んでばっかりだよね・・・・労働してるの私だけじゃん・・・」

項垂れる暗黒騎士フェイトは思った。

「私のラスボスってなのはなのかな・・・・」





ところ変わって宿屋

「街人のユウ!ご飯まだ!?」

「チャーハン!餃子!!勇者一行をもてなせ♪」

ミツキ・アルトに散々こき使われまくっているユウ。

「くそおお!覚えてろよ!!」


後日ユウがこっそりジョブチェンジの神殿に行ったのは言うまでも無い。
 
 

 
後書き
とりあえずレベル上げの途中だけど・・・いや~今回俺は反省しなければならなくなりました・・・というわけで!!主役の権利を渡します!!誰が良いかな~ユウかな~火鳥さんかな~大悟かな~飛鳥かな~?とにかくこの話での面白いことを頑張ってね~


次回!勇者指令ダグオンA’s どっこい あんたが主役

俺は温泉でも行っても迷惑かけないようにするか~あ!主役にはもれなくはやてに殴られる権利があるじぇ!
 
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