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八条荘はヒロインが多くてカオス過ぎる

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第百十三話 別の楽しみ方その十三

「もうね」
「食べない上で」
「どんどん痩せたよ」
 傍から見ていてだ。
「九十キロ以上あったのが六十キロ切って」
「それはまた」
「極端だよね」
「はい」
「背は一七五あったけれど」 
 その背でだ。
「体重五十キロまでいって」
「五十ですか」
「背は一七五でね」
「痩せ過ぎですね」
「そこで倒れたんだ」
 学校でだ、しかも。
「その場で入院になって治療受けたよ」
「大変だったのですね」
「今は普通に暮らしてるけれど」
 拒食症も治ってだ。
「凄かったよ、今は七十キロまで戻ってるよ」
「体重が」
「脂肪率もね」
 そちらもだ。
「適度なところまでね」
「戻りましたか」
「もっと凄い場合もあるから」
 拒食症にはだ。
「彼はまだ最低限だったから」
「そこまでは、ですか」
「痩せ過ぎ、普通のね」
「そのレベルで」
「そこから先にいくとね」
 痩せ過ぎもだ。
「もう命の危険があったりするから」
「その方は」
「まだ運動出来る位はあったから」
 九十キロ以上あった体重が六十キロを切ってもだ。
「それ位はね」
「筋肉もですね」
「脂肪率が有り得ない位まで減っていたらしいけれど」
「筋肉は、ですか」
「まだあったから」
 こちらはだ、何でも脂肪率は五パーセント位になっていたらしい。これは相当に危ない数値と聞いた。脂肪も多少ないと駄目だということだ。
「もうこれが筋肉もとなったら」
「もう、ですか」
「死ぬから」
 彼も倒れた、けれどまだ酷いケースもあるのだ。
「危ないんだ」
「食べないことも」
「食べてね」
「そしてカロリーを消費する」
「それがいいよ、小夜子さんは」
 僕は小夜子さんのことを考えて言った。
「色々やってるよね」
「書道に華道、茶道と」
「日舞もね」
「そうしたことに励めば」
「それでも痩せると思うよ」
 文化系の活動も精を出していればだ。 
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