fairyLOVEstory
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第60章 真の勇者
悪美はほんの一瞬だが気絶した。目を覚まそうとしたとき、懐かしい臭いがしたような気がしたが、それはとても良い香りだった。
「やめろ!!」
それに聞いたことのある声だった。目を開けると見覚えのある顔がいた。それは、なんと病んでいたあの「高井 正一(たかい まさいち)」であった。
「坊主にしたいのなら俺にしろ!女には手を出させねーからな!」と、政市は叫んだ。それを見た谷原は大人だと気付きヤンキー5に逃げろと指示を出し、逃げ出したのだった。
「どうしてここに、正一君?」悪美は問いかけた。正一は
「恩返しだ・・・」と、照れながら言った。その正一の目には輝きが戻っていた。しかも、あの頃貧乏だった、正一とは反対に、ちゃんとした家もありお金持ちになっていた。正一は顔を真っ赤にして
「1つ言いたいことがある。」と、言い、悪美は
「私も、」と答えた。
その二人の思いはお互いに付き合うことであった。
忘れていたが発端は白を助けることだった。悪美は、悩んだが白を助けることは難しそうだった。悪美は白に
「ごめんね。白君。もう遅かった・・・」と謝るしかなかったのだった。
後書き
人間は少しのことで大きく変わることが出来る動物だと僕は思います。
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