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ポケットモンスター アクア

作者:港龍香
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兎の贈り物
  過去が繋ぐ未来

パーティーも終わり それぞれが個室で休んでいるころ

なぜかさいがくんとちひろが同じ部屋にいた

しかも多分これ さいがくんの部屋だよね

さ「で なんでお前がここにいるんだよ」

ち「えー? いたらだめー?」

さ「いや 別に駄目なわけじゃないが・・・」

とさいがくんはふと思い

さ「お前は旅をしたのはなにが目的だったんだ?」

ち「え? あー うん お母さんとお父さんに勧められたとか 色々とポケモンみたいとかあるかなぁ その旅のなかでね 今の施設のこと思ったんだよ やっぱりポケモンが苦手になってポケモンの可愛い所知らないのは可愛そうだし ポケモンは家族なんだもん それ知ってほしいんだぁ!」

ちひろもちひろなりで旅の目的を見つけたみたいだね

さ「・・・・ということは・・・」

ち「うん 旅が終わるならしばらくはここのオープンに向けて準備だよー」

さ「なるほどな・・・」

内心まだ焦っているさいがくん

何をしようか悩んでいるそうです

ち「そうそう あとはね さいが兄ちゃんのお嫁さんになることだよ!」

さ「ぶっ!?」

悩んでる時にそんなさらっとプロポーズするから さいがくんびっくりしたね

さ「なななな何言ってるんだよお前!!」

ち「だって 忘れてたけど 小さい頃の約束だよ?」

さ「それは・・・そうだが・・・というか忘れてたじゃなくて忘れられてた約束だろ・・・」

あー そうか フィアブイズにあったのが さいがくんとちひろとの出会いだからね そのあとも会ってないし そこでそんな将来の夢を誓い合っていたんだね それでは一部 回想してみよう

~~~~~回想~~~~~

さ「・・・」

ち「さいがーおにいたんなにやってるのー? こっちで遊ぼうよー」

昔の俺は人見知りが激しくて 誰に対しても奥手だった

さ「あ・・・うん」

まさかあの時に窓を割ってまで俺に会いに来る奴がいるなんているとは思わなかった

とにかく ちひろの第一印象はそんな良くはなかった・・・と思う

でも・・・

ち「にーちゃー! つぎなにしてあそぶのー?」

あ「そうだねー・・・かくれんぼは? まだ遊んでないよね?」

な「それじゃ 鬼決めようか! じゃんけん」

鬼はなみかに決まって それぞれ隠れる

俺も隠れようとして 草むらにはいったら 迷って出られなくなったんだ

迷っていたら 花畑にでた すると ちひろがそこで遊んでいたんだ・・・

さ「・・・ちひろ・・・ちゃんだっけ・・・? かくれんぼしてるのに何をやってるの?」

ち「ふぇ? くさむらはいって がさごそやってたらここにでたのー! あとでにーちゃとなみかおねーちゃんにおしえよーよ!」

さ「そ・・・そうだ・・・ね・・・」

初めてできた友達とのかくれんぼ それを破ってここでサボるわけにもいかない

でもそれといってちひろを放っておいてはいけない

それに悩んでいると

ち「さいがおにーちゃんは なんでみんなによそよそしいの・・?」

さ「へ・・・?・・・・・あのね 僕今まで同じ年齢の子と遊んだことがないから・・・少し緊張してるんだ・・・」

ち「へぇ・・・」

するとちひろは俺の手を取ってこう言った

ち「それじゃ これからきんちょうすることなくなうね!! だってにーちゃもなみかおねーちゃんもわたちもいるもん!!」

さ「・・・うん そう・・・だね」

ち「それでものこるなら わたちがおよめさんになってあげるっ!」

さ「・・・・」

初対面の相手になんて言ってるんだと唖然とした

さ「それは流石に唐突だよ・・・僕たちまだ会って1時間も経ってないんだよ?」

ち「そしたら・・・あしたもあさってもずぅーっとあそんでいたら・・・およめさんにしてくれる?」

さ「・・・・大きくなったら・・・ね」

そう答えると ちひろは笑って

ち「それじゃ やくそく! ゆびきり!!」

さ「え・・・うん」

ち「ゆびきりげんまん うそついたらはりせんぼんのーます! ゆびきった!! えへへ」

~~~~~終了~~~~~

ち「ほーら 嘘ついたら針千本だよ? 用意はできてるんだからねー!!」

さ「小さい頃の唐突な約束だろう! 無効に近い!!」

さいがくん そんなツンデレ風味にならない ならない

本当は嬉しいくせに

ち「・・・さいが兄ちゃんは・・・私じゃダメなの?」

さ「・・・」

ち「私 背小さいし 偉そうだし 負けず嫌いだし・・・でもねさいが兄ちゃんに好かれるように頑張ってきたし さいが兄ちゃんが好きなこともあの頃も約束も・・・私は本気だよ?」

さ「・・・・別に 駄目なわけじゃない・・・今の俺はお前に不釣り合いなんだ 夢を無くして彷徨っている自分が・・・お前の隣にいることが・・・とても恥ずかしい・・・お前を一人で守れる男に俺はなりたいんだ」

ち「違うよ・・・さいが兄ちゃんは弱くない・・・弱いのは・・・私だよ・・・何度も何度も助けてもらって・・・ばかりなんだもん・・・・」

そう 言い涙を浮かべたちひろを見たさいがくんはちひろの涙を人差し指で拭いながら

さ「泣くなよ・・・それはお前の性格じゃないだろう? お互い弱いと思うなら強くなればいい・・・こんな俺でいいなら 一緒に強くならないか?」

ち「・・・・うん!!」

~その頃~

な「え・・・あの時に二人共そんな約束してたの?」

あ「うん だから心配はいらなかったんだけどね・・・二人共消極的だから少しきっかけをねー」

どうやら あゆむくんは小さい頃の二人の約束を目撃してたようです

な「私・・・全然知らなかったよー というかあゆむもよく分かったね?」

あ「草むらを適当に進んでたら花畑についてね したらさいがもちひろもいるからさ 話しかけようとしたらなんかちひろがいきなり『お嫁さんになってあげる!』とか言い出したから ちょっと後ろで観察してたんだよ」

へぇ そうなんですかってちょっと待ってね なんで3人して草むら入ってるのさ

そんなところはいったら流石のなみかちゃんも見つけられないでしょうよ

な「・・・・でなんでさいがくんの部屋なの・・・?」

あ「そろそろラブラブモードも終わったかなぁって」

とドアをノックし 部屋に入るあゆむくんとなみかちゃん

あ「ラブラブしているところ悪いけどちょっといい?」

そうすると 一緒にいたふたりが急に離れる

はてさて 空気を読んで二人の本は読んでないけど 一体何しようとしてたんだろうねぇ?

これはあとで確認だなぁ

あ「二人共 すっかりラブラブだねー 全く二人共両思いだっていうのに消極的なんだからさー」

さ「なるほどな・・・俺たちの気持ちを知っていてからかってたと・・・」

あ「からかったけど別に邪魔はしてないだろ? 可愛い妹と大事な親友の恋の邪魔をするほどの人じゃないよ」

さ「お前・・・」

あ「まぁ これからもからかい続けるけどね」

さ「・・・おい・・・!!」

そう楽しく話が進んでいると 二人が妙な空気を感じ取った

あ「・・・・」

さ「? どうした?」

ち「あ・・・あわわわ・・・」

な「ちーちゃんどうしたの・・・?」

あ「いやぁ・・・まさか・・・」

とさいがの部屋のドアが勢いよく開かれる

するとそこには

?「うふふふふふ ちひろに彼氏ができたという風の噂を耳にしてやってきたんだけど ここかしら?」

?「おいおい そんな子供の恋の邪魔をするなよ・・・」

?「馬鹿ね! 子供の色恋沙汰だからこそ気になるものなのよ!!」

?「あー そうかいそうかい・・・」

片方は見たことある男性 もうひとりの女性は見たことないね

さ「・・・誰だ・・・?」

な「へ・・・なんでここに・・・」

さ「知ってるのかなみか?」

な「知ってるもなにも・・・ちーちゃん?」

そうなみかちゃんがいい ちひろを見ると なみかちゃんの脚にくっつきガタガタと震えていた

さ「なんだ・・・? ちひろも知ってる人か? おいあy」

あゆむくんを見ると あゆむくんに対しては非常に珍しく

驚いた顔で冷や汗をかいていた

あ「・・・・久しぶりだね 母さん 父さん」

と笑顔で言う あゆむくん

?「久しぶりー 私があげたタツベイ 元気にしてるそうね? よかったわー」

?「久しぶり 元気みたいだねー あゆむ ちひろ そしてなみかちゃん」

な「お久しぶりです あゆむとちーちゃんのお母さんとお父さん」

ラ「ノンノン! なみかちゃん 私のことは『お義母さん』か『ランお母さん』って呼んでって言ってるじゃない!それと こいつについては『お義父さん』か『ウドリお父さん』って呼んでって・・・」

ウ「全く普通でいいからね なみかちゃん ランの言ってることは気にしないで」

な「は・・・はい・・・」

ラ「えーっと 君がちひろの彼氏? 名前は?」

さ「え・・・さいがです」

ラ「そう! 私はあゆむとちひろの母 ランよ!! 第9代ぐらいの戦国地方チャンピオンね!!」

ウ「僕はウドリ ちひろの前のチャンピオン つまり第11回チャンピオン ランは10回ね」

さ「はぁ・・・」

さていきなりなんでここにあゆむくんとちひろちゃんの両親が来たんだろうねぇ

ラ「さてと・・・」

とランさんはなみかちゃんとさいがくんを抱え外に出ようとする

ち「お母さん どこに連れてくの・・・・?」

ラ「んー? ちょっと二人と対戦でも・・・」

ち「やめたげてよぉ!! さいが兄ちゃんはともかくなみか姉ちゃん死んじゃうよぉ!!」

この人今 さいがくんともかく呼ばわりしましたよ

ラ「へぇ・・・ちひろ・・・私に反論するの・・・?」

ち「ひぃ!?」

とウドリさんの後ろに隠れる

ち「ごめんなさいごめんなさい 口ごたえしてませんだから怒らないでください・・・」

こんな怖がってるちひろは珍しいね それだけ母親が苦手なのか・・・

ラ「じゃ この子たち少し預かるわね あゆむ」

あ「うん トラウマ与えないでねー」

~数分後~

あ「おかえりー」

そんな時間かかんなかったねぇ

ラ「これでもう満足よ! このリア充どもめ!!」

あ「そういえば母さんって遅咲きだっけ?」

ウ「そうそう 僕と付き合ったのが一番最初だったんだよ」

ラ「そこ!! 余計なこと言わないの!!」

ち「へぇ・・・お母さんにもそんな弱点が・・・」

ラ「ちひろ?」

ち「ひぃ!ごめんなさいごめんなさい!」

相変わらず 母親が怖いみたいですね

一体何をしたらそうなるのやら

すると あゆむくんがふと何かを考え

あ「なみか ねぇ なみか」

な「どうしたの? あゆm・・・」

振り向いたなみかちゃんの唇を奪うあゆむくん

周りもものすごくびっくりしています

約1名のほほんと見てるけど

離れたあとあまりの恥ずかしさに倒れるなみかちゃん

ランさんのほうをみてあゆむくんは

あ「§ ̄ー ̄)ドヤァ」

ラ「Σ(°д°;)ガーン 」

泣きながら部屋をでるランさん

ラ「うわぁぁぁぁん 息子がグレたぁぁぁああ!」

そう叫びながら

ウ「それじゃ あゆむ ちひろ なみかちゃん さいがくん 幸せにねー」

とウドリさんもその後を追っかける

あ「ふう 少しは仕返しができたかな」

さ「いや なんか言葉で何か会話してなかったかさっき・・・」

気のせいだと思うよ

な「あ・・ああゆむのバカー!!」

どうやらなみかちゃんが目覚めたみたいです

な「ななないきなりなんて・・・!」

あ「いやだった?」

な「べべ別に嫌ってわけじゃないんだけど・・・大勢に見られると恥ずかしいっていうか・・・」

あ「それじゃ 今度はふたりっきりでね・・・?」

はい そこ この小説はそんなラブラブモードが発動するのじゃありませんよ

さ「容赦ないな・・・・」

ち「流石お兄ちゃんということだよ・・・」

全くだねぇ・・・

あ「でもこれで旅って旅は終わりだねぇ」

ち「そうだねー」

あ「さいが どうするか決めた?」

と話をふるあゆむくん

さ「・・・具体的には決まってないが まずは実家に戻って」

あ「ちひろの紹介?」

さ「ちがう 色々あったから家族としばらく暮らしてる たまにはちひろのとこにでもきて手伝いしながら見つけるさ」

あ「ふぅん・・・なみかは?」

な「私も家に帰るかな・・・ミハセさんと一緒にポケモンの研究をすることにしたの・・・ポケモンのこともっと知りたいし」

あ「なみからしいねー」

さ「お前はどうするんだよ」

あ「僕? 僕は・・・」

と考えて

あ「いろんな地方にいって図鑑を埋めるかなぁ 今イッシュ地方のポケモンが流れ込んでるって話だし そこの地方で生まれた技とかもあるみたいだから それを調べてみるよ」

ち「私は ここのパワーアップだよ!!」

な「それじゃあ ここでバラバラってことになるね・・・」

さ「でもきっと明日にはまた会えるだろ 会えない距離でもないんだ」

ち「そうだねー!!」

あ「それじゃ みんな 頑張ろう!」

「「「「おー!!」」」」

それぞれの夢のため 動き出す4人

物語は終わらないのだ

そう 新しい物語が始まる

~とある森~

あれはオノノクス きっとイッシュ地方で一番最初にこの地にきたポケモンだ

「きばー!」

と二つの影が遠くからくる 子供だろうか

オノノクスは笑い 子供であるキバゴと人間の男の子を撫でる

?「お・・・の」

「のーすー」

?「・・・・なま・・?」

「のーすー」

や「や・・・い・・・と・・・?」

やいとという名前らしい子供は森の木々の音を聞き

や「やい・・・と・・じぶ・・・なま・・・え」

そう笑っていた

~とある街~

?「あーあー 兄貴は旅にでてもいいのになんで私だけダメなのかなー!!」

女の子は街の公園でそう叫んでいた

?「いっそのこと家出しようかしら いやそれがいいわね・・・ちひろさんを見つけ出して弟子入り・・・するんだ」

急ぎ足で帰る女の子

き「そうと決まったら早速準備ね! きららは出来る子なんだから!!」

~~~~~~~~

新たな事件と物語がまた始まる

~ポケットモンスター アクア END~
 
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