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『記憶』

作者:零那
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『仲間』



生まれも育ちも最悪。
環境は違うけど皆そうだった。
世の中に不満しかなかった。
家なんてとこに居たくなかった。

好きとか嫌いとかそんな次元じゃない。
それを解り合える仲間が居た。
惹かれ合って語り合って支え合った。

良いとか悪いとかそんなのどうでもよくて。
ただただ此処に居る皆が皆を守り通したかった。
こんなに広い世界だけど、此処が全てだと想ってた。

大袈裟なんかじゃない。
サヨナラなんてしたくなかった。
恐れてたことなら皆がバラバラになることだった。
皆が今以上に傷付くことだった。
向かう先の無い悔しさや怒りは深紅の飛沫をあげる。

許さない。
誰がどんな正論を言っても僕は許さない。
激しく矛盾した此の腐ったシステムとやらをぶち壊したかった。


 
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