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ワンピース*海賊と海軍、七武海と白髭。「永久の愛を」《1st》

作者:斎藤海月
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魚人島へ4

怪獣たちに追われるたびに船内の空気を使ったクードバーストを何度も使ったからか


最初は大きく膨らんでいたコーティングのシャボン玉が今じゃ手を伸ばせば届くまでに小さくなった


次は一体何が現れるのやら……なんて思っていると、


左の方でいきなり光が現れた


ナミ「ルフィたちなわけないじゃない


3000mももぐれるわけないわ」


リノ「……あれって、」


ウソップ「何か見えるか?」


チョッパ「まだだ、眩しすぎて…」


レオン『まずい!』


リノ「フランキーーー!!!!!」


見覚えのある大きな怪獣が口を開けた時、


サニーはあと一瞬!ってとこで逃げ切れた


けど今度は目の前にでっかい海坊主が現れた


リノ「やばいやばいやばい!」


レオン『海坊主がいるということはこの近くにあの海賊が…』


船を食べようとした怪獣に海坊主が殴ると


手を丸めたまま怒る


海坊主「こら!あんころ!ダメラロ~!


船は食っちゃイケン!何度言うたらわかるんラ!


キャプテンバンラーレッケン様に怒られるロ~!」


ナミ「た、助けてくれたの…?」


リノ「なわけないでしょ!!急いで逃げて!!


あのくそ蛆虫が来たら厄介なことになる!!」


「!!?」


でも、遅かった


レオン『ヤツが来たぞ』


チョッパ「ヤツって!!?」


ウソップ「まさか……!?」


ナミ「海底にも海賊が…!?」


リノ「チッ…」


レオン『どうする?潰すか?』


リノ「ここは海底だよ、レオン


あの蛆虫には海坊主がいる


海の中で戦ってもあたし達が不利になることは間違いなし」


なんてあたしとレオンが話してる後ろでナミ達はギャーギャー騒いでいた


レオン『じゃあどうする


白髭の時と同じように大砲を打ち込み、船を近づけて場内へ侵入するか?』


リノ「ジジイの時は船員がたくさんいたからどうにかなった


けど今回はそうもいかない


大人しく捕まるしか……な、い……え?」


海坊主が手をあげ、


サニーを叩きつけようとした瞬間に横から黄色い大きな触手が伸びてきた


その触手は海坊主の顔面にヒットし


海坊主が攻撃をする前にクラーケンが海坊主を殴りだした


レオン『これは、夢か?夢なのか?


リノ電撃を………うがああああああああ』


あたしの電撃をくらったレオンの体が真っ黒焦げになると


夢じゃなかったと、レオンが言った


リノ「どういうこと…?」


わけが分からなくて頭がこんがらがってると


?「おーーい、もういいぞ!やめろ!」


聞き覚えのある声にクラーケンが殴るのをやめた


「ルフィ!!!!」


ルフィ「よくやった」


ルフィがそう褒めるとクラーケンは照れて頭をかいた


リノ「嘘、でしょ…あのクラーケンを…」


レオン『手懐けてる、だと!?』


ルフィ「おーーーーーい!」


ウソップ「ルフィ!ゾロ!サンジ!!!」


チョッパ「よかった生きてたああ!」


ナミ「何してたのよあんた達ー!!」


暗い海の中から一つのシャボン玉の中にルフィ、ゾロ、サンジの三人がいて


その後ろをエルノがシャボン玉を押していた


リノ「エルノーーーー」


エルノ「よおリノ!元気だったかーー?」


ルフィたちがサニー号の中に入るとエルノが真っ先にあたしの元へと走ってくると抱きしめた


リノ「元気元気ー!


エルノも大きくなったね~


わーーー会いたかったーー」


エルノ「レオンより強く逞しくなっただろ?」


レオン『減らず口も増えたな』


エルノ「あァ?」


リノ「はいはい、喧嘩しないの


それよりエルノごめんね、いきなりこんなとこに呼んじゃって」


エルノ「いいってことよ、俺も暇してたとこだし


お!そういやリノに渡さねえといけねえモンがあったわ!」


リノ「え?何々?」


エルノ「ニョン婆さんからだ」


首にかかっているカバンを開けて中に手を突っ込むと


大事そうに新聞で包装されたモノを取り出した


リノ「ニョン婆からの送り物とか…爆弾とかじゃないよね」


エルノ「残念だが違う。


俺も中身が何かははっきりと教えて貰っていないんだ、すまんな


ただ言われたのはお前に会ったらこれをレオンの身体に刺せとしか言われてないんだ」


リノ「刺す…?」


落とさないようにゆっくり新聞を取ると


出てきたのは水色の液体がキラリと光る一本の注射器だった


なかなか鋭い針だな、


リノ「何この液体」


エルノ「すまねえな、中身が何かは言われなかったんだよ。


打ってからの楽しみだ、とよ」


リノ「なにそれ」


エルノ「まあ村長がニョン婆と協力して作ったらしいからそこは安心だな


リノ、わりぃ俺もう戻らねえといけねえようだ」


ミファルの<時渡り>が出現するとエルノが時渡りに近づいた


リノ「いいよいいよ!エルノほんとにありがとね!」


エルノ「おうよ!」


リノ「ニョン婆と村長にありがとって伝えといてくれる?」


エルノ「任せとけ……リノ、一つだけいうぞ


打ったらすぐに離れろ」


リノ「へ?」


エルノ「お前なら分かるだろ?


あのニョン婆と、あの村長が手を組むとなるとどうしても悪い方向でしか考えられん」


リノ「んーなるほどね」


レオン『何!?エルノ貴様!!安心しろとさっき言っただろ!』


エルノ「だーかーら、送り主はニョン婆たちだから安心しろっつったんだよ


送り主が誰か分かっただけでも安心だろうが」


レオン『だが…』


エルノ「わりぃ!俺もう行くわ!そんじゃあ!!」


レオン『あ、おい!エルノ!』


レオンの言葉を無視して時渡りの中へと消えていくエルノ


エルノがいなくなると注射器からレオンに目を向けた







ルフィたちと合流してからがかなり大変だった


海底火山が起き、


噴火したマグマから逃げようとクラーケンことスルメはなんとかサニーを守りながら走り切った


魚人島へと続く穴へと降りている途中、


上から落ちてきた岩に頭をぶつけたスルメはサニーを離したことでどうなるかと思ったけど


なんとかサニーは海淵へと辿り着いた


ここへ辿り着くまでに注射を打とうと思っても絶対やらないとレオンが言うもんだからなかなか打てず……。


レオンが気絶した時にでも打つとするかな←


ロビン「光…!何故こんな深海に?」


ルフィ「お前ら見てみろよ!


おいナミ、あれが魚人島か!?」


ナミ「ええ、そうよ!指針はあそこを指してるわ」


ルフィ「あれが魚人島か!!でっけえええ!!!」


ナミ「大きなシャボン玉に囲まれてる!!


中に雲が?空気はあるのかも…」


チョッパ「あれが魚人島ってことはここ、海底一万メートル!」


ウソップ「この深海にあのでっけえ木は!?」


ルフィ「あはははははは!


やったああああ!!!着いたぞおおおお!」


フランキ「グランドラインの名スポット!!!」


船内が賑やかになりだした頃、


レオン『何かいるぞ…!』


レオンの言葉に目線を上にあげると


さっきまではいなかったはずの気持ち悪い海獣たちがサニーを囲むようにあたしたちを見下ろしていた


……あ、今だ!!


レオンがよそ見をしている隙に注射器を取り出し、


レオンの左足にブサッと刺して暴れだす前に液体を流し込んだ


レオン「うがッ……!!!」


リノ「ごめんレオン、今だと思って」


レオン『リ、ノ……!!!』


ただのレオンの健康を考えた薬だと思ってた


でもそれは間違いだったんだ 
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