レーヴァティン
しおりを利用するにはログインしてください。会員登録がまだの場合はこちらから。
ページ下へ移動
第六話 神殿その五
「くれぐれもな」
「病気かよ」
「これが結構怖いんだよ」
そうし病気の話もするのだった。
「かなりな」
「というかこっちの世界にも性病ってあるんだな」
「ああ、性病っていうんだな」
「そうした病気はな」
久志の世界ではというのだ。
「梅毒とかエイズとか淋病とかな」
「あんたの知ってる言葉だな」
「そうさ、どの病気も怖いな」
久志も性病の知識はある、だからそうしたことをする時はくれぐれも注意をしなければならないと未経験のうちから思っているのだ。
「だから俺もな」
「注意してるか」
「そりゃそうしたことはしたいさ」
偽らざる本音だ、彼の。
「けれどな」
「その後でな」
「そんな病気になるとか嫌だしな」
「それでその性病だが」
英雄は兵士にさらに問うた。
「治るのか」
「ああ、ちゃんとな」
「そうか、治るのか」
「医者や坊さんの魔法でな」
「そういったものでか」
「治るさ、医者は凄いのになると錬金術も使えるからな」
こちらの魔法もというのだ。
「それで治してくれるんだよ」
「性病が治ると大きいな」
「ああ、ああした病気は死ぬからな」
「そうした病気もあるからな」
具体的には梅毒やエイズだ、人類の歴史に梅毒が登場してから実に多くの者がこの病気で命を落としている。
「中には」
「けれど治るからな」
「そうか」
「ああ、だから安心しなよ」
兵士は英雄にも笑って話した。
「そうした店でそうした病気を感染されてもな」
「そのことも承知した、だが」
「だがって何だ?」
「俺は今はそうした店には行かない」
英雄は自分の考えを述べた。
「そうする」
「何だよ、行かないのかよ」
「今はな」
「まtどうしてだよ」
「そんな気分だからだ」
それでとだ、英雄は兵士に答えた。
「そうする」
「興味があってもか」
「今はそうしたい」
「身を慎んでいるっていうのか」
「いや、性病の話を聞いてだ」
それでというのだ。
ページ上へ戻る