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ヘタリア学園

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第六千二百六十七話  正確にして欲しい

第六千二百六十七話  正確にして欲しい
 フランスは切実に言うのでした。
「ブルゴーニュ風じゃなくてな」
「ブルゴーニュだな」
「そうであって欲しいんだよ」
 ドイツにもその切実な表情で言います。
「俺としてはな」
「難しい話だな」
「けれどわかるだろ」
「御前の考えはな」
 ドイツもこう返します。
「俺は御前程料理を自慢しないし自信もないがだ」
「風とかじゃなくてな」
「そのままであって欲しい」
 他の国で食べるにしてもです。
「何かが違うということがある」
「御前のところで食うフランス料理もな」
「御前のところで食ったドイツ料理もだった」
「こうしていつもお互い様になるしな」
 そこも辛いところでした。とにかくそれぞれの国で味が変わっていってしまうのです。難しいことに。


第六千二百六十七話   完


                 2017・4・30
 
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