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『ふたりごと』

作者:零那
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『23歳と42歳』



【ホンマ何かと運が無いんやろなぁ。最悪なことばっかやわ】

『ホンマにそぉかぁ?』

【ん―...経験的には、したくなかったこと、せんでええことばっかとちゃう?】

『他は?』

【あ、今の人間関係はビックリするくらい良いと思う!人間関係が良いってか、良い人にも巡り逢えてるし、そこだけは恵まれてる!!】

『ほらなっ♪運悪くないやん』

【そぉ考えたらそうかもしれんけどねー...】

『そぉ考えたらええんよ!ええ方向に解釈してった方が特やん!』

【まぁそりゃそぉやけど...それでも簡単じゃないわ】

『確かに簡単じゃないよ。時間はかかるかもしれんけど、いつか、すべての過去を笑える時がくるかもしれん。ものは考え様や』

【ごめん。施設入った時に言われたけど「過去を笑える日」なんか何をどう考えたって有り得ん事やから。】

『現実的には厳しいやろな。でも考え方を少し変えたり、視点を少し変えたりしたら、今迄見えんかったものが見えたりする。ふと、笑える瞬間とか在ったりするもんや(笑)』

【ん―...そぉ考えれたら少しは楽になるんかな...】

『時間はかかるけど頑張ってみるのも良いことやな』

【頭カタいからなぁ(笑)】

『ネックやなぁ(笑)』


 
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