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Blue Rose

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第五十一話 神戸に戻ってその八

「前を進んでいってね」
「そうさせてもらうわ」
「それじゃあね」
「卒業してから戻るから」
 優花は優子にあらためてこのことを告げた。
「何でも連絡するわね」
「そうしてね、凄く長い様で」
 優子は院長達に優花の身体のことを知らされそれからの葛藤と克服、そして優花と共に進んでいったこれまでのことを思い出した、苦しくどうなるかと思った時もあった。衝夫達のこともあった。
 しかしだ、今思うとだった。
「あっという間だったわね」
「そうよね」
「それでこれからはね」
「女の子としてなのね」
「女の人になって」
 そしてというのだ。
「生きるのよ」
「女の人になるのね」
「精神的にも肉体的にもね」
 そのどちらでもというのだ。
「そうなっていくから」
「そして就職して」
「結婚もね」
 こちらもというのだ。
「したいのなら」
「してもいいのね」
「ええ、どうした人生でも」
 結婚もその選択の一つとして、というのだ。
「幸せにね」
「なるのね」
「絶対になるのよ」
 それは義務だというのだ。
「そうなるの」
「絶対になのね」
「そうよ、そうしてね」
「誰でも幸せになるべきっていうのが姉さんよね」
「その通りよ、そうした考えよ」
 実際にとだ、優子も答えた。
「私はね」
「そうよね」
「それでね」
 優子はさらに言った。
「それは誰にも迷惑をかけないでよ」
「エゴは駄目ってことね」
「そうした人もいるし、世の中は」
 言いながらだ、優子は衝夫達のことを思い出した。この世からいなくなってよかったと心から思っている。
「わかるわよね」
「ええ」
 その通りだとだ、優花も答えた。衝夫のことを思い出して。
「そうしたことは」
「そうでしょ、そこは気をつけてね」
「本当にね」
「将来は色々あっても」
「そう、気をつけないといけないことはあるけれど」
「楽しみにしていればいいのね」
「努力しながらね」
 その未来に向けてだ。
「そうしていればいいのよ」
「わかったわ、じゃあ卒業して三日位でね」
「待ってるわね」
 姉妹で楽しく話した、そしてだった。
 優花は卒業式の後でパーティーに出た、クラスメイトの一人の家にクラスの女の子達が集まる。その数が多くてだ。
 女の子達は少し苦笑いになってだ、こんなことを話した。 
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