Blue Rose
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第五十話 入試テストその二
「だからね」
「カロリー消費してるのね」
「お陰で太らないわ、ただね」
「少しでも油断したら」
「くるからね」
肥満、それがというのだ。
「油断はしてないわ」
「太り過ぎはよくないから」
「そうそう、貴女も気をつけてね」
「私も食べてるし」
「だからね」
それでというのだ。
「油断するとね」
「太るわよね」
「特に怖いのは三十過ぎてからよ」
「かなり先じゃ」
「貴女の場合はね、けれど三十を過ぎたら」
実際にその時になったらというのだ。
「太るのよ」
「そうなるのね」
「だから気をつけてね」
「わかったわ、やっぱり身体は出来るだけ動かすのね」
「スポーツはしなくても家事を熱心にしてね」
「カロリーを消費して汗かいて」
「身体を動かしてね、そうしたらストレス解消にもなるから」
身体を動かすそのことがというのだ。
「いいからね」
「そうよね、家事はね」
「ちゃんとするとね」
「結構以上にカロリー使うからいいわね」
「ええ、けれど今日もそうするとか」
「驚いた?」
「最初はね、けれど貴女らしいわね」
優花らしい、そうだと言ってだ。優子は笑った。
「それも」
「そうなのね」
「ええ、けれど今はね」
「食べるのね」
「そう、食べて」
こう妹に言った。
「そうしてね」
「こうしてよね」
「そうよ、どんどん食べてね」
テーブルの上にある料理、それ等をというのだ。
「明日の為に」
「まずは食べることね」
「腹が減っては戦が出来ぬだから」
「それ大事よね」
「食べないと本当にね」
「どうしようもないわね」
「自衛隊の人達も食べてるわよ」
それもしっかりとだ、特に肉体労働メインの陸上自衛隊の人達は食べる。さもないととてもいざという時に動けない、。
「そして頑張ってくれているから」
「だから私も」
「食べるの、いいわね」
「明日そして」
「頑張ってね、ただね」
「ただ?」
「法学部には本当に興味がなかったのね」
ここでだ、優子はこのことを言った。
「貴女は」
「何かね、行けるって言われても」
それでもというのだ。
「あまりね」
「行こうって思わなかったの」
「そうだったの、今もね」
「興味はなのね」
「ないわ」
そうだとだ、優花は優子に答えた。
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