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第四十九話 受験の後でその一

                 第四十九話  受験の後で
 夏休みの間優花も龍馬も受験勉強に励んだ、それは二学期に入ってからも同じで勉学に励んでだった。
 遂にこの日が来た、優花は長崎駅に来た時点で姉に電話を入れて言った。
「今からね」
「ええ、長崎駅からね」
「そちらに行くわ」
 神戸までというのだ。
「そうするわね」
「夜には着くわね」
「そうなると思うわ」
「わかったわ、じゃあ明日はゆっくりと休んで」
「そしてよね」
「明後日のテスト頑張ってね」
「一日休むことは」
「来て翌日テストは疲れるわ」 
 実はこれは優子のアドバイスだ、あえて一日休んででもと言ったのだ。
「それでよ」
「明日は休んで」
「そしてね」
「明後日のテストね」
「頑張るのよ」
「合格する為に」
「しっかりと勉強したら後は運と体調よ」
 この二つだというのだ。
「それを整える為にね」
「まずはゆっくりとなのね」
「休むことよ」
 テスト前はというのだ。
「しっかりとね」
「姉さんとにかく体調に気をつけてるわね」
「当たり前よ、医者よ」 
 この仕事にあるからだというのだ。
「だからよ」
「体調にはなのね」
「気をつけてるのよ」
「そうよね、言われてみれば」
「医者だとどうしても身体のことを考えるわ」
 人体に関する仕事であるだけにだ。
「職業病というものよ」
「職業病なのね」
「そう言っていいわね」 
 ここは少し苦笑いでだ、優花に言った。
「正直なところ」
「そうなの」
「だから言うのよ」
「身体のことを気をつける、ね」
「こうしたことは内科のお話だけれどね」
「姉さんは外科だったわね」
「第一はね、けれど実は内科も出来るの」
 そちらもというのだ。
「だから言えるの」
「そういえば内科も」
「ええ、だからね」
「身体は」
「いつもしっかりとね」
「コンディションを維持するってことね」
「それが大事なのよ」
 何といってもというのだ。
「最初からね」
「だから体調もちゃんと管理して」
「テストに挑んでね」
「わかったわ」
「勿論食べものもだから」
「ええ、じゃあお家に戻ったら」
 二人の本来の家だ、そこに入ったらというのだ。 
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