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ガンダムビルドファイターズ ~try hope~ 外伝

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バトルロワイヤル 後編

ーーー――





嫌な予感がし、なんとなく大気圏へと降りていった。そして上空を飛んでいき、遭遇する敵を撃破していくと、激しい戦闘が行われているのか、爆発音が下から鳴り響く。

「っ…………あの馬鹿! 」

すぐに高度を下げ、マイクロミサイルを放ちながら近づいていく。距離もあったためすぐに気づかなかったが、相手は昨日説明された機体だった。

ある程度高度が下がったところでブースターパックをパージし、MS形態に変形して着地する。

「悪いな。ここからは俺も混ぜてもらうぜ」

グラディウスとルミノックスを抜刀し、ガンダムペンドラゴンとリゲイリアと対峙する。

「やっぱりヒロヤだったんだね!助かったよ! 」

「お前なぁ…………なに一人で相手してるんだよ。無謀と挑戦は違うからな? 」

「一人じゃないよ!ミサキちゃんもいるよ! 」

「あー…………モチヅキ。相変わらず大変そうだな」

「うん……」

「はあ…………それで、これで二対二だ。文句は言わせないぞ? 」

『別に構わない。けど、手加減はしないぞ? 』

『二対二…………と言っても、もしかしたらあの黒い機体も、彼女と同じ実力者ね』

『望むところだ。行くぞ! 』

ガンダムペンドラゴンとリゲイリアは武器を構え、ケルサスガンダムゼロとガンダムアルカナムオリジンに接近してきた。

「お前と組んで戦うのは久々だな」

「そうだね…………ヒロヤ、倒されないでよ! 」

「お前もな! 」

こちらも武器を構え、一気に距離を詰めていく。





ーーー――





「うっわ~。やっぱり戦ってるね、あの二人」

「無茶しないでって言っても聞かないんだから」

「カレヴィ シレンと対峙した時はヒヤヒヤしたしね」

「心臓に悪かったわね………」

「けど、今は思ったよりも善戦してるね」

ヒロヤ君とミヤモトさん、シャルロット エイリーさんとエレン ガラシアのバトルへ目を向ける。

「ミヤモトさんと組んでいるからか、仲間が一緒だと動きがよくなるのか、どっちなんだろうね? 」

「う~ん…………ヒロヤの性格だと、どっちもだと思うわね」

「やっぱり?じゃあ明日からはシノさんが隣でサポートしなよ。ミサキみたいにさ」

「え?う~ん…………どうしようかしら」

「アハハハハ。まあ、ひとまず二人のバトルを見てから考えようか」





ーーー――





「フォース・アインス!! 」

グラディウスに粒子を纏わせ、ガンダムペンドラゴンの周囲を回り込みながら四連撃を叩き込む。動きに追従し、シールドで防がれてしまう。

『もらった! 』

最後の一撃を防がれた直後、すぐにカリバーンを突き出され反撃される。ルミノックスでカリバーンを弾き、グラディウスを振り上げ、右腕を切断しようとする。

これもシールドで防がれ、追撃しようとしたところで、横からの割り込んできたビームにより阻まれる。

「ユウ! 」

「オーケー! 」

ガンダムアルカナムオリジンはセンサー、ステルス、ソードドラグーンを全基射出する。それをガンダムペンドラゴンとリゲイリアに向けて放ち、隙を作る。

「モーメント………! 」

「レゾナンス……! 」

ケルサスガンダムゼロはガンダムペンドラゴン。ガンダムアルカナムオリジンはリゲイリアの懐に飛び込み、それぞれの武器に粒子とヴォワチュール・リュミエールを纏わせる。

「レーヴっ!! 」

「アインスっ!! 」

二機に対し、反撃の隙を与えないような連続攻撃を放つ。しかし、相手は世界の代表。そう簡単にはいかなかった。

二機は連続攻撃の最中の一瞬の隙を逃さず、武器を突き出してくる。攻撃はかすめる程度だが、それだけでもダメージが蓄積される。

「っ…………!おおおおぉぉぉぉぉぉっ!!! 」

『ふっ…………! 』

攻撃をより早く、より力強く叩き込み、ガンダムペンドラゴンを後退りさせる。

行けるっ!

「やああぁぁぁぁぁっ!! 」

『っやる! 』

ガンダムアルカナムオリジンはその反撃すらも弾く勢いで攻撃し、リゲイリアに確実にダメージを与えていく。

届くっ!

ガンダムペンドラゴンへ最後の一撃を放とうとすると、カリバーンが金色の輝きを放ち始める。

「っ!? 」

カリバーンとグラディウス、ルミノックスが激突すると、二機を中心に轟音と砂煙が広がっていった。

『危なかったわ…………見誤ってたのかもしれない』

「なるほどな…………確かに、まんまヨシナの上位互換だな」

お互い距離を取り、呟きながらガンダムアルカナムオリジンの方へと目を向ける。

「くっ…………」

ガンダムアルカナムオリジンの機体はボロボロになっており、その目の前には、両腕からビームサーベルを発生させ、青白い光を纏っているリゲイリアがいた。

「FXバースト……」

「ユウ! 」

「大丈夫…………まだ動けるよ」

ガンダムアルカナムオリジンは隣に並び、相手機体と対峙する。

「ヒロヤー。そういえば、剣飛ばすことは出来ないの? 」

「まだ手の内は晒したくないからな」

「なんか今の会話、デジャブを感じるね」

「そうか?気のせいだろ」

「それで、どうする?バースト使えるとは思ってなかったし」

「……………」

考えても仕方ないか。なら、なるようになれ、だ。

「ユウ、モチヅキ。いつも通りやるか。下手に手の内隠しても、遅いか早いかの問題だしな」

「じゃあ、使うの? 」

「まあな。けど、使いどころは考える。行くぞ! 」

二刀を構え、勢いよく二機へと向かっていく。それに続いて、ガンダムアルカナムオリジンも飛び出す。

『作戦会議は終わりのようだ!行くぜ日本人! 』

『足引っ張らないでよ』

FXバーストを発動したリゲイリアと、ガンダムペンドラゴンも接近してくる。お互いが間合いに入りかけた時、メガ粒子砲クラスのビームが、左右から二本飛んできた。

四機はメガ粒子砲を回避し、その攻撃元を確認する。サイコガンダムとサイコガンダムMa-kⅡだ。

『ちぃ!外したか! 』

『だが、またやればいい話だ! 』

そう言って再び砲撃してきたが、回避して接近する。

「邪魔だ! 」

『退いてもらおう』

「やああぁぁぁぁぁっ!! 」

『FXバースト!! 』

四機はすぐにサイコガンダム二機を撃破し、すぐに接近する。互いの武器が激突しようとした瞬間、バトル終了のアナウンスが鳴り響く。





ーーー――





その後、バトルロワイヤルを終えた俺とユウは軽い説教を受け、後日のピリオドをこなしていく。

第三ピリオドはレースで、各レース事に分かれて一位を競う。
これはバトルロワイヤル時のミサイルポット内蔵のブースターパックを、足にも追加しての六基で一位を獲得。

運が良かったのか、ヤバい奴(ユウとか、優勝候補とか、ダークホース)と同じレースではなかった。

そして、次の第四ピリオド。これが俺達にとって、一番の問題となった。

「…………いやまあ、今さら現実だから言うけど、明日は射撃(シューティング)な訳なんだよね」

「射撃、ね…………」

そう言いながら、二人は俺の方を見てきた。それに対し、俺は顔を背けて窓へと視線を逸らす。

「そこ、目を逸らさない! 」

「うるせい! 」

「三年生になっても、射撃技術は向上しなかったものね…………」

「本当だよ。しかも遠隔操作系の射撃も駄目だし、君は剣特化ですか?脳筋ビルドめ! 」

黙れ、三年間フリーダム仕様にしたりフリーダムばっか使ってた自由野郎め!

「それよりもどうする?悪運が強いのか分からないけど、狙撃ではないみたいだし」

「タイムアタックシューティングだからな~。的を見つけて、時間制限以内に撃ち落とさないといけないし」

「色々最悪ね…………ヒロヤの場合は」

いやもう、本当にやめてくんないすかシノさん?居たたまれなくなるんで。

「あっ、そうだ。なら、インフィニティブレイドを使えばいいんじゃないか?あれならいけるだろ? 」

「そうだけど、まさかお披露目がこの競技になるなんてね………」

「どうしましょうね………」

………………もういいや。俺は黙って、二人の結論を待とう。





ーーー――





そして当日、タイムアタックシューティングにて…………。

「インフィニティブレイド! 」

結論、もうどうとでもなれ。使っちゃえ使っちゃえ、でした。

的を見つけ次第、インフィニティブレイドで攻撃していく。
観客と選手からは感嘆の声や歓声が聞こえるが、これを知ってる人達からは、生温かい目で見られた。

…………すっごい居たたまれないなおい!

タイムアタックシューティングは高成績を叩き出し、見事時間制限内でクリアした。…………俺の心のダメージと引き換えにな。

 
 

 
後書き

シューティング関しては本気で考えました。主人公の欠点…………射撃センス皆無!!いやー、正直剣飛ばすのはありなの?と半日ぐらい考え、結果「二次創作だし、本体からの射出だからいいか! 」と思い踏み切りました。 
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