Blue Rose
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第四十八話 進路を決めてその五
「何か食うか」
「そうね、それじゃあ」
「ちゃんぽん食うか」
龍馬はメニューも話に出した。
「そうするか」
「龍馬もちゃんぽんなのね」
「駄目か?」
「いえ、姉さんと一緒だって思って」
くすりと笑っての言葉だ。
「それでね」
「ああ、優子さんもか」
「長崎に来たらね」
「いつもちゃんぽんか」
「そうなの」
「一緒か」
「姉さんもこの前来てね」
その時のこともだ、優花は龍馬に話した。
「中華料理店で食べたわ」
「だって美味いからな」
「だからっていうのね」
「ああ、長崎に来たらな」
「ちゃんぽんなのね」
「それを食わないとな」
「気が済まないのね」
「あとカステラな」
こちらも忘れていなかった。
「そっちも食ってるな」
「じゃあちゃんぽんの後は」
「カステラな、金はあるからな」
食べるそれはというのだ。
「安心してくれよ」
「私もあるわ」
「そうか」
「ええ、姉さんからの仕送りがあるから」
「それ多いか?」
「実は結構あるの」
多いというのだ。
「ほら、姉さんお給料いいから」
「お医者さんだからな」
「やっぱりね」
職業的にというのだ。
「多いからね」
「だから仕送りもか」
「多いから、家賃は安いし」
アパートのそれはというのだ。
「それでね」
「お金あるんだな」
「食費とかはやり繰りしてるし」
そのやり繰り上手であるのも優花のいいところだ、食費やそういったものを節約することも得意としているのだ。
「だからね」
「お金はあってか」
「ある程度遊べるし」
「じゃあな」
「今からね」
「ちゃんぽんとカステラ食うか」
「そうしましょう」
龍馬が望むならというのだ。
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