ヘタリア学園
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第三十七話 韓国と上司
第三十七話 韓国と上司
一応韓国は日本が嫌いといつも主張しています。それは彼の上司の人も同じです。しかも代々同じような主張を繰り返しています。
「日本を越えろ!」
「日本に勝て!」
「日本を凌駕しろ!」
「日本を克服しろ!」
全部違う人の発言です。それでも言っている内容は誰も大体というか全く同じになっているのがとても面白いと言えば面白いです。日本以外にとっては。
歴代の上司は何かにつけ韓国にも日本の悪口だの日本の変なところを教えます。それで韓国はそれを完全に信じているのです。
「とにかく日本は悪い奴なんだぜ!」
学校でもいつもこう主張しています。
「日本にやられたんだぜ!」
「日本に負けたんだぜ!」
「日本に勝ったんだぜ!」
「日本ではこうなんだぜ!」
「日本にはないんだぜ!」
何かにつけ誰にでも日本のことを言います。彼の会話の殆どが日本に関するものになってしまっているのですが彼だけが気付いていません。
「何かよお」
今度はフランスの家にあがりこんでいるイギリスが韓国について言います。やっぱり彼とフランスは韓国には意識されないままです。
「あいつ日本のことばっかり言ってるよなあ」
「それと起源以外言ってねえぞ」
起源の主張は彼の趣味だったりします。実に変わった趣味です。フランスもそれは知っているのです。
「誰かの話題つったら日本だよな」
「そんなに日本が気になるのかよ」
「なるんだよ」
さりげなくイギリスにワインを勧めながら言います。
「おっ、悪いな」
「ああ。しかし何だかんだ言いながらあいつは」
韓国はいつも日本の側にいます。それで。
「日本にはこの音楽を聴かせてやるんだぜ!」
「日本にはこの漫画を読ませてやるんだぜ!」
全部日本の音楽や漫画にそっくりですが何かあるといつも最初に日本に見せたりしてその反応を見るのが彼の常です。本当に不思議です。
「日本が気になって仕方ないんだろ」
「俺達の評価なんて全然気にしないのにな」
何だかんだでやっぱり日本の側にいたくている韓国のようです。
第三十七話 完
2008・2・5
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