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八条荘はヒロインが多くてカオス過ぎる

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第百三話 ハウステンボスその十四

「海の向こうの国の人で」
「イギリスの」
「あの人も海賊だったね」
 海賊稼業をやりつつ世界一周もした、何でも海賊とはいっても紳士で無駄な殺生は絶対にしなかったという。
「提督でもあってね」
「そうした人もなのね」
「そうだよ、有名な海賊だよ」
「そうなのね」
「まあ海賊はね」
「立派な船には乗っていなかった」
「そうだったんだ」
 香織さんにこのことを話した。
「そのことは違うから」
「わかったわ、じゃあ今は」
「こうしてね」
「運河を観ていくのね」
「そうだよ、こうして運河を観て回るだけでも」
 船に乗ってその中からだ。
「結構楽しんだよね」
「ハウステンボス中が見渡せて」
「そうだよ」 
 まさにだ。
「これが凄く楽しいから」
「それじゃあ」
「観ていこうね」
「それでその後は」
「丁度晩御飯だよ」 
 その時間になる。
「ディナーを楽しもうね」
「わかったわ」
「それとここは色々なお店があるから」
 食べるそれのお店がだ。
「色々食べられるよ」
「そういえばレストラン多いわね」
「どのお店も美味しいんだ」
 このことは保証出来た、とにかくここは何もかもが美味しい。味でも最高に楽しめる、そうした素敵な場所だ。
「パエリアやパスタもいいしね」
「そうしたものも」
「オランダだけれどね」
 僕は香織さんに対してここでは笑って言った。
「そうしたお料理もあるんだ」
「そうなのね」
「フォンデュのお店もあるし」
「そっちはスイスね」
「ソーセージやハム、チーズでワインを楽しだり」
「ソーセージはドイツだね」
「ディナーは基本フランスだね」 
 多分そちらになる、ただあまり自身はない。
「あとアメリカとか中国のお店もあるよ」
「オランダなのに」
「うん、色々な国の人が来るしね」
 このハウステンボスにはだ。
「だからね」
「オランダの街の中になのね」
「色々な国があるんだ」
「パエリアはスペイン、パスタはイタリアね」
「そして他の国もね」
 レストランだけでなく文化を扱ったお店もだ。
「それで日本もあるよ」
「我が国ね」
「そう、だからオランダといっても」
「オランダじゃないのね」
「多国籍な場所でもあるんだ」
「そのことも面白いのね」
「そうだよ、だからそちらも楽しもうね」
 僕は微笑んでだ、香織さんに話した。
「是非ね」
「それじゃあね」
「ワインもね」
「それは欠かせないみたいね」
 またワインの話をした僕にだ、香織さんはくすりと笑って返した。 
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