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レインボークラウン

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第四百十四話

             第四百十四話  母の言葉を受けて
 確かに美樹は胸のことはあまり興味がない、正直大きくても小さくてもいいと思っている。しかし背のことはだ。
「やっぱりもっと欲しいし」
「はい、では」
「お母上も言われていましたし」
 ビルガーとファルケンも美樹に言う、美樹は今は家のテーブルの自分の席に座ってその牛乳を飲んでいて二羽は牛乳を入れたコップの傍にいる。
「どんどん飲んでいきましょう」
「ご主人が背が高くなられたいのでしたら」
「もっと飲んでです」
「そうなりましょう」
「そうね、あとね」
 美樹はさらに言った。
「牛乳飲んだら健康になるしね」
「とかく栄養の塊なので」
「それ故にですね」
「多く飲むと健康になる」
「その観点からも飲むべきと言われていましたね」
「そうなのよね、それじゃあね」
 美樹は実際にまた一杯飲んで言った。
「こうしてね」
「はい、飲まれますか」
「さらに」
「そうするわ、ただ朝昼晩って飲んで」
 そしてというのだった。
「おやつの時も飲んだら充分かしら」
「そうですね、あと寝る前ですね」
「その時も飲まれればいいと思いますが」
「それこそお水の様に飲まれれば」
「別に強く意識されて飲まれなくても」
「それでいいわね、私元々牛乳好きだし」
 飲むこ自体に抵抗はないのだ、それ故に。
「じゃあ普通に飲んでいくわね」
「お水ではなく牛乳を」
「そうされていかれるといいかと」
「そうね、そうしていくわ」
 こう二羽に答えた、そして。
 美樹は今飲んでいる牛乳を飲み終えると立ち上がって牛乳パックは冷蔵庫の中に入れてコップは自分で洗剤で洗った、そうして二羽に言った。
「後は夜にね」
「はい、飲まれますね」
「そうされますね」
「ええ、そうするわ」
 実際にと答えてだ、そしてだった。
 美樹は自分の部屋に戻った、その両肩にそれぞれ使い魔達が来た。そのうえでいつもの様に学校の勉強と魔法の勉強をした。
 しかし晩御飯の時にはだ、二羽に笑って言った。
「牛乳飲むわ」
「わかりました」 
 二羽も笑顔で応えた、美樹は背と健康の為に飲むのだった。


第四百十四話   完


                           2017・1・19 
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