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Blue Rose

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第四十四話 あえて罠にその十三

「そのまま焦らずね」
「いけばですね」
「うん、必ずね」 
 それこそというのだ。
「蓮見さんを助けられるよ」
「そうしていきます」
「さて、呼び出されている場所だけれど」
 副所長はこの場所のことを話した。
「人目につきにくい場所ね」
「はい、こんな場所があるなんて」
 岡島は今度は副所長に応えた、一行は優花から人を数人挟んだうえで少し距離を置きつつ後についてきている。そうしつつ話をしている。
「思いませんでした」
「佐世保のことに詳しいわね」
「やっぱりいつも行ってるからですね」 
 抗議活動でだ。
「そのせいでね」
「だからですね」
「けれどね」
「それでもですね」
「その場所に警官も行ってもらってるから」
「後は、ですね」
「そう、その人気のない場所でね」
 衝夫達が選んだその場所でというのだ。
「人生を終了してもらうわ」
「今度絶対に悪さが出来ない様に」
「やってやるわ」
「ですね、とんでもない奴等なのは間違いないですし」
「放っておけないから」 
 優花以外にも不幸な少女を創り出すことが目に見えているからだ、それも自分達の浅ましい獣欲を満たす為に。
「だからよ」
「絶対にですね」
「ここでやってやるわ」
「先公もぢ新聞記者も」
「人生終了させてやるわ」
「その誰もいない様な場所で」
「絶対にね」
 こう言いながらだ、優花についていってだった。優子達もその場所に向かっていた。そこは商店街からも居酒屋からも離れた路地裏だった。
 優花はその路地裏に入った、そのうえで向かった場所は。
 建物と建物の間の狭い場所だった、優花はそこに入り優子達はその入口で詰めた。そこに来てすぐにだった。
 副所長がだ、自身の携帯を手に他の三人に言った。
「お巡りさん達も来たわ」
「何処にですか?」
「お巡りさん達は先生達をつけていたのよ」
 衝夫に鍛冶元をというのだ。
「だからね」
「あっち側にですか」
「いるから」
「ではここは路地裏ですから」
 建物と建物の間に挟まれた、だ。岡島も場所を覗いて言う。見れば優花の前から二人程歩いてきている。
「あの二人逃げられないですね」
「ええ、完全にね」
「それじゃあですね」
「後はね」
「タイミングを見計らって」
「僕達が出て、ですね」
「蓮見さんを助けるわよ」
 副所長も岡島に言った。
「いいわね」
「はい、今は観ていることですね」
「出ずにね」
「どうも相手は」
 優花の方に来る二人組を観つつだ、岡島は副所長に話した。 
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