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もう一人の劣等生

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リーナ

実はリーナは、USNAの魔法師部隊スターズの総隊長アンジー・シリウス少佐なのだ。
今回の任務は戦略級魔法師を探り出す事だ。
ようは、潜入捜査員と言う事だ。
容疑者は三人いるがその内の二人が一高に通っている。
はっきり言えば刃更と達也だ。
リーナの見た感じではタツヤを怪しく思っているが、バサラも怪しい、なんと言ってもバサラはあのヨツバなのだから。
リーナは今日も一人思い悩んでいる。


*****

一週間後 昼休み 食堂

今日は、一週間ぶりにリーナ達と一緒に食事を取ることになっていた。
「久しぶりだな」
『そうね』
会話が続かない。
どうも俺はリーナに警戒されているみたいだ。
『それにしても、リーナは凄いな、まさか深雪さんと互角に競い合うなんてさすが留学生だね』
『これでも、母国のハイスクールでは負け知らずだったんだけどね、自信なくすわほんと』
どうやら深雪とリーナはライバルのようだ、お互いに意識しあっている。
「お互いに競い合うのはいいけど、授業中だけにしておけよ」
『はい、刃更さん』
『わかったわバサラ』
達也とリーナが話している。
『なあ、リーナ普通はアンジェリーナの略はアンジーだと思うんだが』
『いえ、別にどっちでも良いのよ、私がリーナの方が気に入っているだけよ』
『そうか、それでアンジーではなく、リーナなんだな』
何故かリーナが、うろたえている。
「そういえばUSNAにアンジー・シリウスっていう魔法師がいなかったか?」
リーナが固まった。かなり狼狽している何故だろう?
『リーナは知らないかい』
『えっええ、名前だけは聞いた事があるわ』
何故か達也も苦笑いをしている?
なんか俺、へんなことを言ったかな。

アンジー・シリウスとは、USNAのスターズ総隊長で戦略級魔法師で十三使徒の一人。

ここでリーナが深雪に話しかける。
『ミユキとバサラはどういう関係なの?』
『刃更さんは、私の婚約者ですわ』
『エッそんな関係なんだ』
『ええ、そうよ』
『でもあのヨツバよ恐ろしくは無いの』
『私は、気にしないわ』

*****

リーナのマンション

リーナは布団の上をゴロゴロと、転がりながら考えていた。
どうやって、刃更と達也から情報を引き出すかを。
まずは、色仕掛けでメロメロにしてからね・・・
ターゲットは達也にした、何故かと言うと刃更には深雪がいるから無駄だろうと思ったからだ。
自己評価をして見る、ルックス、自分では美人だと思っている、スタイル、この年にしては良い方だと思う。
評価完了、うん自信を持とう、でも色仕掛けってどうすれば良いのだろう?
こうして一人思い悩むリーナであった。

 
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