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ブラックアンドホワイト

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第一章

                 ブラックアンドホワイト
 連合のギニアにあるキンジャス星系に住むマリオ=ガグモはある日だ、ルームメイトのガジム=サギールにこんなことを言った。
「俺今ふと思ったんだがな」
 リビングでテレビを観つつ隣のソファーでウイスキーを飲むサギールに言った、二人共肌は黒いがガグモの顔は鼻が高く目は青い。黒髪はストレートだ。そしてサギールの顔はアジア系で丸顔で髪の毛は白髪で縮れている。どちらも連合らしく色々な血が入っている。
「お茶混ぜたらどうだろうな」
「紅茶と抹茶とかか」
「黒茶と白茶だよ」
「そっちか」
「ああ、混ぜたらどうなるだろうな」
 それぞれ真っ黒、まさに墨の様に黒く真っ白、牛乳の様に白い茶だ。
「一体」
「その二つをか」
「そうしたらどうなるだろうな」
「どうなるだろうな」
 サギールもこう返した。
「実際に」
「誰もやってみたことあるか」
「どうだろうな、けれど思いついたらな」
「それならか」
「やってみたらどうだ?」
 飲みつつだ、サギールはガグモに言った。
「御前も」
「それでブログやツイッターにか」
「投稿すればいいだろ」
 ネットで公表すればどうだというのだ。
「そうしてもいいだろ」
「幸い俺どっちもやってるしな」
「それじゃあな」
「実際に混ぜてみてか」
「ネットにウップしろ」
 やはりウイスキーを飲みつつ言う、ロックで飲んでいあては胡桃やアーモンドのナッツ類である。カシューナッツもある。
「そうしてみたらいいだろ」
「どんな色になってな」
 混ぜた二つがだ。
「それでどんな味か」
「検証してみるか」
「ああ、じゃあ明日な」
 早速とだ、ガグモはサギールに言った。
「仕事から帰ったらやってみるな」
「じゃあ俺も明日仕事から帰ったらな」
「見るか」
「実際にどうなるのかをな」
 それをというのだ。
「見るな」
「じゃあ明日やろうな」
「そうしような、仕事から帰って飯食ってな」
「風呂も入ってな」 
 そうして落ち着いてからだ。
「それからな」
「やってみるか」
「その日は彼女とも予定ないしな」
 交際相手とも、というのだ。
「仕事も丁度暇だ」
「都合がいいな、俺もだけれどな」
「そっちも今はか」
「ああ、鰻の養殖もな」
 この仕事もというのだ。
「暇な時があるんだよ」
「そうか」
「そっちの水道局と一緒だ」
「暇な時は暇か」
「ああ、そして俺も今彼女とは喧嘩して冷却期間だ」
 彼女の場合はそうだった。 
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