オズのアン王女
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第四幕その十
「そういうことでね」
「ウーガブーの国に行きましょう」
「今から」
「オズマ姫からーー連絡がーーありました」
ここでチクタクが二人に言います。
「風水はーーです」
「オズの国のね」
「はいーーその乱れはーーです」
ドロシーに答えます。
「ないーーとのことです」
「風水の乱れがないとなると」
ドロシーはこのことから考えて言いました。
「災害はね」
「ないーーですね」
「風水が乱れるとね」
オズの国でもこう言われています。
「災害が起こるからね」
「そうーーですね」
「四霊獣はそれぞれの場所にいるのね」
「穏やかにーーとのことです」
「じゃあね」
「災害ではーーですね」
「なさそうね」
こう考えるのでした。
「そちらの悪いことではないわね」
「じゃあ何かしら」
悪いことならです、アンも腕を組んで考えます。皆もう歩きはじめています。
「虫かしら」
「農作物に付く」
「正直ね」
虫についてです、アンはこうドロシーに言いました。
「虫は厄介よ」
「そうよね、農業にとって」
「オズの国は気候が安定してて土地もよくて」
「農業をしやすいけれど」
「虫はいるから」
こちらはどうしてもです。
「その虫をどうするかがね」
「大事よね」
「本当にね」
「それじゃあ一体」
「何かしら」
また言うのでした。
「起こることは」
「起こるにしても」
「災害じゃないにしても」
「何が起こるのかしら」
二人でお話します、そしてここでジョージがアンに尋ねました。
「あの、いいですか?」
「何かしら」
「オズの国にも農薬はありますよね」
「ええ、あるわ」
「それを使うことは」
「使ってもオズの国は誰も死なないでしょ」
「はい」
このことが大事です、例え食べられても次の日の朝には身体が元に戻っています。だから家畜もいるのです。
「そうでしたね」
「だから虫もね」
「農薬を使ってもですか」
「退けられるけれど」
「それだけですか」
「農薬の効果が切れた時に来るのよ」
「また農薬を撒くにしても」
それでもというのです。
「その間にね」
「また撒くまでの間に」
「農作物を食べに来るのよ」
「大変ですね」
「ええ、ただいい農薬よ」
オズの国の農薬、それはです。
「ちゃんと効くし虫を退けるだけでね」
「農作物や人への影響はですね」
「ないから、除草剤もよ」
そちらもというのです。
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