| 携帯サイト  | 感想  | レビュー  | 縦書きで読む [PDF/明朝]版 / [PDF/ゴシック]版 | 全話表示 | 挿絵表示しない | 誤字脱字報告する | 誤字脱字報告一覧 | 

ヘタリア学園

しおりを利用するにはログインしてください。会員登録がまだの場合はこちらから。 ページ下へ移動
 

第五千七百四十六話  三代目襲名

第五千七百四十六話  三代目襲名
 イタリアは日本のある任侠映画を観てから日本に尋ねました。
「こういうこと本当にあったの?」
「終戦直後は何処もこうでした」
 日本も否定しません。
「太宰治さんの作品を映画化したものでも描かれています」
「バラックの闇市があってなんだ」
「そして治安が悪くてです」
 そうしてだったのです。
「そうした人達が自警団を組織していました」
「そうだったんだね」
「そこまで警察の力が弱まっていまして」
「好き勝手する人達がいたんだ」
「そうでした」
 この時代を生きていた人達もそう言っています。
「私も自警団があった時代がありました」
「ヤクザ屋さんがそうしていたんだね」
「最初からヤクザ屋さんでした」
 自警団がそうなったのではなく、です。
「そこはロマーノ君とは違いますが」
「何処でもこういうことあるんだね」
 イタリアもしみじみとしたお顔になって頷きました、自警団が発生するには理由がありますが出来るだけ警察である方がいいのです。法律のコントロールが効くので。


第五千七百四十六話   完


                        2017・2・21 
ページ上へ戻る
ツイートする
 

全て感想を見る:感想一覧