| 携帯サイト  | 感想  | レビュー  | 縦書きで読む [PDF/明朝]版 / [PDF/ゴシック]版 | 全話表示 | 挿絵表示しない | 誤字脱字報告する | 誤字脱字報告一覧 | 

Fate プリズマクロエ お兄ちゃん強奪計画

しおりを利用するにはログインしてください。会員登録がまだの場合はこちらから。 ページ下へ移動
 

桜の人形、復讐を果たす

 
前書き
全編ギャグの予定でしたが、桜人形だけマジだったのでギャグにできませんでした。 

 

 凜とルヴィアの部屋
 凜の呼びかけで黒い表情をした女たちが呼び集められていた。
 士郎がやる気マンマン、まだ目の幅で泣いているので怖く、健康にも悪そうなので先に桜を救出するために集まっている女達。
 料理中にまで泣かれると、カッパ寿司の地下で監禁されていると言われる、寿司を握らされ続けているカッパの子供の寿司みたいに、涙の味がしてショッパイと怖い。
 置換魔法使いで移動用のアンジェリカは別として、何故かバゼットまで参加して参戦してくれる予定になっていた。
 既にバゼットも「士郎が作るご飯は美味しいです」になって、風呂場では「キャッ(///)」で、麻薬カレーではなく、市販のルーのカレーで堕ちていた。
 以前は綺麗な心?のクリスチャンだったのが、もう眼鏡で不死身でシスターの先輩とか、タイガーとか、ひぐらしが鳴く頃の女先生ぐらいの敬虔なカレー教徒に宗旨替えしていた。
「良い? 標的は三人、間桐臓硯、間桐雁夜、間桐桜よ。慎二と親父は生きてても死んでもどっちでも良いわ。まずイリヤか美遊がセイバーのカードでエクスカリバー使って間桐の家ごと粉砕でどう?」
 凜の指示の元、当初の予定を変更、何故か標的に桜が含まれてしまい、士郎がマジ泣きして恋い焦がれている妹まで抹殺しようと企んでいた。
「貴方、自分の妹まで亡き者にするつもり?」
 シェロのためなので、何とルヴィアも参戦、凜に恩を売って下僕のまま使いたいらしい。
「あいつはこの程度では死なないわ、でも士郎に近付くのがどれだけ危険な事なのか、警告してやる必要があるのよ」
 虫まみれの妹なので、臓硯みたいに完全焼却しないと死なないが、この世界の桜は死ねたようなので、虫に心まで汚染されていなかったか、処置がまだだったらしい。
「いや、この手の不死者は、どこかに予備を隠しているだろう。家にいるのはフェイク、誰も寄り付かない場所に本体を隠しているものだ」
 フェイク関連には造詣が深いアンジェリカは、まだ見ぬ臓硯は偽物、虫が作り上げた虚像で、本体はどこかに隠してあると言った。
「イリヤやリン、ルヴィアは元の世界に帰ることもあるだろう、顔を見られてその時狙われても、親戚が狙われてもマズい。まずはシローにサクラだけ確保してもらい、私だけでマトーと対戦し、何ならエアを抜いて家屋ごと消滅させて、地下道でも探って本体がいないか探すほうが良い」
 いきなりエヌマエリシュして間桐全部消滅させて、雁夜おじさん、慎二も消滅させて、逃げ道や操作している本体への道を探るよう言った怖い子。周囲への被害とかは気にしないらしい。
 当然その後は「シロー、力を使い過ぎてしまった。どこかで休憩、いや宿泊しないと回復しそうにない、少し休ませてくれ」と抜かして、ご休憩3時間3500円、宿泊6000円、カラオケ温泉完備の場所に逗留し、もう一度土下座謝罪から床入りするつもりなのは言うまでもない。
「アンジェリカ、何でヨダレ垂らしてんの?」
「いや、何でもない」
「夜に攻めるのか? エアとなるともの凄い騒音だな。私が間桐から桜だけ誘拐して済ませる方法もある、それなら元の世界には異世界に渡る手段がないから、奪い返される心配も、被害は桜だけだから復讐される恐れも無い」
 もちろんバゼットも「シロー、帰ったら私のために(一生)カレーを作ってくれないか? 週に一回でもいい(寸胴なので3日は持つ)、できれば毎食、スープとして食べられると嬉しい、どうだろうか?(///)」と言って、求婚まではしないまでも、移動用のアンジェリカと要救護者の桜をこちらの世界で解放した後、カレーを報酬として要求するつもりのバゼット。
 もう胃袋と心の根幹は士郎に掴まれてしまい、元の世界に帰るつもりなど無かった。
「ワタシが、ガ、ヤル、ミンナ、kコロス」
 壊れてる桜ちゃん人形も興奮して理性も失い吃音発症、俄然やる気で、臓硯、雁夜、慎二も殺して、何なら生きている自分も殺して先輩には近付かないようにしたい桜人形。
「全部殺しておくと後くされは無いけど、当主のお爺さんは消せるかしら? 予備の予備の予備まで用意してると思うわよ」
 アンリマユされちゃってるクロエも、皆殺しにするのに異存はなかったが、臓硯を殺し切れるとは考えにくいので、桜を誘拐する以上殺るのは躊躇された。
「桜本人がイカれちゃって、臓硯と雁夜オジサン、慎二まで殺るのは良いと思うわ、桜は追われるかも知れないけど、異世界だから逃げ切れるはず。でもバーサーカーのカードとか使うと、手助けした人物がいるのがバレる。ガソリンで着火ぐらいなら虫に穴掘って逃げられるわよ。向こうの世界で火炎放射器とか買うと足が着くし、こっちから持って行くのは大変、さあどうしましょう?」
 少し沈黙が続いて、アンジェリカが口を開いた。
「もし桜が恨みを晴らしたいなら、まずそうすれば良い。それから家探しして、当主の痕跡や虫も探して、強盗でも装って金品も盗む。凜とルヴィア、イリヤも顔は見せないために来ないほうが良い、できればクロエも。最後は家ごと燃やすかエアを抜く、それで良いか?」
 士郎は来てしまうか、顔を見られると向こうの士郎が狙われるので来させないで済ませる。
 まず桜人形が入れ替わって帰宅して、恨みを晴らして全員殺害。慎二も士郎や桜に偉そうにしていたのでバラして苦しませてからタヒなせる。
 臓硯と虫はガソリン着火程度では死なないと決めて置き、放火は後。エアで消滅させてから地下の虫も消す。その後地下道でも探して、臓硯の予備を探して、可能なら本体も消滅させる。
 士郎に見つかって来てしまった時は、桜とだけ面会させて部活か普通のデートを装い、その間に犯行に及ぶ。
 人形を一つ用意して、臓硯を置換できれば本体破壊にも成功と見なして処分、残りの虫の場所も吐かせて活動資金も全部出させてから消す。
 以上で真っ黒な表情をした女たちの密談が終わった。イリヤと美遊はアンリマユされていないので呼ばれなかった。

 翌日
 慌ただしく用意している全員に気付き、元の世界に帰還、もしくは勝手に桜救出に及ぼうとしている気配も悟った士郎は、アンジェリカに付き纏って置換移動の瞬間を待った。
 犯行が露呈したようなので、アンジェリカも凜に降参の合図を送り、庭から置換して異世界に移動する事にして、現在仲が最悪の美遊とイリヤを残して旅立った。
「桜、少しだけ元に戻って電話して頂戴、おかしくなりそうだったら電話切るのよ」
「ええ、わかってるわ、姉さん」
 本物にもそう呼ばれたい気がした凜だが、「恋は闘い」なので桜にも酷い目に逢ってもらって、士郎からは手を引いて欲しかった。
 士郎は女たちの思惑にでも気付いたか、待ちきれなかったのか、現在学校まで桜を迎えにダッシュで移動してしまい、クロエが追っている。

「あの、間桐と申しますが、いつもお世話になってます。実はうちのお爺さんがボケてしまって、預金を親戚とか出入りの業者に騙し取られないように移したいのですけど、全額移動とか出来ますでしょうか?」
 まず桜人形に電話させ、録音されていると思われる銀行の電話に証拠を残す。間桐のジジイはボケてしまった事にして、資産管路できない禁治産者になったので、個人資産も会社か桜の口座に移動させる。
 後日、こちらの世界の活動資金が必要になれば引き出すか、復活したジジイに引き出せないよう、もし凍結させられても「もう、お爺ちゃんまたボケちゃって」で、法的にも桜が勝てるようにしておく。
 ジジイを置換した人形があれば、桜人形同伴でボケジジイに判を押させたり、資産の管理を任せた後見人などの弁護士に命令すれば済む。
 銀行では、ボケジジイ役の人形を連れて生存しているのを強調、古い家は更地にして引っ越すと言って証拠を残して、エヌマエリシュしてしまい更地に変更、名目上の父とかも殺害して人形にしておく。慎二は不要。

 学校
 夏休みの昼の時間、桜を呼びに制服姿で学校に侵入、頬にはガーゼを張った士郎。
 慎二の人格が腐っていなかった世界なので弓道部を追い出されず、桜と一緒に部活していた二人だが、顔見知り、それも親友のはずの一成なんかに見付かると受け答えが不能なのでコソコソと移動した。
 孤独で友達を余り作らない桜も、弓道部仲間と集まって昼食を摂り、解散時を狙って士郎が近付いた。
「あら? 桜、彼氏が来てるわよ」
「な、なによ、先輩でしょ、からかわないで」
 弁当を食べ終わって片付けた桜が友人から離れて士郎のところにやって来た。
 我慢していた涙だが、生きていて微笑んで歩いている桜を見てしまい、その瞳からはこらえきれない涙が溢れ出した。
「桜っ、生きているんだなっ、ああ、この世界ではそうなんだっ、平和な世界、壊れていない世界っ」
 まるで七瀬ふたたびで、超能力者でも平和に生きていける世界にテレポートして見付けた究極の世界のように、桜も死なず、どうやら虫にも食われておらず、間桐の連中も正常で、慎二も狂っていない世界。
 イリヤもアイリも聖杯にされず、心臓を抉り出されて殺され、打ち捨てられなかった世界。
 これでもし切嗣にでも再会していれば、もっと泣けていたはずだが、そこは男同士の会話で、あの世の義父にも話せるので、桜の生存以外多くは望まなかった。
「どうしたんです先輩? 頬の傷、額にも? 目は大丈夫なんですか?」
「ああ、驚かせてごめん。俺がいる世界では、もう桜は殺されてしまって、居なくなってるんだ。桜の本当の姉さんに頼まれて、間桐から救い出して欲しいと頼まれて、助けに来たんだ」
 自分を思ってガチ泣きしてくれる士郎を見て、何か魔術的な事情で異世界の自分は死んでいて、わざわざその世界から自分を救いに来てくれて、姉?とかはど~~~~でもよかったが、士郎に泣きながら抱き締められた桜は、一瞬で堕ちてこう言った。
「私、傷がある先輩に(一生)付いていきます。先輩、こんなに傷付いてしまって、私が(一生)診てあげますね」
 クロエの予想通りのセリフだったので、木の上から見ていたクロエは笑い出さないように堪えるのに必死だった。

 間桐家
「ただいま」
 桜人形が帰宅して、手助けもあって結界や監視も無事超えて、正門から入場した。
「へっ、部活か、遊んでないで早く僕の飯を用意しろっ」
 妹コンプレックスが強いのか、この世界の慎二も桜を見て罵り、飯の用意をさせようとした。
「インストール」
「なにっ!」
 桜人形は使い慣れたバーサーカーのカードを使い、どこかの円卓の騎士のような顔も隠れる全身鎧姿になって、長剣で慎二を刺した。
「ウフフフフフフフフフフフフフ」
「ぐああっ!」
 あちらの世界でも虐められて、つい慎二をSATSUGAIしてしまったのか、こちらの慎二も躊躇なく刺して、長く苦しめるように急所を狙わず、片肺にも穴を開けてやって苦しいのに半分呼吸できないようにしてやって、電話もできないように処置した。
「たくさん苦しんでね、お・に・い・ちゃん、フフフフフ」
 桜人形は手慣れた感じで養父も始末し、雁夜と臓硯を探した。
「あはははははははははははははははははははははははははははははははははははははっ!」
 望みを叶えている桜は嬉しそうに笑って家を破壊し、使用人や親族は無視して、雁夜を見つけた。
「見~~つけた、ウフフフフフ」
「その声はっ、桜ちゃんっ!」
 比較的平和な世界なので、何かが雁夜を押し留め、桜には手出しせず、葵への乱暴や絞首もせず、聖杯戦争で凜の父にも焼かれずに、虫のエサにならなかった雁夜だが、平和ではなかった世界の桜人形に見付かって制裁を受ける。
「ああっ、うあああああっ!」
「もっと苦しめ、もっとだ、アハハハハハハハハハハハッ!」
 人格崩壊していた桜人形は、イリヤの願いで多少治り、士郎の家族になれるよう願われていたが、選ばれるはずがない自分の幸せなどよりも復讐を選んだ。
 慎二も雁夜も死なないように処置し、できるだけ長く苦しむように始末した。特に雁夜には虫が入っているので、生きていれば修復されてしまう。
「臓硯はどこだ~~~っ!」
 顔が隠れているので、叫ばなければ桜とは思われなかったが、叫ばずにはいられなかった桜は、臓硯を見付けた。
「死ね、お前の本体はどこだ?」
「ぐおうっ」
 金庫を開けて逃げようとして、そのまま串刺しにされた臓硯。もちろん虫入りでこの程度では殺し切れない。
「本体はどこにいる?」
「言わんっ! なぜお前がワシをっ」
「分からないのか? この体に虫を住まわせて、苦しめて殺したお前がっ」
 元の世界で慎二を殺し、雁夜も始末した桜は、臓硯に立ち向かった時に見放されて虫も抜かれ、士郎の前で死ぬ前に殺されていたようで、残留思念か何かがクズカードを届けに行ったらしい。
「契約の元に命じるっ、桜の中の虫よっ、こいつを殺せっ!」
「あはははははっ、私はもう、お前に一度殺されてるっ、もう死んでるから死ねないんだよっ」
「ぐはあっ」
 まず臓硯の日常活動用の分体を切り刻んだ桜人形は、上がってきたアンジェリカに、通帳や印鑑を渡して、金目の物や骨董品も集めて、こちらの桜が必要な物、日用品と着替えを纏めて、エインズワースの世界に置換して送った。
 凜とルヴィアは足が着かないよう見ているだけ、現場に来ても足手纏いにしかならないので来させなかった。バゼットは後詰め、クロエは桜と士郎の護衛にいた。
 
ページ上へ戻る
ツイートする
 

全て感想を見る:感想一覧