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ガンダムビルドファイターズ ~orbit~

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防衛大会 後編

「あらあら…………皆さん本当に頼りになりますわ」

呑気にそう言い、防衛目標の所へと向かう。





ーーー--





「本当に倒しやがった………」

視界に映ったシイナの戦闘を見て、思わず震える。動きに一切の無駄が無く、的確に弱点を狙って攻撃。とても目が見えない者のバトルとは思えない。

「っあぶねぇ!! 」

キュベレイがこちらに戻ってくる最中、遠くからメガランチャー級の砲撃が向かってきていた。

護衛目標から離れ、すぐにキュベレイの後ろへと飛び出る。

「あら?ヒメラギさん? 」

「おおおおぉぉぉぉぉぉっ! 」

メガランチャー級のビームを両腕のシールドで受ける。しかし、シールドからIフィールドが発生しているとはいえ、物量的に押され始める。
機体にもダメージが蓄積されているというのもあり、とても耐えきれそうにはなかった。

「ぐっ…………けど、やらせっかよぉ!! 」

その想いに応えるように、ヴァサルティスガンダムはメガランチャー級のビームを防ぎきった。

「あらあら。ありがとうございますわ、ヒメラギさん」

「おう………らくしょーだ」

そう答えるも、今ので機体は満身創痍になってしまった。戦闘を継続することは出来るが、すぐに駄目になるだろう。

「まさに、筋肉痛の俺と一緒ってわけか………」

けど、それでも今こうしてバトル出来ている。もう少しもってくれよ、ヴァサルティス!

「皆さん!早く戻ってきてくださーい!一人じゃ流石に無理ですよー! 」

「あっ、わりー……」

「戻りましょう」

「ああ」

すぐにサイオンジの元に戻り、もう一機のデストロイガンダムを撃破したアルデオガンダムも戻ってきた。

「うしっ!守りきるぜ! 」

「「「おおーっ! 」」」





ーーー――





それから十数分後。大会は終了した。

「負けちまったな……」

「ぐっ……すまぬ!我があそこで限界を迎えなければ……! 」

「私の方こそ、カバーしきれずにすいません…………」

「いえいえ。これは私達全員の結果ですわ。誰か一人のせいではありません」

「シ、シイナ先輩~」

「あらあら」

サイオンジは思わずシイナに抱きつきは、まるで子供と母親のやり取りを見ている気分になった。

「そーいや、今さらだけどシイナはどうやってバトル状況を把握してんだ?勘……にしては、あまりにも的確だったぜ? 」

「あらあら。やはりそう思われてもしょうがないですわ。では、少しだけ教えますわ。
私、目がほとんど見えないのは本当です。ですが、なぜかプラフスキー粒子は見えるのです」

「はっ!? 」

「驚かれても仕方ありませんわ。しかし、本当なんですよ?プラフスキー粒子の流れや濃度、他にも、プラフスキー粒子で動いている時のみにガンプラも見えます」

「そーだったのか!?スゲーなおい! 」

「ありがとうございますわ。なので、実は先程の攻撃も、気づいていたのです。
ですが、避けると防衛目標が破壊されるというのもあり、どうしようかと考えていたんです。ですので、大変助かりました」

「なんか…………シイナは本当にスゲーな。目がほとんど見えねーのにここまで来れてるし、バトルもスゲーし、尊敬するわ」

「あらあら?ありがとうございますわ」

「あー、ごほん。そろそろいいかな? 」

キハラさんが咳払いすると、俺達は会話を止めてそちらへと顔を向ける。

「皆。ひとまずお疲れ様。惜しくも敗れたけど、普段は組まない人とバトルするこで、何か得れたものがあったはず。それを忘れないように、精進していって欲しいかな」

「うす! 」

「無論だ! 」

「はい! 」

「分かりましたわ」

「じゃあ解散。最後に何かある人は言ってね。それとシイナさん。ミサカが駅まで送るから、準備出来たら言って。あとヒメラギも残って」

キハラさんの指示を受け、俺達は少し話をしたあとカザマとサイオンジと別れた。

「ではヒメラギさん。今日はありがとうございましたわ。またいつか、お会いしましょう」

「おう!またなシイナ! 」

「ああそれと、とてもかっこよかったですわよ。ヒメラギ トウヤさん」

別れ際に、シイナは笑顔で言ってきた。思わずときめきそうになったが、なんとか耐えれた。

「さて……お疲れヒメラギ。どうだった? 」

「そッスね…………可愛いかったッスね」

「そういう事を聞いているんじゃないけど…………」

「分かってるッスよ。なんか、バトルの最中に限界を超えたというか、普段よりも違う感覚がありましたね。なんと言うか、ヴァサルティスが想いに応えてくれたかのような……」

「なら、収穫ありだね。それは、ヒメラギとガンプラが一つになり、プラフスキー粒子が反応したんだ。護りたいという気持ちにね。
けど、それは並大抵の事じゃ無理だ。だから、何事にも耐えうる忍耐力と精神力が必要なんだ。今回は、そのためにハードな訓練を先にやったからね」

「あれって意味あったんスね……」

「全ては君のためだよ。まあ、そのせいで僕も少し筋肉痛になったけど」

「俺はもう動かねーッス」

「ははっ。じゃあ今日はここまでだ。二日後にまた、いつもの場所に。それまではゆっくり休んでね」

「りょーかいッス! 」

力強く返事をし、帰路につく。そしてその最中、ヴァサルティスガンダムを取り出し見る。

「ヴァサルティス……今日はサンキューな。これからもよろしく頼むぜ、相棒」

 
 

 
後書き

どうも!ハイテンションの心はいつも自由(フリーダム)です!(二度目)
私のテンションが高い理由は、劇場版SAOを観てきたからです!←ガンダム関係無い。
なんかもう、あれですね!ネタバレをしないようにこの気持ちを伝えるとしたら、もうあれですね!観ることをオススメします!そんぐらい面白かったですし、ある意味感動もしました!
なんかもうテンションが上がっているので、このまま現在制作中のガンプラを進めていきます!

では、ほとんど雑談となりましたが、次回の更新でお会いしましょう!グッバイ! 
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