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混沌の魔術師と天空の巫女

作者:白鋼
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第7章 大魔闘演武編
  団結!!!!

「逃がすかっ!!!」

未来ローグは影を足に纏い、
逃げようとするルーシィとコージを追おうとした。


ガン!!!


「ぐ!」

ナツは拳でそれを止める。

「ナツ・ドラグニル!!」


ゴ!!!


未来ローグは起き上がるが、先にナツが拳で頭を殴った。


ズザーーーッ!!


未来ローグは後ろに下がった。

「お前が立ち塞がるのは想定内だ。」

未来ローグはそう言い、自身の体を影と化し、壁の方へ移動する。

「どの道、お前はドラゴンに殺される未来。
 この俺が殺しても、歴史に何の影響もあるまい。」

「お前、そんな奴だったか?」

「歳月は人を変える。ここで死ね。ナツ・ドラグニル。」

未来ローグはそう言い、左手から影を放ち、
ナツを攻撃した。

「お前は俺の目の前で大切な仲間を奪おうとした。」

ナツは未来ローグの攻撃を炎を纏って防ぎ、そう言う。

「お前のやり方は信じねえ。俺は俺達のやり方で未来を守る!!!!」

ナツはそう言うのだった。































一方、コージ達は・・・


「外に出たのはいいが・・・本当に大丈夫なのか?」

俺は未来の俺に向かってそう言う。

「この傷は・・・・・・簡単には、治らん・・・
 包帯をきつくまけば、何とかなる・・・・・・。」

未来の俺はそう言う。

「あれ?ロキは?」

ミントがそう言う。いつの間にか、ロキさんが居なくなっていた。

「どうして・・・!?」

「未来のルーシィさんは・・・!?」

「あたしが・・・。」

未来ルーシィさんはルーシィさんによって担がれていた。
ちなみに、未来のルーシィさんは今、気絶している。

「何でいなくなったのよ・・・・・・。」

ルーシィさんが愚痴をこぼす。

「あ!あれだよみんな!!!」

俺が見えたモノに指をさす。みんなはその方を見る。

「エクリプス!!」

「そうか。エクリプスが原因で、いなくなってしまったのか!」

ミントとリリーがそう言う。
どうも星霊にもエクリプスの影響が出るらしい。

「凄い所に出くわしちゃったわね。」

シャルルがそう言う。

「ん?何か聞こえる。」

女性の声が聞こえるみたいだが・・・

「願わくば、一撃で全滅させたい。
 これだけの魔力再装填には、年単位の時間がかかります。」

1人の緑色の髪の女性がそう言う。
近くにはたくさんの王国兵、それに、
あの時のルーシィさん達を牢へ連れて行くように兵に命令した大臣もいた。

「扉が開くトコみたい。」

ウェンディがそう言う。

「・・・・・・。」

「ルーシィ?」

ミントがルーシィさんの方を見る。

「さっきの事、ですか・・・?」

「!」

未来の俺がルーシィさんに向かってそう言った。

「こっちのルーシィさんも、
 俺の方も、そんな事、なかったですよ・・・。
 何かの、間違いかも、知れない・・・っ・・・。」

未来の俺は広がった傷口を包帯を巻きながら、
痛みをこらえてそう言う。

「隠れている必要はない。出てきなさい。」

「「「「「「「「!!」」」」」」」」

俺達の存在に気づいていた人物がいた。
全身に白い鎧を着た男性だが・・・・・

「アルカディオスさん・・・?」

「そうだ。」

「居なくなったと思ったら、何でここにいるの!?
 もしかして鎧を着たのは私達をどうにかしようと!?」

「オイラ達何も悪い事してないぞ!!」

ミントとハッピーがそう言うが、
闇分身からだと、処刑人の人達を倒したらしいじゃないか。
ある意味、もう悪い事してしまったよ。

「待って。」

そう言ったのはシャルルだった。

「アンタと大臣が一緒にいるって事は・・・」

「色々事情が変わったのです。」

シャルルの言葉に大臣はそう言う。

妖精の尻尾(フェアリーテイル)。」

女性の方が俺達に声をかける。

「この人は・・・」

「このフィオーレ王国の王女、ヒスイ姫だ。」

アルカディオスさんがそう言う。

「お姫様だ、シャルル、ミント。」

ウェンディがそう言う。
俺には、お前の方がお姫様だよ、ウェンディ。

「この度は申し訳ありませんでした。
 今は緊急事態の為、正式な謝罪は後日、改めて。
 それと大魔闘演武優勝おめでとうございます。」

姫様はそう言う。

「優勝!!」

「そういえば、コージが言ってたね!!!」

「あの状況だったから、気にはしてなかったわね。」

「やったんだね、お兄ちゃん。」

「さすがだな。」

ウェンディとエクシード組がそう言う。

「ん?君はもしかして、この時代のコージ・フォレトロスなのか?」

「あ、はい。」

「いつの間に・・・・・」

「地下でみんなと会いました。」

アルカディオスさんの言葉に俺はそう言う。

「何で扉を開いてるの?まだドラゴンは来てないのに。」

ルーシィさんが尋ねる。

「ドラゴンの事を・・・」

「ええ・・・彼女らも事情は知っています。
 ところで、未来から来た2人は、一体どうしたのだ?」

アルカディオスさんは未来の俺とルーシィさんを見てそう言う。

「2人とも怪我を負った。もう1人の未来から来た男に。」

「!?」

リリーの言葉にアルカディオスさんと姫様は驚く。

「その男は言ってた。
 あたしが扉を開くのを邪魔したせいで
 (エクリプス)・キャノンが撃てなかったって。」

「未来の2人はルーシィをかばってその時に・・・」

ルーシィさんとミントがそう説明をする。

「それにそいつは、俺をも殺そうとしている。」

「君も・・・?」

「この計画に俺が1番の障害になると言っていました。」

俺はそう言うのだった。

「邪魔をするのですか?」

姫様が尋ねる。

「いや・・・。」

「そんな事しませんっ!!」

俺とルーシィさんはそう言う。

「未来の2人は、ルーシィさんの方は開けていないって言ってましたし、
 俺の方も、どちらかと言えば、開け方を教えたと言ってました。」

俺はそう説明をした。

「あたしは、どうしてドラゴンが来てないのに
 扉を開いているのか気になるんです。」

ルーシィさんはそう言う。

「単純な事です。砲撃までに時間が掛かるからです。
 ドラゴンが現れてからの開門では、間に合いません。」

「確かに、あの大きな扉、開けずらそうだし・・・・・。」

姫様の説明にミントがそう言う。

「本当にドラゴンを倒せるんですか?全部。」

「確実・・・とは言えませんが、
 最悪の事態に備え、陛下も策を講じている筈です。」

ルーシィさんの言葉にアルカディオスさんがそう言う。

「・・・・・・。」

「どうした?未来の俺。」

「・・・・・・・・・何事も・・・なければいいんだが・・・・・・。」

未来の俺は何か不安を感じているようだ。



































一方、クロッカスの街の中央広場、リ・イン・クリスタルにて・・・



「・・・という訳で、大魔闘演武の余韻に浸る暇もなく大変心苦しいのだが、
 今・・・この国は存亡の危機にある・・・とさっき聞いた。」

中央広場には、大魔闘演武に出場した魔導士ギルドメンバー及び
観客席にいたギルドメンバー全員が集められ、
フィオーレ王国の国王、トーマがそう説明をするのだった。

「一万のドラゴン・・・ですと?」

周りは当然、動揺が隠せなかった。

「アクノロギア1頭でも、まるで歯が立たなかったのに・・・」

「あれは特別だとしても・・・」

「一万ってのはね・・・」

エバーグリーンさん、リサーナさん、カナさんがそう言う。

「今、城では大規模な作戦が遂行されておる、エクリプス計画。」
 この作戦の目的は、一万のドラゴンを一掃するというもの。
 しかし・・・相手は大群ゆえ必ず数頭、あるいは数百頭が残ると推測される。
 魔導士ギルドの皆さん・・・どうか私達に力を貸してください。
 生き残ったドラゴンを皆さんの手で倒してほしい。
 この通りです。この国を救ってください。」

国王様そう言い、頭を下げる。



「「「「「オオオオオッ!!!!」」」」」

「当然だ!!!!」

「任せとけ!!」

「怪物なんかにやられるかよっ!!!」

「魔法と共に歩んだこの国は・・・!」

「俺達の国だ!!!!」

全員、高々と拳を掲げ、思い思いの言葉を言う。当然と言えば当然か。

「おぉお・・・おお・・・!!!」

国王様は感激の涙を流していた。

「私達の仲間が王国軍に捕らわれているのだが。」

エルザさんがそう言う。

「無事です。先程、姫と合流したとの報告が。」

近くの兵隊さんがそう言ってくれた。

「おしっ!!もう一暴れするかっ!!」

ガジルさんはそう言うが、体全身包帯巻きにされていますが・・・・・・。

「相手はドラゴン。」

滅竜魔導士(ドラゴンスレイヤー)の俺達の出番というわけだな。」

「お嬢は?」

「さぁ?」

「・・・・・・・・・。」

剣咬の虎(セイバートゥース)の方は、メンバーがいないみたいだな・・・大丈夫か?

「全てのギルドの意志が1つに。」

「なんて素敵な香り(パルファム)。」

この2人は本当に・・・・・・そっくりすぎ・・・(汗)

(ドラゴン)天馬(ペガサス)か、絵になるね。」

「頑張ろ。」

「ちっ!しょうがねぇな。」

「やっりしかないな!」

「そうだね。」

イヴさん達のイケメン魔導士達がそう言う。

「カグラちゃん、休んでなきゃダメだよ!!」

「そんな傷じゃ倒れちゃうわよ。」

「いや・・・みんな戦うのだ。」

人魚の踵(マーメイルヒール)では、
リーダーの人がまだ怪我が治っていないというのに戦いに出ようとしている。

「「「「「ワイルド~~~~っ、フォーーーーーー!!!!」」」」」

「うちらはセクシーフォーだよ!!」

四つ首の仔犬(クワトロパピー)のメンバーがいつもの掛け声を言い、
アラーニャさんに突っ込まれていた。

「お前との共闘も懐かしいな。」

「足を引っ張るなよ。」

六魔将軍(オラシオンセイス)討伐以来の共闘ですしね。

「ウェンディは無事なの?」

「ああ。」

「おそらく大丈夫ですよ。」

ウェンディの姿がないことに心配しているシェリア。
俺とジュビアさんがそう言うのだった。

「戦じゃのぉ」

「やってやろうじゃねえか!!」

「私も回るよ!!激しくねっ。」

あちらの大人の人達もそう言うのだった。

「(本体の方・・・合流しているといいがな・・・。)」

闇分身である俺は心の中でそう思うのだった。

「ありがとう・・・ありがとう・・・ありがとう・・・() ()。」

「「「「「「「「「!?」」」」」」」」」

何か聞き覚えのある言葉なんですけど・・・!?
































「・・・・・・。」

シャンディーだけは浮かない顔をしていた。

「(おかしいね・・・・・・本当にドラゴンが来るなら・・・
 気配を感じるはずなのに・・・・・・1万どころか・・・
 1体も気配を感じないのはおかしい・・・・・・。)」

シャンディーは心の中でそう思うのだった。
































一方・・・


「何て事だ。」

「これだけの魔導士が1つに・・・」

遠くからドランバルトとラハールは中央広場に集まった魔導士達を見て、
そして国王からのあの話を聞いてそう言うのだった。

「エクリプスだと?存在しているだけで、30の法律に触れるぞ。
 この事態、評議院本部に連絡した方がよさそうだな。」

ラハールはそう言う。

「ラハールとドランバルトだな。」

2人に声をかけてきた者がいた。2人はすぐに振り向いた。

「ジェラール!!」

「何故ここに・・・!!!」

2人に声をかけたのはジェラールであった。

「頼みがある。」

ジェラールはそう言うのだった。



































一方、エクリプスの方では・・・



「う・・・うん?」

「ルーシィさん!」

未来のルーシィさんが起きた。

「ここは・・・・・・?」

「エクリプスです。」

「俺達の事はもう大丈夫みたいです。」

目覚めた未来のルーシィさんに未来の俺と俺がそう言う。


ガコオン!ギィィィィィィ・・・!!!



「扉が開く。」

エクリプスの扉が今、開門された。 
 

 
後書き
どうも、白鋼です!
ほぼ月一の投稿になってしまいがちですが、
できるだけもっと早く出せれるように頑張ります!!
ドラゴンとの決戦も近くなってきました!!!!
オリジナルのドラゴンを出す予定です!!!!
次回もお楽しみに!! 
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