女提督の航海(後悔)日誌
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磯風と鈴谷
前書き
執務室に戻ってきた磯風。そこに大淀から偵察機が帰ってきたと報告が入る。島の状況を確認していると鈴谷がやって来た
提督「お帰り磯風」
磯風「すまない、ちょっと駆逐棲姫を案内してたんで遅くなった」
提督「そう、駆逐棲姫ちゃんとお話しできた?」
磯風「ああ、少しだけな…司令、大淀さんからだ。偵察機が戻ってきた」
提督「状況は?」
磯風「島の北側は深海棲艦が一隻も居ない、恐らくは潜水艦が潜んでいるんだろうな。東側には戦艦タ級flagship1、重巡リ級flagship3、軽巡ツ級flagship2。南側には重巡リ級elite2、駆逐ロ級2、軽巡ツ級2。西側には空母ヲ級2、雷巡チ級2、駆逐ロ級2だ。そして港には港湾棲姫が居る」
提督「港湾棲姫?島は完全に占領されてるみたいね。こりゃ手こずりそうだわ。映像を明石のこれに送って立体地図を作らなきゃね」
磯風「それは…ああ、金剛さん達がやってたヤツか」
提督「ん?」
磯風「金剛さん達の部屋に行ったら丁度ゲームをやっていてな」
提督「そう…(ゲームだけは鎮守府内で出回ってるのかしら?)ゲームの方には艦娘ブレイカーなんていう名前が付いてるけど、それ以外のというか本命のプログラムには決まった名前がないからなんて呼ぼうか困ってるんだけどね」
磯風「それ、この間浜風が対戦相手のCPUを私にしてプレイしているのを横目で見ていたが、私はあんな動きをしてるのか」
提督「自分の動きを客観的に見るのも良いでしょ?」
磯風「ああ。それはおいておいて、今度は哨戒機を飛ばしてもらわないとな」
提督「ん?誰か来た」
鈴谷「やっほ~鈴谷だよー。あれ?提督どしたの?出撃~?」
提督「ええ」
鈴谷「だったらさ、丁度ヒマだし、鈴谷が出撃しちゃうよー?」
提督「暇潰しに港湾棲姫を相手してくれるの?頼もしいわね」
鈴谷「港湾棲姫!マジっ?ど、どうしようかな~」
磯風「たまには鈴谷さんの本気とやらを司令に見せてみたらどうだ?」
鈴谷「ん?もしかして磯風ってば鈴谷さんのコト挑発してんの?そんな安い挑発乗る程単じゅ」
磯風「もしかしなくても、そのつもりだが」
鈴谷「そ、そうなんだ、へぇ」
磯風「聞いたところによると、熊野さんと一緒に航空巡洋艦に改装したそうじゃないか」
鈴谷「え?う、うん…」
提督「あなた達ってそんなに仲が悪かったかしら?」
磯風「いや、最近出撃が少なくてヒマだと言うなら丁度良いんじゃないかと思って」
提督「丁度良い、ね…」
鈴谷「んで、鈴谷は誰の艦隊に入れば良いの?」
提督「第二艦隊よ」
鈴谷「第二艦隊か~金剛さんのとこだね。僚艦は~」
提督「それは後で皆を集めてから伝えるわ。まぁ、熊野も第二艦隊に入れるつもりだから宜しく」
鈴谷「任せてよ~、んじゃまた後で~」
提督「あの子、余裕ぶってるけど大丈夫かしら…」
磯風「様子を見てくる」
提督「え?」
ーーー
磯風「鈴谷さん、さっきはすまなかった」
鈴谷「ああ、別に良いよ?最近改装したばっかだから、ちょっと不安だけど、この出撃で腕ならしでもするからさ~磯風も出撃出来ると良いね~」
磯風「行ってしまった…私も出撃、か」
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