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相棒-二人の相棒-

作者:末武克之
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第1話 窓際部署の移動ープロローグー

 
前書き
初めての相棒の小説です! 

 
ー19時27分ー


5人の刑事が銃を持ってある犯人を追っていた。

その犯人は四人の女子高生を殺害して一人の女子生徒を人質に立て籠っていた。
「おい!未戸崎!人質を解放しろ!」

そう言ったのは刑事部の伊丹憲一だった。

「うるせぇ!俺はまだ捕まるわけにはいかねえんだよ!」

未戸崎はナイフを女子高生の首に近づけて言った。

「おい!芹沢!あのバカはまだ来ないのか?」

伊丹はそう後輩の芹沢慶二に聞いた。

「いつもなら来るのにまだ来ませんね」

そう後輩の芹沢は辺りを見ながら言った。

すると布を被った何者かが未戸崎に近づいていた。

「な、何だテメー!」

未戸崎はナイフを布を被った人物に向けた。

しかしその人物は布を空に向けて投げた。

その瞬間未戸崎は布を目で追ってしまった。

布を被っていたのは刑事部の暴れん坊(タイラント)の神田来流だった。

来流は未戸崎のナイフの刃を素手で掴みパワーでへし折った。

そして来流は回し蹴りを未戸崎の顔面に打ち込み女子高生を助け出しそのままパンチを連続で未戸崎のボディに打ち込んだ。

「確保ー!!」

伊丹はそう言って未戸崎を捕まえた。

「おい!神田!もういい!」

そう芹沢は来流に言った。

「はっ!すみません」

そう来流は言った。


ー警視長室ー


「バカモノ!神田!貴様は何度犯人を再起不能にすれば気がすむんだ!」

来流に怒鳴ったのは中園照生刑視正だった。

「すみません、以後気を付けます!」

そう言って来流は敬礼をした。

「神田、貴様には刑事部に戻らなくていい」

来流にそう言ったのは内村完爾警視長だった。

「えっ?」

来流は驚いた顔をしていた。

「貴様には特命係に行ってもらう」

そう内村は来流にそう言った。

「俺が特命係にですか?」

来流は驚いていた。

「ああ、貴様が刑事部に入ってかなりの功績を残してきたが貴様は犯人を殴る癖がある。だから貴様には特命係がお似合いだ!」

そう内村は来流に嫌味たらしく言った。



-刑事部捜査第一課7係-


来流は荷物をまとめてダンボールに入れていた。

「おい!お前特命係に行くみたいだな」

そう伊丹は来流に聞いた。

「はい、いきなり人材の墓場に移動なんて最悪ですよ」

来流は片手に1枚の写真を見ていた。

「お前、彼女いないのにその写真は大切にしてるんだな」

来流が見ていたのは警察学校の集合写真だった。

「はい、この時が一番好きな時間でした」

来流は箱を持って刑事部から去った。



ー特命係ー


来流は箱を持って特命係に到着した。

「あれ?誰もいないな?」

来流は標札を見た。

そこには杉下右京と書かれた標札があった。

「おや?」

来流の後ろから声が聞こえた来流は振り向いた。

そこには眼鏡を掛けた英国紳士の様な男性が立っていた。

「えっと、貴方が杉下右京ですか?」

来流は男性にそう聞いた。

「ええ、僕は警視庁特命係の杉下と申します」

そう右京は一礼して言った。

「自分は本日付で特命係に配属になった神田来流です!」

来流はダンボールを足下に置いて言った。

「そうですか、君が新しく入った相棒ですか」

右京はそう言って納得した。

「あ、あの・・・。」

誰かが右京と来流に声を掛けた。

「おや?何か用でしょうか?」

右京は話し掛けてきた人物を見た。

それは長髪に後ろで結んでいる綺麗な女性だった。

「えっと、君は?」

来流は女性に聞いた。

「本・・・日・・・特命係・・・に配属に・・・なりました。滝本ひふみです」

そうひふみは顔を赤くなりながら言った。

「まさか相棒が二人増えるとは思っていませんでしたね」

そう右京は言った。

続く 
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