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インフィニット・ストラトス《もう一つの第零世代型IS》

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第12話絶望、再起動【前編】

 
前書き
投稿が遅くなりすいません
長くなりそうなので前編後編に分けました 

 
??「外川くんの言っていた、『使い方を誤ると大変な事になる』とはこのことか……」

1人の男性がピットでシャルロットを抱えながら呟いた
抱えられてる当の本人はそのピットから見えるモニター映像をみて衝撃を受けている

シャル(うそ…だよね…。アレが…、聖成なんて…)

そのモニター映像からは聖成がドイツの代表候補生であるラウラ・ボーレヴィッヒを一方的に攻撃し、隙を与えていない
しかも聖成からは黒い何かが出ており攻撃の仕方も今まで見てきた中でとても荒々しく、残酷であった

どうでこうなったのかと言うと遡ること2時間前










【2時間前】

タッグマッチのトーナメント表を見た 聖成とシャルロットは一回戦でラウラと箒チームとあたりアリーナへ向かっている

聖成「シャルル、おそらく箒は近接を仕掛けてくるから俺に任せてくれないか?」

シャル「ボーレヴィッヒさんは確かレール砲とブレードワイヤー、しかもAICを使ってくるんだよね」

【AIC《アクティブ・イナーシャル・キャンセラー》】とは任意した対象を止めることができ一対一の時は有効だが複数戦やエネルギー系の攻撃には効果は薄い

聖成「あぁ、シャルルに苦しいことを頼むが箒も剣術がすごいからよけいにダメかと思ってね」

シャル「別に気にしてないよ、逆に僕としてはその方がやりやすいしね」

聖成「ありがとな、そうだ試合まで時間あるから俺は少し整備してくる」

シャル「うん、わかった。30分前くらいにここに集合でいいよね」

聖成「おうよ、それじゃぁ」

そう言い聖成はその場を去った

【それから1時間後】

聖成「なんだかんだで結構かかっちまったな…早く行かないと」

そう言い整備室から走っていくと聞き覚えのある声が聞こえた

シャル「わかりました」

???「よろしい、ならとっとと行け」

シャルロットが見知らぬスーツの男性と話しておりそれを聖成は陰に隠れて様子を見ている
スーツの男性は金髪で背も高かった

聖成(あれは誰なんだ?)

心の中でそう思ったらシャルロットがその場から離れたあと
男性はそこにあるベンチにに座り呟いた

???「ふぅ…演じるとは大変だな…」

先ほどの男性からとは全く別人のような表情であったためつい聖成は問いてしまった

聖成「どう言うことですか?あなたはシャルロットとどんな関係……あっ!やべっ!」

聖成は自分がいったことにシャルロットの名前を出しとっさに口を塞ぐ

???「そうか……、君がその名を知ってるってことはシャルロットはばれたのか…」

その男性が言ったセリフに聖成は感づいたようだ

聖成「あなたまさか…デュノア社社長か!?」

ジル「そのとうり、僕がフランスのIS企業デュノア社の現社長、ジル・デュノアだ」

衝撃の事実であった
シャルロットをここに送った張本人がここにいるのだから
しかしなぜ彼がIS学園にいるのかはすでに検討がついている
タッグトーナメントは自社のISを披露する場所でもあるためそこの社長が見にきているのだ

ジル「それと外川くん先ほどの質問の答え…だしてもよろしいかな?」

聖成「俺の名を知ってたか、そりゃそうか。それにしても先ほどの質問?」

ジル「さっき君が言った『どう言うことだ」だと言う質問だよ」

聖成「あぁ、それか…たしかにそれはどういうことですか」

ジル「まぁ…、多分信じてはくれなないとは思うけどね…」

そう呟きながら深く深呼吸をして話し始めた

ジル「彼女に君たちのデータを取ってこいと言ってここに送ったけど本当は彼女には学園での生活を楽しんでもらいたいんだよ」

聖成「はっ?」

ジル「つまり、バレても心配はないんだよ」

聖成は送ってきた当の本人からとは思えない言葉がでたとこに戸惑った
なぜかと言うとシャルロットの話してきた印象とは今目の前にいる本人が全く性格があっていないからだ

聖成「えっ?どうしてそんな…、シャルロットはバレないように必死になってるんですよ!」

ジル「そんなに間に受けていたのか…。僕としては本当に馬鹿なことをしたと思っているよ…、実の娘に数回しか会ってないなんてね…。外川くん少し時間いいかな?」

聖成「別に構いませんが?」

ジル「少し昔話をするよ」

聖成「昔話ですか…」

ジル「あぁ、僕はシャルロットには十何年もあっていなかったのは彼女にから聞いてるでしょ?そのとうりでシャルロットとは一度もあったことはなかった。今から2年前にジャンヌ…、彼女の母が亡くなって彼女を引き取ることにしたんだよ。でも僕はジャンヌの葬儀にも参加出来なかった…。シャルロットは都合が良すぎると思ったんだろうね…、ずっとほったらかしにしていたのに急に現れて君の父だよなんて言われたらね。でも僕は嬉しかったんだ…、シャルロットが無事に生活していて…、だけど僕自身、実際に会うのに緊張していたみたいでさっきみたいにかたっ苦しい話し方になってしまいよけいに彼女を苦しめてしまった…。少しでもいい生活させてあげようと思って彼女をISに適性があるなら、国家の代表までとは言わないから候補生で送ろうと思っていたんだかそれが間違いだったようだね…。どうやってここに入学させようかと考えたが今年は君と織斑くんがいたからね…。これを口実に送ってしまった。本当はどうでもいいデータなのに…。」

聖成「どうして…、その…シャルロットのお母さんと結婚しなかったんですか?」

ジル「僕は本当は彼女と結婚がしたかった…。でも家柄の関係でね…。仕方なかったんだ…そしたらこんな結末に」

ジルは拳は握って言った

聖成「俺ずっとあなたのこと勘違いしてました」

ジル「えっ?」

聖成「俺はずっとあなたのこと実の娘に命令してここに送りつけてくる親とは思えない人物かと思っていたら…、実はこんなにシャルロットのことを思っていたなんて」

ジル「いや、構わないよ…。命令したのも真実なんだし。それに君もシャルロットの事にそこまで心配してくれたことにこちらは感謝しているよ。ありがとう」

聖成は少し照れくさかったとか頭を少しかいた

聖成「あなたになら渡してもいい気がします」

ジル「渡してもってデータをかい?僕は興味は一切ないよ、ここに送る口実だったんだし」

聖成「いやこれは俺自身の判断ですよ。それに貴重なんですよね?男性のデータは」

そういいポケットにある先ほど整備中に取ったデータのUSBメモリを出して渡す

ジル「まさか…ただの口実に考えたことが現実になるとはね…」

聖成「そうだった…まぁいいか…」

聖成が何か言いたそうだったが突然やめた

ジル「どうしたんだい?」

聖成「いや、それには俺のIS、あの白騎士と同じ第零世代型IS零騎士の設計データが入っているんですがPCのバックアップなので別にいいかと」

ジル「えっ…なんで…そんな貴重なデータもしかしたら悪用してしまうかもしれないんだぞ?」

零騎士の設計データが入っていることを知り戸惑っている

聖成「いいんです。さっきも言いましたよね?俺自身の判断でこうしていると、話を聞いていたらあなたなら任せられるような気がするんです…」

ジル「そうか…、わかった。だったらお言葉に甘えてもらっていくよ」

そう言いジルはその場から離れようとする
しかし聖成が少し引き止めた

ジル「まだなにかようかい?」

聖成「いえ、ただ零騎士を建造するのは構いません。そのために渡したデータですから…、ですが使い方を誤ると大変なことになります」

ジル「大変な事とは?」

聖成「その答えもそのメモリに入っているのであとで見てください…、おっともうこんな時間か…、では失礼します」

ジル「そうか次は君とシャルロットの試合だね…、君たちの勝利を祈っているよ」

そう言われ聖成はその場を去っていった 
 

 
後書き
第13話絶望、再起動【後編】 
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