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KAIXA

作者:斬刄
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サーヴァント激突


玲side
次の日アサシンがやられた。
ザーニャ…だったっけ?
まぁいいや。
もちろんこれは俺と美香が原作を知っているのでアサシンが複数いて、その一人がやられたというのを伝えている。サーヴァントの激突の中に俺達も入らないといけない。あの陣営で協力してくれる場合だとこの場面で友好を築き上げるしか無い。
「アイリは美香と桜ちゃんを頼んでいいか?」
「分かりましたわ」
美香と桜はアイリと間桐家で留守番をして、雁夜さんと俺で行くことにした。



夜の中での激しい刃の音
俺達は身を潜めていた。


ランサーのディルムットとセイバーのアルトリアの激突であり、俺達二人は隠れていた。周りはアサシンがいるし、迂闊に動けない。即座に襲われたら無駄となる。ケイネスは隠れているが、アイリスフィールを襲わない。悠々と涼しい顔であるサーヴァントの二人は戦ってはいたが、俺はあんな芸当できるわけがない。ましてや俺がいくらオルフェノクとまともに戦えてもあれは次元が違い過ぎる。ランサーがオルフェノク達を追い払っただけでも驚いているのに。
「宝具の開帳を許す」
ケイネスはランサーの宝具を使ってセイバーとの決着をつけようとし、鎧を無くして突っ込んでいたセイバーは左手首を怪我した。

ランサーの真名
ディルムッド・オディナ
魅了の魔術をかけられて悲惨な目にあった英雄。

原作でも生前と同じ悲劇であることだ。いくら俺でもアニメを見てあの切継に対しては憤りしかなかった。その宝具は不治であり、回復も出来ない。セイバーが鎧をつければ魔防を破るゲイ・ジャルグの餌食に。逆につけずに突っ込もうとしたら不治のゲイ・ボウで致命傷を負えば確実にその宝具を折らせない限り治らない。ケイネスは宝具を利用してとっととトドメを刺そうとするが、やっぱりライダーがそこに突っ込んできた。
「何考えてやがりますかこの馬鹿ぁぁぁぁあ‼」
ライダー陣営のほうがまだ幸せだった。ウェイバーも死ぬことなくライダーも思う存分暴れたんだ。
それはいいとして…セイバー達はあの対決の間に唐突な介入をしただけでなくライダーの軍門に下るという誘いも躊躇なく。
「「くどい‼」」
二人は騎士道によるところを訳のわからない理由で邪魔され、軍門として誘われたんだ。拒否されてもおかしくない。
どの道無理だけど。
「聖杯に招かれし英霊は、今!ここに集うがいい。なおも顔見せを怖がるような臆病者は、征服王イスカンダルの侮蔑を免れぬもの知れ‼」
さてと…ここからだな。
今ここで生きれるかそれとも殺されるか。ランサーが守ってくれるかもしれないが、もしもう一人のランサーを持つ異端なイレギュラーとして協会に討伐命令を出されたらかなりまずい。
「誘いにのるのか?」
「ああ、ライダー陣営とは協力したいからな。」
ランサーを出して混乱させるかもしれないけれど、今協力してくれる陣営としたらどこの陣営もマスターが隠れており、裏をかいて裏切る危険が過ぎる。
セイバー陣営はマスターの切継が俺達をとことん使い疲れたところを後ろから刺すことになる。セイバーがいくら怒ったって話にならないし、聞こうともしないからはっきり言って無意味だ。
ランサー陣営もケイネスが危険。
アーチャー陣営は英雄王が許すわけがないし、雁夜が恨んでいる時臣と協会関係なんて論外だし、あり得ないだろう。
アサシン陣営も同様だとして。
キャスターとかと協力は絶対無理。どこの陣営もそれ以前に情報どころか自分達の生命が危うくなることになる。そんなわけで一番安心で安全であり、まともなのだとしたらライダー陣営しかいない。俺はベルトをジャージの中に入れ、フードを被り、ランサーと一緒にアーチャーが出る前に現れる。
「ほう。二人も参られていようとは。しかし、どうゆうわけだ?ランサーが二人もおるぞ?」
「悪いがそれは言えねぇな。それにあんたの軍門には下るつもりもないが、うちのマスターがあんたと協力したいって頼みは受けいれるが?場所は後で連絡する」
俺達が現れたことに他の陣営も同様した。それはそうだ。ランサー陣営がもう一つ現れて驚いているのだから。
「貴様らの陣営はもう一つのランサー陣営であり、協力との話し合いか?悪いが…話はまた一対一で会う時に話そう。」
話すのは無理だったが一応約束はできた。ライダーが向いた方向は黄金の鎧をした金ピカ…いや英雄王略して慢心王である。
「我を差し置いて王を称する不埒者が一夜のうちに二人も湧くとはな」
「難癖つけられたところでなぁ…イスカンダルたる余は、世に知れ渡る征服王に他ならぬのだが…」
アーチャーの場合は裏切るからな…言峰との協力が一番恐ろしい。あの時は外道神父だったよ。
まぁ…マーボーでもあるけれど。
「見えないんだよ!あの黒いヤツ、間違いなくサーヴァントなのに…ステータスも何も全然読めない!」
どのサーヴァントも厄介だよ。
ステータスの読めず、持った物を宝具にできるバーサーカー。
対人用として強いランサー。
空を飛べれるライダー。
大量の宝具を射出するアーチャー。
「誰の許しを得て我を見ている?狂犬めが…せめて散りざまで我を興じさせよ。雑種」
展開された槍と剣を飛ばす。
あれの一つ一つが宝具だ。
あの英雄王が持っている王の財宝は恐ろしい。その気になれば俺のランサーの宝具であるゲイボルグや、偽・螺旋剣だって持っている。それにしてもサーヴァントでの戦いはやっぱり迫力がある。
ウェイバーはバーサーカーがどうしたかもわからないし、傷一つ残ってなどいない。英雄王に対抗できるバーサーカー。本当に敵にならなくて良かった…飛んできた宝具を掴んで落として掴んで落として掴んで落として…あの刃の大雨でやられることなく平然と立っている。
「痴れ者が…天に仰ぎみるべきこの我を同じ大地に立たせるか…その不敬は万死に値する!もはや肉片一つも残さぬぞ‼」
大量の宝具。あれを食らったら確実に殺される。矢の雨よりよっぽど質が悪い。
あ、王の財宝しまった。
マスターの方は令呪を使ったな。
「…命拾いしたな狂犬‼」
時臣の方は早速令呪を使ってアーチャーに引けと命じたんだろう。
これ以上必殺である王の財宝を使われたら不味いからだろう。そこまでは問題ない。アーチャーは消えたけれど、バーサーカーはその場に残ったまま。
「ar…ur‼」
バーサーカーの暴走。
魔力で繋がれた魔力石がどこまで持つかわからないが多分1週間で砕ける。魔力を繋ぐのを別の人にして令呪をマスターにするというケイネス陣営と同じようなものだが、雁夜は刻印虫がもう無いため苦しむことなく元気である。雁夜と俺はバーサーカーがセイバーめがけて突っ込むのも知っている。そこでランサーが割り込んでバーサーカーを倒そうとするがケイネスはそれを否定する。ランサーはセイバーの協力を望んではいるがケイネスは騎士道だとかそんなことに興味なんてない。
「令呪を持って…なに?っち‼」
何で躊躇った…誰かと話をしているのか⁉もし他にも介入者がいるのだとしたら。
「…ランサー。セイバーと協力してバーサーカーを



殺せ」
「御意‼」
ランサーの望みを叶え、呪令を使用することなくバーサーカーを潰すという結論になってしまった。

「やっぱりそうなってしまったか…」
この展開を可能にするのは俺たち以外の介入者しかいない。けど今の俺たちはバーサーカー陣営と手を組んでいる。いまここで消えたらかなり危険だ…


しかも、その介入者がオルフェノクなのかどうかさえもわからないし、ケイネスはバーサーカーを潰すことを狙った。このままだと不味い。



ケイネス陣営は可哀想でもあったが今あるこの状況だとそうも言ってられなかった。
 
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