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レインボークラウン

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第四百三話

                 第四百三話  必死になる理由
 葵が何故必死に牛乳を飲んでいるのか、赤音は自分の部屋の中で勉強の合間に使い魔達に尋ねた。
「お姉ちゃんが牛乳必死に飲んでいるみたいだけれど」
「あっ、確かにね」
「そんな感じだね」
「お姉さんどうもね」
「牛乳せっせと飲んでるわね」
「どうしてかしらね」
 こう問うのだった。
「あんた達が見てもそうみたいだし」
「何かあるわね」
「それは間違いないわね」
 使い魔達もそれぞれ言う。
「だから必死に飲んでるのよ」
「私達が見てもそう見えるし」
「それは何故か」
「気になるところね」
「ひょっとしてね」
 ここで赤音が言うことはというと。
「実は美容に気をつけてるとか」
「それも有り得る?」
「やっぱり」
 ジップとハリーも言った。
「お姉さんも女の人だし」
「だったらね」
「それもあるかも」
「やっぱり」
「だったら隠すこともないのに」 
 赤音は首を傾げさせてこう言った。
「別に」
「それはそうだけれどね」
「私達から思えば」
「けれどお姉さんはそう考えていないかも」
「恥ずかしいって思って」
「だとすればわからないわ」
 どうにもとだ、赤音は首を傾げさせて言った。
「姉妹だしね」
「隠す必要はない」
「そう思うわよね、ご主人も」
「私達もそう思うけれど」
「お姉さんは違うと思ってるんじゃないかしら」
「ううん、何かわからなくなってきたわ」
 どうにもとだ、赤音は言った。
「若しそうだとするとお姉ちゃんに直接聞くのも気が引けるし」
「そこも問題ね」
「どうしたものかしらね」
「そうよね、まあ私もね」
 赤音自身も言った。
「せっせと飲んでね、健康にならないと」
「何につけても」
「健康第一ね」
「あと胸とか色々考えるから」
 そういうこともあってとだ、赤音は牛乳を飲んでいくのだった。しかしどうしても姉のことが気になるこおtも事実だった。


第四百三話   完


                    2016・12・20 
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