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黄金バット 第十三話 ナゾー博士広島の電人

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第二章

「八時になれば」
「はい、絶対にです」
「海から巨大ロボットが来ます」
「博士が造ったそれが」
「必ず」
「そうなる、だから」
 それ故にと言う総理でした。
「総員巨大ロボットが出たならば」
「攻撃ですね」
「一斉攻撃ですね」
「責任は私が取るよ」
 このことも言う総理でした。
「だから皆安心して」
「巨大ロボットをですね」
「絶対に」
「倒してくれ、上陸する前に」
 まさにその前にというのです。
「絶対に」
「わかっています」
「巨大ロボットを必ず倒します」
「例えどの様なロボットが出て来ても」
「我々の手で」
「総理」
 ここで東京からです、携帯電話で留守を守っている官房長官が言ってきました。
「いざという時はです」
「各地からだね」
「応援を送りますので」
「その手筈は」
「全て整えました」
 こう総理に言うのでした。
「ですからご安心下さい」
「うん、いざという時も」
「例え一度敗れてもです」
 そうなってもというのです。
「我々は巨大ロボットと戦えます」
「それじゃあ」
「はい、必ず」
「広島の人達と街を守ろう」
「何があろうとも」
 二人共覚悟を決めていました、何があろうとも広島の人達と街を守ろうとです。このことを誓ってそのうえで、でした。
 八時を待ちます、その間誰もが時間がとてもゆっくり過ぎていくと感じていました。あまりにも緊張しているので。
 ですが時間は必ず動くものです、それで遂にでした。
 八時になりました、すると再びでした。
 テレビにナゾー博士が出てきました、博士はその赤と青、黄色と緑のそれぞれの色の目を禍々しく輝かせながら言いました。
「諸君、待たせた」
「また出て来たか」
「八時になって」
「やっぱりな」
「出て来たか」
 皆博士を見て言います。
「やっぱりな」
「怪人だからな」
「言った通りの時間に出て来たな」
「この辺り怪人ということか」
「自分が言ったことは守る」
「何があろうとも」
 このことを再認識するのでした。
 そして博士はです、テレビからさらに言うのでした。
「では諸君、いいだろうか」
「これからだな」
「巨大ロボットを出すんだな」
「そうしてくるか」
「私が造り上げたロボットの力を見るのだ」
 実際に博士はこう言いました、するとです。 
 瀬戸内海からでした、銀色のとてつもなく大きな百メートルはあるロボットが出てきました。そのロボットはといいますと。
「蛸か!」
「蛸のロボットだ!」
「ナゾー博士は蛸のロボットを造ったのか!」
「それを送り込んできたのか!」
「さあ諸君防いでみるのだ」
 博士は蛸のロボットが出てから再び言ってきました。
「私のロボットをな」
「総攻撃だ」
 総理はすぐにこの命令を出しました。 
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