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ドリトル先生と沖縄の蛇達

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第十一幕その七

「何ていうか」
「ずっと食べなくても平気とか」
「何年もって」
「有り得ないわ」
「ドクトカゲだとね」
 アメリカやメキシコにいる生きものです、トカゲとしては大きくてそのお口の中にある牙は鋭くて沢山あります。
「何ヶ月もだけれど」
「それが何年もって」
「ちょっと以上にね」
「有り得ないけれど」
「どうにも」
「そうだよ、それがね」
 何年もとなるとというのです。
「僕も不思議だよ」
「うん、ああしたこともあるんだね」
「最初からわからなくて」
「何年一緒にいてもわからない」
「そうした生きものもいるんだね」
「中には」
「彼とはお話をしたけれど」
 先生にしてもです。
「けれどね」
「それでもだよね」
「どうして食べないのか」
「グソクムシさん本人から聞いたけれど」
「何かね」
「よくわからない感じだったね」
「そうした生物だというけれど」
 それでもと言う先生でした。
「普通は有り得ないから」
「何年も食べないことは」
「まずないんだね」
「そうだよ、本当に不思議だよ」
 しみじみとして言う先生でした。
「ヒヤン君はハイ君達はね」
「そこまで不思議じゃないんだね」
「よくわかっていないだけで」
「それだけなんだね」
「そう、彼等はね」
 ダイオウグソクムシとは違い、というのです。
「知られていないだけで普通の蛇とね」
「変わらない部分が多いんだね」
「あの人達のお話を聞くと」
「そうだったんだね」
「そうだったよ、だからね」
 それでというのです。
「まだわかったよ」
「ううん、数が少ないから」
「わかっていなかっただけで」
「グソクムシさん達とはだね」
「違うんだね」
「そうだよ、それは何よりだったよ」
 よかったというのです。
「だからね」
「うん、それじゃあね」
「後は動物園の人達がだね」
「頑張ってくれて」
「ヒヤンさんとハイさん達を育ててくれるね」
「そうしてくれるよ、後は」
 これからのこともお話する先生でした。
「あの人達が頑張ってくれるよ、ただね」
「先生もだね」
「神戸に戻るけれど」
「それでもだね」
「何かあれば」
「すぐに沖縄に、しょっちゅうは行けないけれど」
 それでもというのです。
「電話とかでね」
「相談出来るんだね」
「お話が出来るから」
「だからだね」
「何かあれば」
「うん、そうさせてもらうよ」
 是非にと言う先生でした、そしてです。 
 先生は皆と一緒に喫茶店に入りました、三時になったのでティータイムを楽しみたくなったからです。先生の憩いの一時です。
 その喫茶店でラスクとシュークリーム、ケーキの三段セットとミルクティーを頼みましたが先生は皆にこうも言いました。 
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