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ダンジョンに人生を求めるのは間違っているだろうか

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ユニークスキル ユニーク魔法

その後、ダンジョンを管理する《ギルド》にファミリア申請を送り、正式にアテナファミリアが結成した。

最初は、俺たちの住む場所どうするんだろ?と思ってたら、どうやら寝泊まりできる拠点があるらしい。アテナが胸を張って言っていたので、楽しみにしていた。…しかし

「これって…家と言えるのか?」

紹介されたのは、廃れた教会の教団からいける地下の空間だった。

「ヘファイトスがくれたんだ!まあ、いつかはここを出て、大きい拠点を構えたいね!」

ヘファイトスとは、鍛治の神で、ファミリアもトップレベル。天界の頃からの仲もあり、情けとしてこの場所を用意してくれたらしい

「まあいい。住む場所があるのは好都合だ。…それで、早速眷属になりたいんだが?」

「あ、そうだね!じゃあ、服を脱いでもらうね」

女性に上半身を見せるのは少し抵抗があるんだが…しょうがねえか

「よし、これでいいだろ?」

「うん。…ここに血を垂らせば良いんだよね?」

俺の背中にひんやりとした液体が落ちる。そのまま背中をなぞり、見たことのない(おそらく神の文字)を刻んでいく。

「完成!…って何これ!?」

シンゲツ
LV1

力 I0
耐久 I0
器用 I0
俊敏 I0
魔力 I0

《魔法》
【文字魔法】LV1
・成長する
・文字を書く事で効果発動
・書いた文字に含まれる効果を発動
・書く文字によって消費魔力に差
・魔法のレベルによって書ける文字数が変わる
《スキル》
【神の本能】
・取得経験値10倍
・上昇ステイタス10倍
・限界が消える
・このスキルの効果は所持者にしか見えず、他の人には◯の本能と見える


「ッ!…これは…?」

ステイタスは全く問題ない。魔法もかなりレアなものを持っているだけだ。…しかし、スキル。これは何だ?神の本能って…しかも最強のチート補正付きとは。

「ユニークスキルとユニーク魔法。…しかもこの魔法、かなり使えるね」

流石戦女神。戦術に対する頭の回転が違う。…この魔法は確かにチートだ。何せ

【火】

と書けば火が、

【水】

と書けば水が使える。つまり、万能性が高すぎる…。だが好都合だ!俺が強くなれれば、このファミリアが発展できるからな!

「アテナ」

「なーに?」

アテナも先程までは冷静を失っていたが、すぐ正気を取り戻した。うちの神は俺が暴走する心配なんてしてなさそうだしな

「ダンジョン潜ってくるわ」

「はーい。…気をつけるんだよ?君は僕の唯一の眷属なんだからね」

「安心しろ。ちょっくら金稼いでくるだけだ。…今夜は美味しいもの食べさせてやるからな」

「ッ!……うん!楽しみにしてるよ!」

期待されたらしょうがねえな。一週間分ぐらいは稼いできて、アテナを楽させてやるか

自分がすることを頭に浮かべ、俺は武器を持たずにダンジョンへと向かった 
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