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サトシ「25歳」〜理想と現実の先にあるもの〜

作者:ドリ男
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ホウエン地方(ポケモン孵化施設にて)









職員A:「他所者(よそもの)は帰れ!」



職員B:「そーだそーだ!この地方のポケモンは
俺たちが管理してきたんだ!」



職員C:「以前から電話で
断ってたはずだ!お前らカントーの奴らに
渡してたまるか!!」





この時、ワタル、カンナ、シバ、そして
シンジは、ホウエン地方の孵化施設にきていた。
そして、孵化施設の門前には職員達がおり、
ワタル達と対峙していた。



シンジ:「ふんっ、、、。ポケモンを
ただ野放しにしてるだけの貴様らに、
刃向かう資格はない」



職員A:「なんだと!」




シンジ:「さっさとポケモンをよこせ。
貴様らが管理していても、”宝の持ち腐れ”だ」



職員B:「言わせておけば、、、この若僧がぁ!」




スッ(モンスターボール)


ポーン



ライボルト:「ボルトッ!」



ポーンッ ポーンッ



キノガッサ:「ガッサ!」


サメハダー:「サメハダッ!」



職員達はモンスターボールから
ポケモンを出してきた。





シンジ:「ほうっ、、、面白い(笑み)
強行突破も悪くない。」


スッ(シンジのモンスターボール)



シンジ:「わからんなら教えてやる!
貴様らとの力の差をな!!」



シンジが
モンスターボールを投げようとすると、、、




スッ(カンナの手)



シンジ:「!?」



シンジがポケモンを出そうとすると、
カンナが止めに入った。



シンジ:「、、、貴様(カンナ)
俺の邪魔をする気か、、」



カンナ:「これはビジネスよ?
大事な取り引きを壊さないでくれるかしら?」



シンジ:「話の通じん奴らに話を
持ちかけても時間の無駄だっ。
こんな調子だから、いつまで経っても
回収出来ないんだろ」



カンナ:「いいからボールをしまいなさい」




シンジ:「なんだと?」



ワタル:「シンジ、ボールをしまえ」



カンナとシンジのやりとりを見て
ワタルが割って入った。


シンジ:「、、、ふんっ」



シンジはワタルとカンナを睨むと
仕方なくボールをしまった。




シバ:「やれやれ、、、」




カンナ:「皆さん(職員)も、
ポケモンを戻してくれますでしょうか?
我々はポケモンを奪いに来た訳ではありません」



職員A:「嘘つくな!ジョウト地方みたいに
この地方のポケモンを回収する気なんだろ!」



職員B:「ポケモンの保護だなんて
ただの綺麗事だ!カントーの奴らで
ポケモンを独占するつもりなんだろうが!」



ワタル:「話はポケモンをしまってからに
しましょう。、、、ここの施設長はどちらへ?」




職員C:「お前らなんかに教えてたまるか!
やっちまえやっちまえ!!」



職員達は戦闘態勢に入った。




すると、、、





???:「皆さん、ポケモンをしまいましょう」



職員達:「!!」



シンジ:「、、、」



突然職員達の後ろから声が聞こえ、
遠くから1人の男が出てきた。




職員A:「施設長!」



出てきたのは、ホウエンの施設長だった。



シンジ:「あんたは、、、」





カンナ:「ホウエン地方ポケモン孵化施設
施設長、、、ツワブキ・ダイゴさんよ」







ホウエンの施設長は、元チャンピオンの
ダイゴだった。



ダイゴ:「皆さんは持ち場に戻って下さい。
こちらのお客様は
私が対応すると言ったはずです」



職員A:「あっ、はい!」


職員B:「すみませんっ」



ダイゴの一言で、職員達は施設内に戻った。







ダイゴ:「お久しぶりですワタルさん、、、。
最後にお会いしたのは、15年前でしたよね」




ワタル:「お久しぶりです。
うちの者が騒ぎを起こしてしまい、すみません。
しかし驚きました。デボンコーポレーションの
御曹子(おんぞうし)が、会社を継がず
まさかこっち(孵化施設)にいるとは、、」





ダイゴ:「えぇ、、。どうやら私には、
”大手企業”より”こっち”(ポケモン)の方が
向いているようで、、、。とりあえず、
話の続きは中でしましょう」(笑顔)




ワタル:「、、、なるほど(笑み)」



ダイゴ:「では、こちらに」



互いに穏やかな表情を見せるワタルとダイゴ。
しかし、元チャンピオン同士のオーラは
どこか反発し合っており、互いに
ただならぬ雰囲気を(かも)し出す中、
ダイゴはワタル達を館内に案内した。



 
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