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Blue Rose

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第三十七話 生まれた陰その十一

「どんなに嫌がっている娘でもです」
「豹変ですね」
「本当に狂いますから」
「将軍様からのプレゼントですね」
「まさにそうです」
 こう言うのだった、そして。
 衝夫にだ、鍛冶元はこんなことを言った。
「先生も使いますか?」
「覚醒剤ですか」
「ご自身で打たれるのではなく」
「女の子に打つんですね」
「先生は小学生や中学生もお好きですが」
「生徒も何人か強引にやってますがね」
 恥じることもなくだ、衝夫はおぞましい事実を誇らしげに笑いながら鍛冶元に話した。まさに当然といった態度で。
「高校生もいいですよ」
「そうですね、ですが」
「それでもですね」
「薬はまだ」
「やったことはですか」
「金にもなりますよね」
「はい」
 その通りという返事だった。
「かなり」
「金にもなりますし」
「女の子に打ったら」
「最高なんですね」
「いいですよ、本当に」
 覚醒剤はというのだ。
「是非使われては」
「ああした娘に打って」
「そしてです」
「遊ぶんですね」
「そうしたらいいです」
「いい感じですね、じゃあ」
「はい、何でしたら少しお渡ししますよ」
「その時はお願いします」
「そういうことで、あれっ」
 優花は別の車両に移ったのかもういなかった、鍛冶元はこのことを目で確かめて衝夫に残念そうに言った。
「もういないですね」
「そうですね、可愛い娘だったのに」
「いや、女房にも飽きてますし」
「俺もです」
「そうした遊びはいつも楽しみたいですね」
「全くですな、学校の教師になったら」
 衝夫も下卑た笑みで言う、嫌な鋭さを持っているその目は教師と言う異常に犯罪者が多いと言われている職業の一部の者に相応しい目と言えようか。
「やりたい放題ですから」
「暴力もレイプもですね」
「ちょっとやそっと部活で生徒から金を巻き上げても」
 部費という理由でだ。
「適当に言えますし」
「そうですよね」
「生徒には何をしても何を言ってもです」
「お咎めなし」
「いい仕事ですよ、それで先生様ですから」
「こっちもです、ジャーナリストも」
 この職業もとだ、鍛冶元は言う。
「そうしたものも手に入って」
「ヤクザと付き合っても」
「先生と一緒ですよ」
 そうした一般社会にいる人間は普通は付き合わない者達との交流それも親しいことがあってもというのだ。
 
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