ドリトル先生と沖縄の蛇達
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第九幕その十
「全部お話してね」
「真実をだね」
「そうして来てもらうんだね」
「先生は」
「そうするよ、本当にね」
先生は自分にも誓っていました、こうしたことは人としてしてはならないこととだと自分自身にも強く誓いながら。
「しないよ」
「それが先生だね、ただそうしたことを言った人達って」
「あの国はいい国だって言って帰ってもらっていた人達は」
「このことで責任取ったの?」
「とても悪いことをしたけれど」
「責任取ったの?」
「うん、そんな人はいなかったね」
それこそ一人もと答えた先生でした。
「あの国は拉致をやっていないって言った人もいたけれど」
「拉致やっていたしね」
「そうしたこともね」
「これも凄く悪いことだよね」
「許せないことだね」
「そう思うよ、けれどね」
それでもというのです。
「その人達もなんだ、いい国だから帰っていいって言った人達と同じだったりするけれど」
「えっ、そうした人達一緒だったんだ」
「帰っていいって人達と拉致はないって言った人達は」
「一緒の人達だったんだ」
「そうだったんだ」
「うん、それでなんだ」
だからというのです。
「そうしたことも言ってたんだ」
「人間として最低だね」
「何かもうね」
「許されない域を越えてるね」
「そこまでいくと」
「僕もそう思うからこそ」
それ故にというのです。
「嘘はね」
「絶対に、なんだね」
「言わない様にしたい」
「事実を全部お話したうえで来てもらう」
「そうしているんだね」
「そうしているんだ、前からそうしているけれど」
それでもというのです。
「日本に来てね」
「余計にだね」
「そうしたことに気をつける様にしている」
「そうなったんだね」
「そうだよ」
実際にというのです。
「このことを知ってからね」
「何か本当に日本ってね」
「学校の先生とかマスコミに酷い人いるね」
「そうした人達が支持している政治家の人達も」
「とんでもない人がいるね」
「どんな嘘を吐いても平気な人が」
「そう、そうした人達を嫌うなら」
それならというのです。
「間違っていると思うならね」
「絶対にだね」
「そんな人達みたいにはならない様にする」
「間違っていると思う人達と同じ人間にはならない」
「それが大事だね」
「そう思っているよ」
これもまた先生の考えです。
「そんな人になったらいけないよ」
「そう考えてこそ先生だよ」
「そして実際にそうしてこそ」
「だからこそ皆先生が好きだしね」
「間違っていることはしてはいけないってわかってるし」
「嘘は言わないしね」
先生は誰に対しても誠実です。
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