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サトシ「25歳」〜理想と現実の先にあるもの〜

作者:ドリ男
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ヒカリ:「へぇーっ。図書館でそんな事が
あったのね」





ヒロシ:「うん、、。だから、
明日の朝、始発の船でグレンタウンに
向かおうと思うんだ」




マリナ:「グレンタウンって言えば、
カツラさんの故郷ですよね?」



カツラ:「、、、」




ヒカリ:「カツラさん?」



ヒロシの話が終わると、カツラは
何かを悟った表情をしていた。



ヒロシ:「、、どうかしたんですか?」




カツラ:「、、、ふむ。、、、奇縁じゃの」




マリナ:「え?」



ヒロシ:「奇縁って、
そのおばあさんがですか?」



カツラ:「そのおばあさんも、
その古代書もじゃ」



マリナ:「、、、どう意味ですか?」




カツラはサングラスを取り、語り出した。




カツラ:「、、、そのヒロシ君が
持っている書物、、。それは、
グレンタウンに古くから伝わる古代書じゃ」



ヒロシ:「!」


ヒカリ:「グレンタウンに伝わる?」



カツラ:「そうじゃ。ワシも噂でしか
聞いてはおらんかったが、グレンタウンには
世間に知られていない、古代の人が
遺した遺産の一つがあると言われておった。
噂によるとその古代遺産は3つに分かれており
一つは書、一つは絵、そして3つ目は、、」



ヒロシ:「、、、」



ヒカリ:「、、3つ目は?」





カツラ:「、、、すまん。忘れた」




マリナ:「え?」




ヒカリ:「えぇーー!」




マリナ:「一番肝心なとこを忘れたんですね」





カツラ:「いやー、、仕方ないじゃろ。
3つ目は定かな情報がないんじゃから」




マリナ:「情報がない?」




カツラ:「そうとも。、、、3つ目に
関しては色んな説があるんじゃ。
噂によると古代人の作った古代兵器だとか
遺跡だとか」



ヒカリ:「うーん、、、」




マリナ:「気になるわね」




ヒロシ:「、、、ところで、
カツラさんはそのおばあさんを
知っているんですか?」




カツラ:「知ってるも何も、その
おばあさん、グレンタウン出身の
ジュンサーって事じゃろ?
わしの昔の仲間じゃ」



3人:「幼なじみ?」



カツラ:「そうじゃ。わしが
少年時代に旅をしていた頃に知り合った仲間。
最初はワシのように旅をしていたが、
元々ジュンサーの家系じゃったから
途中で旅を終えたんじゃがな」




ヒカリ:「そうだったんですか、、」




カツラ:「とにかく、その古代書を
閲覧(えつらん)してみるかのっ」



ヒカリ:「そうですねっ!!」



ヒロシは古代書を開いた。




カツラ:「どれどれ、、、む?」



マリナ:「、、、」



ヒロシ:「これは、、」






ヒカリ:「全然わかんないっ」




古代書には文が記されていたが、
古代文字なので解読が必要だった。



カツラ:「これじゃあ読めんな」



ヒカリ:「なんだぁ、、」(がっかり)




ヒロシ:「どうにかして解読出来ないですか!?」




ヒロシは、このままでは引き下がれない
と言わんばかりの勢いでカツラに頼んだ。


カツラ:「出来ん事はないが、、、。
時間がかかるぞ?それに、ワシらは今
こんな事してる場合ではないじゃろっ。
シルフとのコンタクトまで、一カ月を
きっておるんじゃ」



ヒロシ:「わかってます、、、。でも、
今日俺がおばあさんと出会った事も、
この古代書がここに運ばれてきたのも、
ただの奇縁とは思えないんです!」



カツラ:「、、、」



ヒカリ:「、、、ヒロシ君、、」



ヒロシ:「この古代書には、
何かが秘められている、、、。
そんな気がするんです!」




カツラ:「じゃがのう、、、」



カツラが悩んでいると、、、。



マリナ:「、、、わかった。
その古代書、あたしが解読するわ」



ヒロシ:「!」



カツラ:「じゃがマリナさん、、」



マリナ:「大丈夫ですよっ」




ヒロシ:「解読してくれるんですか?」




マリナ:「えぇ。解読しないと、
ポケモン捜査に手がつかないって顔を
してるものっ。古代書はあたしに任せて、
みんなは普段通りに準備を進めましょう?」



ヒカリ:「マリナさん、あたし以外には
優しいんですねっ」(ムッ)




マリナ:「横から茶々入れないの。
あなたも、イーブイがいつ進化しても
良いように進化の方向性を含めて
しっかり考えないとダメなんだから」




ヒカリ:「分かってるわよっ」(プン)




ヒロシ:「ありがとうマリナさん」




カツラ:「すまんのマリナさん」





マリナ:「、、、じゃあ、ちょっとこれ
借りていくわっ」(古代書)



マリナは古代書を手に取ると、部屋に戻った。







 
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