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世界をめぐる、銀白の翼

作者:BTOKIJIN
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第一章 WORLD LINK ~Grand Prologue~
  なのはStrikerS ~模擬戦ゴーゴー~


そして時間がきた。
蒔風はなのは達の案内で訓練場だという場所の前まで来ていたが、目の前に広がるのは海、海、海。
海岸沿いの公園みたいな感じのフェンスに集まっただけだった。


「まさか海上戦とか言わないよな?」

蒔風がどこで戦うんだよ、となのはに訊く。
そこでシャーリーが自信満々に代わりに答えた。


「ふっふっふ。ではご覧あれ!!機動六課自慢の訓練シュミレーション!!!!ポチッとな」

シャーリーが浮かび上がったコンソールのボタンを操作して、起動させる。
すると洋上に浮かんでいた巨大なプレートから、廃墟と化したビル群が出現してきた。



「おーーーーーー!!!!すげぇすげぇ!!!何あれ!?ホログラムとかじゃないんだよね!?」

「はい、ちゃんとした実物ですよ。あそこでいつも訓練や模擬戦をやってます。結構暴れても大丈夫ですよ?」


そう訊いた蒔風がにやりと笑う。
その光景を見ていた彼女達は・・・・・


「終わったな」

「だ、大丈夫だよ!舜だって模擬戦って言ってるんだし、手加減はする・・・・よ」

「フェイトちゃん・・・・もぉちょい自信持って言おうな?」

「ま、舜だからなぁ・・・・・お、来たみたいだ」



そんな話をしていると、準備の整ったフォワードたちもやってきた。


「いけそうか?」

「わかりません。でも、全力は尽くします」


そう言って蒔風と向き合う四人。


「始める?」

「・・・・・正直あなたに勝てるとは思ってません・・・・でも・・・・・」

「?」

「負けません」


「・・・・っあは!!あはははははは!!!!!よっしよく言った!!!始めようか!!!」



そう言って五人が訓練場へと入る。
なのは達は全員そろってそれを眺めていた。




------------------------------------------------------------





『じゃあ、ルールは・・・そうだね、舜君にキチンとした一撃入れられたらフォワードの勝ちってことで。制限時間は十分!!』

「あれ?蒔風さんの攻撃が当たったらいけないとかクリアしないと終わらないとか・・・・」

『そんな無茶ブリ・・・・できないよ(プツッ)』



「え?あ?なのはさん!?」

「さって、こっからは俺たちの領域だ。オレの事ヒョロいとか言いやがった事後悔させてやっからなッァ!!!」



蒔風がマギマギマギと笑っている。
どんな擬音だそれ。


「こ、怖いです・・・・・」

「ビビってないで、行くわよ!!打ち合わせ通りに!!!」

「「はい!!」」「うん!!」




プーーーーーーーーーーーーーーッ!!!!!!!





そこで開始の合図が鳴らされる。
それと同時に、フリードが巨大化、大きな竜となって上空に羽ばたく。


その背に乗るフォワード。
そこからティアナが射撃をし、フリードが炎弾を吐き出す。

これがティアナの出した作戦だ。



蒔風がリニアの上から一回落ちた。
つまり、空は飛べないということだ。だったらあとはそこを攻めるだけ!!!



「ああっ!!飛びやがって!!こん畜生!!!」

蒔風が銃弾をかわしながらフリードの下にあるビルに向かって走る。
そしてそのビルの壁を一気に駆けあがっていった。


「そんな!!生身で壁走り!?」


そう言いながらティアナが双銃クロスミラージュで蒔風を狙い撃つが、くねくねと曲がりながら走っていてなかなか当たらない。

「キャロ!!!」

「はい!!フリード!ブラストフレア!!!」

「ゴオオオオオオオオオオオオ!!!!」


ギィィィィィ、ドンッ!!!!!


フリードの口の前に火球が生成され、それが蒔風のビルに放たれる。
その攻撃にビルが爆発、崩壊していって、蒔風の身体もぐらりと崩れる。

だが崩壊して飛び散っていくビルの壁を一気に駆け抜け、フリードに向かってジャンプする。


「スバルっ!!」

「オッケイ!!!」


真っ直ぐにフリードへと跳んでいく蒔風に、右側から回り込んで青い道が現れてきた。
魔法によって作られたその道を、スバルがローラーブーツ型デバイス、マッハキャリバーで駆ける。


「行くよ!!マッハキャリバー!!!」

《了解》


「なんっ!?」



ウイングロードが蒔風に向かって伸び、空中でスバルを迎え撃つ蒔風。
膝と腕でスバルの拳を受け止めるが、その右手に装着されているリボルバーナックルが回転しだし、カートリッジを二発噴出した。


「リボルバーーーーー!!!!シューート!!!!!」

ドゴッ!!!と蒔風が空中で弾き飛ばされ、別のビルの壁面に着地する。




ガゴン




「あら?」

だがビルがそれに耐えられなかったのか、壁が崩れ、その中に蒔風が突っ込んでいってしまう。

「あらーーーーーーー!?」



その蒔風を見てスバルがウイングロードの上でガッツポーズをとるが、ティアナがまだだとスバルに叫ぶ。



「スバル!!油断しない!!今のはキチンと入ってないわよ!!!」



そう、今のではOKではない。
蒔風はガードしていたし、ダメージもないだろう。

ガラガラと崩れる壁の中から蒔風が現れ、そのビルの屋上まで上がる。
そして腕をブンブン上下に振りながら、フリードを見て叫ぶ。




「お前ら、空とか、飛ぶなーーーー!!!!くそう、でもここで開翼すんのもなんか軽いなぁ・・・・・力を借りる!!!」



蒔風がその手に銃を握る。
そして左手には一枚のカード。


「ッたく・・・とりあえずこっち来い!!」


蒔風がカードを装填して指でディエンドライバーをクルクルと回転させてからクンッ、と振る。


[Kamen Ride---]

「変身!」

[DIEND!]


その勢いにディエンドライバーの前部が前にスライドされ、蒔風がディエンドに変身する。




「こっちこいやぁ!!!!」

[Attack Ride---BLAST!]




蒔風の放ったホーミング弾がフリードの身体を回りこんで背に乗るフォワードたちに降り注ぐ。
それから逃れるようにフリードが急降下して地面に降り、キャロが防壁を張ってそれを防ぐ。


場所は廃墟の大通り。
そこに蒔風も降り立って、カードを三枚取り出した。


「やっとこっち着たか。逃げられる前に、行ってらっしゃい!!!」



[Kamen Ride---ICHI-GOH!NI-GOH!V3!!]


ディエンドライバーの銃口から三体分のホログラムが現れ、それが実体となって現れる。
その三体は、歴史に名を残す三大ライダー!!!




「仮面ライダー、一号!!」(バッ!)

「二号!!」(グッ!!)

「V3ァ!!!」(ガッ!!)



そして三人並んでポージングをし、名乗りを上げるライダー。
しかも最初からバイクに跨って。

かなり豪華である。



「スゴイ・・・・」

「かっこいーーーー!!!」


そんな姿にスバルとエリオは目をキラキラさせている。

「どうだ!!かっこいいだろう!!このために彼らを出したと言っても過言ではない!!!!」

この男、なにを言ってるのだろうか。





「さて・・・行け!!!」


蒔風の号令に三人が一気にバイクで駆けだす。

一号はスバルに、二号はエリオに、V3はティアナに向かう。
しかし三人のゆく手をフリードの炎が襲った。


だが三人は問題なく炎を突破、各自の相手に向かって行き、V3は目標を変更し、フリードへと向かって行った。



「くっ、ウイングロード!!!」

「待てぇ!!!フンッ!!」



ウイングロードで逃げるスバルを一号がサイクロン号で追う。

またエリオは二号のバイクに突っ込まれ、その真正面にしがみついて、二号と共にその場から離れていく。


V3はと言うと



「ハリケーーン!!」


自身のバイク、ハリケーンと共に空中に跳び、その後輪を踏み台にして身体をブーメランのように高速回転させて上空にまで飛んだフリードに向かって行った。


「V3!!!!マッハ・・・キィック!!!!」



空中を滑空してきたV3にフリードが炎を吐くが、その炎が回転によってかき消されてしまう。
寸でのところでV3をかわすフリードだが、なんとV3が空中で旋回、再びフリードに向かってきた。


「え!?そんな!!!フリード!!!」

「ゴアアアアアアアアアア!!!!」



そのV3にフリードが今度は炎弾をぶつけ、マッハキックと相殺させた。
V3がビルの屋上に着地して、フリードを睨みつける。


「ちゃぁ・・・・・やっぱ飛べないとありゃ無理か。だったら援軍!竜には龍だ!!!」


[Kamen Ride---RYUUKI!]

蒔風が龍騎を召喚し、その龍騎が「しゃぁッ!!」と気合を入れて拳を握る。
更にカードを装填し、銃口を龍騎に向けて発砲する蒔風。


[Final Foam Ride---RYU RYU RYU RYUUKI!]


そして龍騎がファイナルフォームライドでリュウキドラグレッダーとなり、V3を背に乗せて飛んでいった。




「さて、残ったお前が俺の相手だ。ティアナ」

蒔風が後の戦闘は各自に任せ、ティアナと向き合う。

ティアナは非常に警戒していた。
増援を出し、自分たちをバラけさせ各個撃破を狙ってくるだなんて思ってもみなかったからだ。


まあ蒔風の「力を借りる」ことがあまりにも有利過ぎるのもあるが。




「射撃型のセンターポジション。楽しませてくれ、よっ!?」


蒔風がディエンドライバーを振り降ろしながら引き金を引く。
飛び出た弾丸は一発。


だがその弾丸は振り下ろされた勢いで、本来以上の威力をもってティアナのすぐ脇を通り過ぎていった。



「海東がどう使うかは置いといて、これがオレの銃撃戦だ。ハァッ!!!」

同じように次々と銃を振るって発砲する蒔風。
ティアナはその攻撃に地面を転がってビルの陰に隠れる。

バゴンバゴン!!!と、どんどんビルの壁が削られるなか、ティアナは考えていた。



(私たちが一人一人で戦って勝てる相手じゃない・・・・・このままじゃやられる。考えろ・・・私にできること・・・・・私は・・・・勝つ!!!!)



ティアナの思考が固まる。
そして動きだした。





------------------------------------------------------------




「ライダァーーーーパァンチ!!!」


一号がマシンから跳躍してスバルにパンチを放つ。
直撃は避けたものの、その衝撃にスバルがウイングロードから落ちてしまう。


そこにエリオを引き連れた(というか押し込み)二号もやってきて、エリオがバイクから離れ、二対二の構図になる。



「エリオ!!」

「スバルさん!!!」

「大丈夫?」

「はい・・・でも結構離されてしまいました」

「うん。早くティアと合流しないと・・・・」


だが目の前のダブルライダーに一切の隙はない。
その風貌にはディエンドのレプリカとはいえ、流石と言わざるを得ない。



「とにかく、ここから逃げよう。私が道を開くから、エリオは行って!!」

「わかりました!!」


スバルがウイングロードを走らせる。
それは一直線にダブルライダーに向かって伸び、その上を疾走していく。

「ディバィーーン、バスターーーーーーーーーー!!!!!!」


スバルの拳から砲撃が放たれる。
だがそこで二号が拳を振りかぶって突撃してきた!!


「ライダァー パァンチ!!!!!」



ドゴォウ!!!!!



ライダーパンチで砲撃を打ち、爆発させて、その爆炎の中からそのまま二号が飛び出てきてスバルと取っ組みあう。
さらにその煙を飛び越えるように一号がエリオに向かって来る。


「くっ、いっけえ!!!!」


エリオがその一号ライダーに向かって槍型デバイス「ストラーダ」を向け、そのブーストからの噴出で一気に突っ込んでいく。
そのエリオに対して一号が両足をそろえ、命中と共に光を放つキックを炸裂させる!!


「電光ォーーー!!!ライダーキィック!!!!!」



カッ!!!ドォォオン!!!!!!



エリオと一号がお互いに弾かれ、エリオが地上、一号が残ったままのウイングロードに着地する。
そして一号が頭を上げた瞬間、真上からスバルの気合が聞こえてきた。

「ナックルダスターーーーー!!!!!」



ドゴォン!!!!!



一号が真上からの攻撃に腕で顔を覆い、それをガードする。

そしてスバルと一号の衝突と共に粉塵が上がり、その姿が消えた。




「スバルさん!!!」

エリオがすぐにそっちに向かおうとするが、その眼の前にスバルと戦っていた二号が変わりだと言わんばかりに立ちふさがる。



「くっ、そこを・・・・え?」



エリオが構え、ウイングロードの上に視線を向ける。

そこでは竜巻が起こっていた。
確かにスバルのリボルバーナックルには回転するギアが付いているが、あんなに凄まじい竜巻を起こすものではない。

ならば、その原因は他にある。




土煙が晴れる。

そこにはその腕でスバルを頭上でブン回している一号がいた。



「ライダー、きりもみシューーーート!!!!!!」

ブォン!!!!



そしてそのまま回転しつつ、スバルの身体が上空に投げ出される。
そのスバルを追って一号が飛び出し、ライダーキックをぶちかます!!!!


「うわぁ!!!!!??」

ゴガッ、ドォン!!!!




スバルの身体が飛び、そちらにエリオの視線が向く。
だがそれがいけなかった。その間に二号はすでに、その身にパワーを溜めている!!


「トォ!!!!!」

「!!!!」


エリオが気付いたときにはすでに二号は空中でキックの構えをとっている。
そしてその体を捻りまわし、回転キックとなってエリオに迫る!!!



「ライダァァァー 卍キィック!!!!!」



エリオがストラーダで防御姿勢をとるが、回転によってその威力の上げられたキックに小さな体が吹き飛んだ。




------------------------------------------------------------



キックで吹き飛ばされ、きりもみ回転しながらもスバルはなんとか体のバランスを取り戻し、よろけながらもウイングロードを出してその上に滑りながらも着地する。

膝をつき、肩で息をしているが、まだまだ戦えると言ったところ。
そして周囲を見渡し、そこでディエンドに変身した蒔風とティアナの戦いが見えた。




ビルの陰からティアナが飛び出す。
蒔風がそれに向かって即座に銃口を向け、引き金を引く。

だが一発目は外れたのか、後方のビルの壁が崩れ落ちた。
そしてさらに銃を振って二発目を撃とうとしてそれが止まる。

たった一発の弾丸で壁を壊すのもすごいが、蒔風はティアナの幻術「フェイクシルエット」を見破ったのだ。

ティアナが得意とするのは幻術魔法。
それをもって自分の姿を表し、敵を錯乱させる。おそらく今のも囮だろう。


だがばれてしまっては囮にも意味はない。
蒔風が銃口をティアナのいるビル陰に向ける。

その瞬間、そのビル陰から無数のティアナが飛び出してきた。



一瞬うろたえる蒔風だが、即座に銃のポンプを戻し、カードを装填する。




[Final Attack Ride---DI DI DI DIEND!]





そして再びビルに向かって銃口を向ける。
まるでその壁などないかのように。

ティアナの幻術が次々を蒔風に襲いかかるが、すべて無視した。
なぜならその中に本物などいはしない。



「どうせやるなら、影までしっかりやっておけ」



そう言って蒔風が銃口を引く。




「ティアッッ!!!!」



スバルが声を荒げてウイングロードをティアナの元に伸ばす。
彼女には見えていた。


隙を見て飛びだそうとしたティアナがそれに失敗し、一旦距離を取ろうとそこから逃げようとする姿が。
だがそれよりも早く蒔風の攻撃がビルを崩す。
そうなれば生き埋めだ!!!!

スバルは最高速でマッハキャリバーを飛ばした。
親友を救うために





ゴォオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオッッ!!!!!!!





「ハァッ!!!!」


そして蒔風の声と共にディメンションシュートが放たれ、ビルの一階部分を見事に吹き飛ばした。
だが蒔風の目はそのビル陰から離れていく。

そのビルの反対側から青い道が伸び、その上をスバルがティアナを担いで走っていた。


「ティア、遅れてごめん!!」

「間に合えば上等よ!!!まだ来るわよ!!!!」

ウイングロードで逃げた二人だが、蒔風がディエンドライバーを振ってくる。
いまだに伸び続けるディメンションシュートをスバルがウイングロードやビルの屋上を走り回って回避する。



「ど、どこまでくんの~~~~~!?」

「泣きごと言わない!!!スバル!!後ろ向き走行!!」



ティアナの言葉に後ろ向きで走り出すスバル。
それに関してはマッハキャリバーの車輪の回転を逆にするだけだからあまりスバルには負荷にはならない。

だが


「後ろ向きってなんか嫌だぁ!!!」

「文句はあとで聞くから!!!クロスファイヤーーーー、シュート!!!!!!」



ティアナの周囲にいくつもの魔力スフィアが浮き、それが一斉に蒔風に迫る。
それらすべてをディメンションシュートで薙ぎ払うが、その間に砲撃が終わってしまった。



「やった!!!」

「今はとにかくエリキャロを助けに行くわよ!!!!」


そう言って蒔風はひとまず後回しにして上空で戦うフリードの元に向かうスバルたち。

とにかく四人揃わないと対抗策の立てようもない。
急いで集合しようとするティアナだが



「チィ、させん!!!」



蒔風がそれをさせるわけがない。




[Attack Ride---CROSS ATTACK!]




「もう一丁!!!」



[Final Attack Ride---RYU RYU RYU RYUUKI!]



二枚のカードを立て続けに装填して発動させる。
すると上空のV3の複眼が光り、ベルトのダブルタイフーンが回転を始めた。

「トォ!!V3ィーーーーー!!!!」


V3がリュウキドラグレッダーから跳躍して上がっていく。
その周囲をグルグルと渦を巻きながらリュウキドラグレッダーも上昇していく。




「!!!スバル、急いで!!!」

「うん!!・・・・うわぁ!!!!」

その場に急いで向かおうとした二人だが、その眼の前にダブルライダーが降り立つ。


「邪魔をッ!!!!」

「ま、間に合わないよ!!!!」



そして上空ではV3が身体を回転させながら、キックを放ち、そのV3にリュウキドラグレッダーが炎を吐きかける!!!


「ドラゴンスクリューキィック!!!!!!」

そして放たれた。
V3が回転しながら炎の塊となってフリード、しいてはキャロに向かってゆく。

だがキャロはフリードの背でブースト魔法をかけていた。
その対象はフリードではない。

駆けるべき相手は、V3の後方にいた。



「エリオ君っ!!」

「行くぞ!!!!!ストラーダ!!!!」

《YHEA!!!》



リュウキドラグレッダーよりも後方から、ブースターによって一直線に伸びてきたそれが、V3の身体を捉える。

それは槍を構えたエリオ。
どうやってそこまで上昇していたのか、二号によって吹き飛ばされたエリオはキャロの元へと向かって行っていたのだ。


そしてそのエリオが、飛行機雲のような煙を残し、V3に突貫する!!!!





「なに!?」

V3は完璧にキャロのみを捉えており、そのエリオの一撃をもろに食らってしまった。
エリオがフリードの背に着地し、V3が爆発して消えうせる。



リュウキドラグレッダーもファイナルアタックライドが発動したためか、役目は終わったとその姿を消した。






「やるじゃないあの子たち!!!」

「やったぁ!!!!」


「トォオ!!!!」


「うわっ!!!!」



だが二人の目の前にはまだこの二人が残っている。
どうしよう!!と聞くスバルに、ティアナが「あ」と思い付き、スバルに耳打ちする。


「あ、そうだね」

「やってみなさいよ」

「うん」


そういうスバルとティアナにダブルライダーが迫る。
そして





ダブルライダーの足元のウイングロードが消えた。




「え?」

「む?」

「「ばいばーーーい」」





「「ぐああああああああああああああああああああああ!!!!!」」


ダブルライダーが足場を失って落ちていく。
ってかその叫び声はおかしいだろ。



そして蒔風の前にフォワードたちが集合する。
蒔風の脇にも一号、二号が駆けより、数の上ではティアナ達の方が有利だ。



「時間は後二分!!!強引に決めるわよ!!!」

「「「おう!!!」」」



意気込むフォワードたちだが、蒔風がそれに笑いを含めた声で返す。

「まだこいつらのクロスアタックが残っているぜ?こいつらの攻撃に、耐えてみろ!!!!」



「行くぞ一号!!!」

「おう!!!!」



バッ!!!!



蒔風の声に反応してか、一号と二号が息を合わせる。


一号が左腕をまっすぐ右上に、二号が左腕を力こぶを作るようにし、右腕を胸の前で握る。
そして二人のベルト、タイフーンが猛烈に回転しだし、ダブルライダーが走り出した!!!!



「「トォオ!!!!」」


「来るわよ!!!!キャロ、防御魔法!!!!皆にもブーストを!!!」

「はい!!!!」



キャロが防壁を張り、残りの三人も各自でプロテクションを張る。

目の前にはジャンプしたライダー。
そして、今もなお伝説と語られる最強のタッグ技を放つのだ!!!!


「「ライダァーーーーーー、ダブルキィィック!!!!!!」」

ドゴッ!!!!!!ドォォォォオオオオオオオオンンン!!!!!!!!!



周囲一帯を爆発が覆う。
それを蒔風は変身を解いて眺めていた。






------------------------------------------------------------



「・・・・・・・・・・・・・」

「・・・・・・・・・・・・・」

「・・・・・・・・・・ねえ、どう思う?」

「そうだな・・・・・まあ舜にしては優しい方じゃねーか?あんまし直接戦ってねーし」

「だ、だよね!!手加減してるよね!!!」


そう話すはモニターで一部始終を見ていたなのは達。

シャーリーなんかはもう唖然としてしまっている。



「まったく・・・・もっと大変なことになるかもしれないとひやひやしていたぞ」

「え?あれで全然なんですか!?」

「うん。さっきヴィータちゃんも言ってたけど、直接戦ってないからね」



その発現に皆がコクコクとうなづく。
シャーリーの眼鏡がズルッ、とずれ、それを戻しながら訊く。


「でもあの力何なんでしょう?」

「あれか?あれは・・・確か他の世界の力を借りている、と本人は言っていたな」

「かなり昔の事だからあたしは覚えてねーなー」


何となくうろ覚えのシグナムとヴィータ。
なのは達もなんだったっけ?と首をかしげる。


「確か・・・・・舜君の翼が願いを受け取れて・・・・だったかなぁ?」

「後で本人に訊けばいいやん。それよりほら、あん子たち、立ちあがったようやで!!!」


はやてがモニターを指しながらみんなをちょいちょいと呼びだす。
そこにはなんとか立ち上がろうとしているフォワードたちがいた。



------------------------------------------------------------



「みんな・・・・立てる?」

「あ、はは・・・・きっついなぁ・・・・」

「なんとか、ですけど・・・・・・」

「まだ・・・立てます!!!!」




蒔風が変身を解いたため、ダブルライダーはもういない。
そして立ち上がったフォワードを見て、蒔風が最高にいい笑顔をしていった。



「お前ら・・・・・・凄い!!!!よく立った!!!おにーさん感激!!!!!いやぁ、やっぱ人って強いなぁ!!!」


そこに嫌味や皮肉の類は一切なく本当に純粋な感情をもって祝福している蒔風がいた。


「素晴らしい!!!!上出来じゃないか!!!!こんな事ならあんな力を見る戦い方じゃなくて直接ぶつかり合えばよかった!!!!」



蒔風がそう言い、そして倒れそうな四人を担ぎあげた。



「さ、怪我の治療な?しっかり治して、今度またやろう!!!」

「できれば・・・・勘弁です・・・・・・」

「もう無理だよぉ~~~~~~」

「くたくたです・・・・・」

「同じく・・・・・・」



あっはっはっはと笑いながら蒔風が四人と一緒に歩いていく。
その間にプーーーーーーー、とブザーが流れて時間終了を伝えた。



『舜君、どうだった?』


蒔風の前にモニターが出て、なのはが訊いてくる。
それに笑顔で答える蒔風。


「スッげーいいよこいつら!!!おにーさん大満足!!!またやりたいな!!!」

『で、舜よぉ。信じてもらえたか?』

「なにが?」

『お前が翼人だということだ』








「あ」








その言葉に蒔風がやらかした感マックスの顔をして止まる。

確かに、この模擬選は蒔風=翼人と信じてもらうためのもの。
だのにこの男、戦いに熱中し過ぎてそれを忘れたのだ。



「やぁーらぁーかぁーしぃーたぁーーーーーーーー!!!!!!!!!」

『やっぱり忘れてたんだね・・・・・』

「やらかした!!どれくらいやらかしたかってそりゃお前・・・・・意気揚々と舞台に出て自信満々でギャグして誰も笑わない芸人くらいやらかしたよ!!!!」

『そら・・・とんでもなくやらかしたなぁ・・・・・』

「あーーーうーーーー・・・・あ、そういえばそこにシャマルっている?」

『連絡は入れたから、そろそろ来ると思うぞ?なんでだ?』

「そのシャマルにちょっと頼み事、いいかな?」

『さあ・・・本人に訊いてみないと・・・・お、来たぞ』


「あ、シャマル?おう、メッチャ久しぶり!!でさ、頼みたい事が・・・・・・・・」









そう言ってシャマルと話を終え、通信を切る蒔風。


そして四人の身体を担いで、こう言った。





「アテンションプリーーズ。これより、銀白の翼、テイクオ~~~~フ」


その言葉に、四人が「え?」となる。
そんな顔をしていると、羽ばたく音が聞こえて、体が浮き始めたではないか。


「なに!?」

「え?え?」

「これって・・・・」

「ま、蒔風さん!?それ・・・・・」


四人が蒔風の方を見る。
そして言葉を失った。


蒔風の背には一対の銀白の翼があった。
それは噂なんかよりずっと綺麗で、ずっと強く、ずっとずっと輝いていた。



「どうだい?これが俺の翼」

「すごい・・・・・」

「ほらティア!!ホントにいたじゃん!!!」

「わかったわよ・・・それにしても・・・・やっぱり・・・・・」



四人が思い思いに感想を口にする。




こんなことしてばれないのか?と思われるがそんなことはない。
訓練のプレートからなのは達のいる場所までの一直線に、シャマルが結界を張ってくれていた。

大きな結界だと管理局から連絡が来てしまうが、訓練場の近くだし、この程度なら大丈夫だろう。





「いいか?あんまり言いふらさないでくれよ?」

「「「「はい!!!!」」」」



なのは達の元に着いて、四人が下ろされてシャマルが擦り傷などの手当てを始める。
それを眺める蒔風の横に、なのは達が寄ってきた。


「いい子たちでしょ?」

「そうだな。磨けば光るもんがあるってのはいいもんだ」

「舜だって相当凄いでしょ?」

「俺は・・・・・磨かずにここまで来てしまったからな」

「??」

「ま、気にすんなや。これにてオレさんの翼人証明は終了だ。お疲れ様~~~」



「「ま、待ってください蒔風さん!!!!」」



と、そこにスバルとエリオが蒔風を呼びとめる。
なんだ!?と振り返る蒔風に、とってもキラキラした目でこう訊いてきた。




「あの人たちってなんなんですか!!??すっごくかっこよかったです!!!!」

「うえ?そうかそうか、かっこよかったか!!!それは本望、かっこよく戦うのは、俺の信条だからな!!!」


こうしてフォワードたちとも仲良くなっていく蒔風。
それを見て、シグナムやヴィータが感心していた。



「やはりすぐに溶け込むな、あいつは」

「そうでもしねーと世界なんざ回ってらんねーんだろ」

「ふ、それがあいつの、強みなのかもな」








「それと、蒔風さんってのやめてくれ、。そんなに歳離れてないしさ、だから・・・・」

「でもなのはさんと同い年なんですよね?呼び捨てはちょっと・・・・・」

「じゃあ、舜さん、でいいですか?」



「構わん!!!」



わーわーと元気にはしゃぎだす二人。
疲れた感じでへたり込んでいるキャロと、何かを考えているティアナも、その光景を見て何となく笑っていた。










「こうして、舜君は機動六課になじむことに成功した!!!っちゅうわけや!!!」

「その言い方だと打算的で嫌だなぁ・・・・・・」








to be continued
 
 

 
後書き

はい、戦闘終了

アリス
「こりゃまた長い」

長いでしょう?
長引きましたよ全く

このころのフォワード陣はそこまで強くないし、だからと言って弱いわけでもないですから。
どの程度に強くするか、難しかったです。

フォワードの中で一番好きなのはスバル、エリオ。
そんな作者でした。


アリス
「次回、今回のなのはの世界の敵は!!」

ではまた次回
 
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