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提督していない提督による騒がしい日常

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番外編その2、お正月

 
前書き
これはすんごく短いです
3日まではお正月だと信じたい
お次の本題は...
トラウマか過去編ですかね 

 
さて、今日は大晦日
俺ら提督には珍しい、基本的に執務がない日だ
俺は普段どうりゆっくりしていると
突如扉が吹き飛ばされるが如く勢いよく開いた
「提督ぅ〜大晦日ですよぉ〜こんな時ぐらい飲みましょうよぉ〜」
真昼間からベロッベロに酔ったポーラが入ってきた
「うわわ、もう酔ってるじゃん、まだお昼だよ?速すぎるでしょ」
お前はいくら飲んでもベロッベロに酔うこたぁねぇだろ
こいつが理性が飛ぶまで酔った所を見たことがない、ほろ酔いにすら滅多にならないという見事なまでの酒豪だ
俺?35缶2本で酔います、めちゃ弱です
「無理だ、夜以外絶対に飲まねぇ、酔いつぶれる」
そう断るとワインを右手にポーラが近づいてきて
「そんな固い事言わずに飲みましょうよぉ〜、ね?」
ポーラが右手に持ったワインをぐっと顔に近づけようとすると飛龍に阻まれた
「ダメだよ、それは提督自身が決めたことなんだよ、まだ君には曲げる権利はない」
しつこいのはダメだよ、こいつキレるから...
少々怒っている飛龍に気押され、ポーラは怖気付いた
それに呼応するかのように走る足音が遠くから近づいてきた
やはり扉を吹き飛ばす勢いで開け、入ってきたのはザラだ
「ポーーラーー!!」
「あれ?ザラ姉様?どうしたの?」
「どうしたもこうもないでしょ!!」
見事なまでの怒りっぷりだ、この姉妹は相変わらずだな
「提督、お騒がせしました、あとでみっちり叱っときますので!!」
「ハハッ、いいよいいよ賑やかなのは嫌いじゃない」
俺は苦笑いしながら答えた
失礼します、と言い残し、ザラはポーラを引きずりながら部屋を後にした
「まったく、昼間からお酒飲んでベロベロになって...」
「まあいいじゃん、さて昼になったけどどうする?」
飛龍はすこし悩むふりをしてから
「蒼龍も連れて買い物に行きたい!!」
「ん、わかった。蒼龍に伝えて私服に着替えてこい」
あいあいさー、という間のぬけた返事を聞いてから自室に戻った
〜横須賀市〜
「はて、何買うんだ?」
俺は目的を聞かされていない為、買い物の検討すらついていない
「えっとね、雑貨屋行ったり外食したり、ゲーム買ったり...」
「お前が...雑貨...?」
すると蒼龍が手を挙げながら
「雑貨は私が行きたいって言ったの」
なんだ...蒼龍だったのか
「なんか欲しいのでもあったのか?」
「ちょっと...ね」
ふぅん、と話を流して街を歩き出した
あちらこちらに連れ回され、なぜかクリスマスプレゼントを追加で買わされたりと、ひたすら動き回った
鎮守府へ帰ってくる頃には時計の短針は真下を向いていた
「はぁ、疲れた...」
「今回の買い物で10万円ほど使っちゃったね」
きっちりと蒼龍が集計していたようだ
「金額の内飛龍ちゃんが7万程...」
「え?そんなに使ってた!?まあいっか」
よくねぇよ...
「さて、お年玉の準備でもするかな」
「ねぇねぇ、今年はいくらくれるの?」
「飛龍ちゃんまだ貰う気なの...?」
さすがの蒼龍も呆れていた
「貰えるものは貰う主義なのさ!!」
そんな2人のやりとりを見ながら俺は笑っていた
執務室に戻り、長椅子に座りゆったりと時を過ごしていると、扉が開いた
「提督さーん!!お年玉ちょうだいっぽい〜!!」
ドアが開くと共に夕立、村雨、春雨が飛びついてきた
「ぬおっ!!危ないから飛びついてくんなよ...」
危うく後ろに倒れそうになったがなんとか持ちこたえた
俺は執務机の棚から3つの封筒を取り出し、3人に渡した
「ありがとうございます!!」
春雨の元気のいいお礼を聞いて
「いいさ、これくらいなら」
とどこかに行こうとする3人に手を振った
それから次から次へと貰いにくる艦娘にお年玉をあげていった
「今日で今年も終わりかぁ...」
俺が柄にも無く感傷に浸っていると隣に飛龍が座って
「今年は楽しい年だったよね」
「そうだな、いろいろあったさ」
宮本の着任だったり本井の扱いだったり...
「そういえば宮本さんの所も2人と結婚したらしいよ」
その情報どっから来てんだよ...
俺はうちの鎮守府情報網を甘く見ていたようだ
「ほう、重婚の道を選んだか、どうせ金剛と加賀だろ?逃げてんのもわけありそうだったし」
そんなよくわからない話をしているとあと1時間程で今年も終わる様な時間となっていた
「宮ちゃんの所の艦娘達は面白い人多かったねぇー」
「あそこもまた賑やかな所だよな」
ていうか宮ちゃんってなんだよ...
「来年も仲良くできるといいね」
「そうだな、嫌でも会うだろうし」
そんなことを言いつつ、テレビをつけた
なんで執務室にそんなのあるかって?買い揃えたんだよ
「そういや蒼龍は?」
「部屋で餓鬼は使いようの笑っちゃいけへんで見てるよ」
ならいいか...
「よし、寝よう」
「寝るんだ...」
年越しは寝て過ごす主義なんだ
俺は自室へと戻り、布団を敷き眠りに着いた

「提督、起きてー!!てーとくー!!」
何者かに体を強く揺さぶられ目が覚めた俺は布団から起き上がり揺さぶってきた人を探した
「やっぱりお前か、飛龍」
「もう年越したよ、起きて」
朝まで寝かしてくれよ...
「さて、もう年越したし朝まで飲むぞぉー!!」
「うえ...やっぱ飲むのかよ ..」
結局朝までうちの酒豪達とガツガツ飲まされ、次の日は二日酔いで立てなかった
「アハハ...やりすぎちゃった」
「俺は酒弱いのわかってんだろ?ウプ...気持ち悪...」
その日はゆっくりと寝て、調子を取り戻した 
 

 
後書き
うちの提督、お酒弱いんです
それはもう速攻で...
あと35缶ってのは
350mlの缶の事です 
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