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オズのビリーナ

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第七幕その十

「森エルフは森に住んでるの」
「それぞれの場所にですね」
「そうよ、その住んでいる場所によって違うの」
「呼び名が、ですか」
「髪の毛やお肌の色もね」
「違うんですね」
「そうなの」 
 こうお話するのでした。
「けれど悪い人達じゃないから」
「闇エルフって悪い種族ってイメージありましたけれど」
 ジョージはここでもゲームのことからお話します。
「違うんですね」
「少なくともオズの国ではね」
「お肌や髪の毛の色が違うだけで」
 神宝はここで皆のそうしたものも見ました、皆それぞれ違います。
「同じエルフなんですね」
「人間と一緒ですね」
 カルロスも言いました。
「髪の毛やお肌の色が違うだけで同じ人間なんですね」
「それと住んでいる場所が違うよ」
 キャプテンも五人にお話します。
「住んでいる場所が変わるとどのエルフもそうなるんだ」
「それぞれの場所のエルフにですね」
 恵梨香がキャプテンに聞きます。
「なるんですね」
「そうだよ、普通にね」
「じゃあ森エルフが地下に住んだら」
「すぐにお肌と髪の毛の色が変わるんだ」
 キャプテンは恵梨香にお話しました。
「闇エルフになるんだよ」
「森エルフが」
「海エルフにも山エルフにもなるよ」
「それって凄いですね」
「けれどエルフだよ」
 この種族であることは変わらないというのです。
「それは変わらないよ」
「そうですか」
「それでどのエルフもね」
 このことは困ったお顔でお話するキャプテンでした。
「今一つドワーフと仲が悪いんだよね」
「そうなんですね」
「困ったことにね」
「そこはゲームと同じですね」 
 お話を聞いたナターシャが言いました。
「どうも」
「そうなんだね」
「はい、私達の世界ではこう言われています」
 ゲームでもというのです。
「ドワーフとエルフは仲がよくない」
「それはオズの国でもそうでね」
「どうにもですか」
「仲がよくないんだ」
 実際にというのです。
「それで今回の揉めごとにもなってるだろうね」
「相性が悪いことも理由で」
「どうにもね」
「困ったお話ですね」
「全く、どうして相性が悪いのかしらね」
 ビリーナもやれやれといったお顔です。
「あの二種族は」
「オズの国だから喧嘩までには至らないけれど」
「確かに仲悪いわね」
 エリカとガラスの猫も言います。
「それで地下もって」
「どうしたものかしらね」
「けれどそのいがみ合いもね」
 ビリーナは胸を張って言いました。
「私達が解決するわよ」
「ええ、オズの国のトラブルは解決する」
 トロットもビリーナに応えます。 
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