ヘタリア学園
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第五千六百十話 街を包囲しても
第五千六百十話 街を包囲しても
パルミラに何とか辿り着いてです、そのうえで街を包囲したローマと彼の軍勢ですが。
その包囲してからもでした、ローマは苦戦しました。
「砂漠からどんどん出て来るな」
「はい、蠍みたいですね」
「それか蛇か」
兵士の人達はパルミラ軍の攻撃にかなり参ってしまっていました、ローマにしてもそれは同じことでした。
それで、です。ローマは兵士の人達に忠告しました。
「守り固めてな」
「補給路もですね」
「守ったうえで戦うことですね」
「地の利は向こうにあるんだ」
確かにローマ領ですが現地の人が一番詳しいのは言うまでもありません。
「だからだ、いいな」
「はい、守りを固めて」
「そのうえで戦うことですね」
「これは持久戦になるな」
ローマは苦い顔でこうも言いました。
「根比べだな」
「そうですね、本当に」
「辛い戦いになりますね」
兵士の人達も同じお顔になっています、砂漠での長期戦はかなり辛いです。
第五千六百十話 完
2016・12・13
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