| 携帯サイト  | 感想  | レビュー  | 縦書きで読む [PDF/明朝]版 / [PDF/ゴシック]版 | 全話表示 | 挿絵表示しない | 誤字脱字報告する | 誤字脱字報告一覧 | 

ヘタリア学園

しおりを利用するにはログインしてください。会員登録がまだの場合はこちらから。 ページ下へ移動
 

第五千六百十話  街を包囲しても

第五千六百十話  街を包囲しても
 パルミラに何とか辿り着いてです、そのうえで街を包囲したローマと彼の軍勢ですが。
 その包囲してからもでした、ローマは苦戦しました。
「砂漠からどんどん出て来るな」
「はい、蠍みたいですね」
「それか蛇か」
 兵士の人達はパルミラ軍の攻撃にかなり参ってしまっていました、ローマにしてもそれは同じことでした。
 それで、です。ローマは兵士の人達に忠告しました。
「守り固めてな」
「補給路もですね」
「守ったうえで戦うことですね」
「地の利は向こうにあるんだ」
 確かにローマ領ですが現地の人が一番詳しいのは言うまでもありません。
「だからだ、いいな」
「はい、守りを固めて」
「そのうえで戦うことですね」
「これは持久戦になるな」
 ローマは苦い顔でこうも言いました。
「根比べだな」
「そうですね、本当に」
「辛い戦いになりますね」 
 兵士の人達も同じお顔になっています、砂漠での長期戦はかなり辛いです。


第五千六百十話   完


                       2016・12・13 
ページ上へ戻る
ツイートする
 

全て感想を見る:感想一覧