ガンダムビルドファイターズ ~剣聖の煌めき~
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お久しぶりです。心はいつも自由(フリーダム)です。現在もアイディア探しの旅を続けている奴です。さて、そんななか剣聖の煌めきの続きでも書くかと思い書いたら、思ったよりもあっさり書けました。前回の更新から二ヶ月。まあ亀更新宣言はしてたんで、今後もボチボチと更新していこうと思います。
「はあぁぁぁぁっ! 」
月光刀 望を斬り降ろし、敵機を撃破する。
「ピット……」
シールドから胞子状のピットを放出し、残りの一機に集中して攻撃する。
『ぐっ! 』
「ミヤモトさん……」
「任せて! 」
ピットで敵機を追い詰めたところに、ガンダムディザイアが月光刀 朔夜を構えて接近していた。気づいた敵機は既に遅く、機体が真っ二つにされた。
「ふぅ……………結構倒したね」
「まだ他にもいると思うけど、そろそろ地上に降りる……? 」
「じゃあそうしよっか! 」
ガンダムディザイアとガンダムステラはシールドを構え、大気圏へと突入する。その最中、地上の様子は………………。
「こんなものか」
積み上げられた機体の上に、一機のガンプラが座り込む。
『お、おい!アイツには近づかねぇ方がいい!こっちに行くぞ! 』
遠くからその姿を見た者は、パートナーに呼び掛ける。
『なに言ってんだ!あんなに隙だらけなんだから、狙い撃てば落とせるだろ! 』
そう言ってスコープを覗き、照準を合わせる。しかし、すぐに座り込んでいた機体の姿を見失う。
『上だ! 』
『 !? 』
「遅い」
気づいた時には、スコープを覗いた機体は真っ二つに斬り伏せられていた。
『く、くそ! 』
残っていたもう一機は、既に距離を取っていたため難を逃れる事が出来た。その機体を遠目で見つめ、その場に座る。
「ふん。腰抜けめ」
空を見つめ、残り時間を潰そうとしていると、大気圏から降下してくる機体が見えた。
「まっ、別に構わないか」
ーーー--
「大気圏を抜けたね! 」
「地上からの攻撃には気をつけて……」
大気圏から抜け、地上に向かって降下していく。すると、地上のいたるところから攻撃が放たれてきた。
「どうする? 」
「今の攻撃で場所は割れたから、まずはアッチに着地する……」
「OK!」
地上からの攻撃を回避しつつ、攻撃の閃光が見えた一番近い所に着地する。
『カモが来たぜ! 』
『ポイントは頂く! 』
「双天流!伍の型!! 」
接近してきた二機に対し、こちらも距離を詰め、間合いに入った瞬間に、機体を回転して高速の居合い斬りを二刀で放つ。
「ポイントは僕達が貰ったよ! 」
月光刀 望と朔夜を鞘に納めると、二機は真っ二つに切断された。
「ミヤモトさん………次行こう……」
「OK! 」
ガンダムステラの後についていき、この場所から移動する。
「………………」
「?どうしたの? 」
移動しながらこっちを見てたのに気づき、聞いてみる。
「なんでもない……」
「 ? 」
ガンダムディザイアを使ってから日は浅いのに、機体性能を引き出してる…………やっぱりニュータイプ……?
考えながら移動していると、また次の機体へと遭遇する。
「ピット……」
シールドから胞子状のピットを放出し、前面に展開してビームバリアとして展開する。
「一点集中……」
攻撃を防ぎきった後、ピットを集中放射する。二機の内の一機はシールドで防ごうとしたが、すぐにシールドを破壊して撃破する。
残りのもう一機はビームサーベルで攻撃してきたが、シールドで防ぎ、そのままレギルスライフルで胴体を撃ち抜く。
「そろそろ時間切れ……」
「う~ん…………もう少しバトルしたかったけどな~」
「あまり手の内を晒さないようにしときたいから……」
「えっ!僕、結構型を使っちゃったよ!? 」
「ミヤモトさんは諦めてるから大丈夫……」
「えー!?ミサキちゃん!それは酷いよ! 」
「………ミヤモトさんは強いから、多少使ったところで大丈夫……」
「あっ、そういうことなんだ!なら大丈夫だね! 」
単純でよかった……。
『BATTLE ENDED』
試合終了のアナウンスが鳴り、機体の動きを止める。
「お疲れミサキちゃん! 」
「お疲れ……」
撃破した数は十機。生存ポイントも含め、計十二ポイントを獲得した。
「さて!第一回の種目から燃え上がるような戦いが多かったですね!では熱が冷めぬ内に、次へ行きましょう!皆さん!次の種目に備えてください! 」
ーーー--
「て言ってたけど…………」
迫り来る機体を斬り伏せ、疑問に満ちた表情で言う。
「これってなんなの? 」
「ステージを進んで、稼いだスコアが多い順にポイントが追加される…………って言ってた……」
ガンダムステラがピットで敵を一掃しながら説明される。
「けど、出てくる機体がモックばかりで物足りなくなってきちゃったよ~」
「途中で他の参加者と遭遇するらしいから、進んでいけば会える……」
「んー、早く来ないかなー! 」
モックを次々と斬り伏せながら進んでいく。一機一機はそこまで強くはないが、なにぶん数が多いため手こずるはずだが…………ミヤモトさんはガンダム無双でもやっているのかという感じで倒していく。
(…………早く進み過ぎて、逆に遭遇しないかもしれない……)
そう思いながら、引き続きモックを撃破していく。
各組は別々のステージからスタートだが、繋がっていないわけではない。
しかし、あまりスコアに差をつけないように、高スコアと低スコアの組を鉢合わせないようにしている。それは、撃破された時点で終了だからだ。
低スコアの状態で撃破されれば、必然的にポイントも少なく、今後の予選にも響くだろう。それを防ぐためにこのような処置を取っている。
そんなことはもちろん説明されてないが、ここまで進んで遭遇しないとなれば、そう考えるのが妥当だろう。
「あっ!発見したよ! 」
進んでいくと、モックとは違う二機を発見した。
『げっ!?さっきの…………! 』
『ヤベェ逃げろ!! 』
「ピット……」
「双天流!肆の型!! 」
『『ギャアアァァァァァっ!! 』』
ドーンっ!
「倒すと通常よりスコアが加算されるみたい……」
「モックを倒すよりも断然に稼げるね! 」
「このまま進んでいこう……」
文字通り遭遇した二機を秒殺して進む。出てきたモックは斬り伏せていくと、サイコガンダム並の巨体を誇るモックが出現した。
「うわー…………デッカイね! 」
「形はサイコガンダムを擬似ているようだから、気をつけて……」
「了解! 」
モックは全身に追加されたサイコガンダムのメガ粒子砲で、辺り一帯を凪ぎ払ってきた。ガンダムディザイアとガンダムステラは上空へと飛んで回避し、武器を構えて接近する。
「私が引き付けるから、とどめはお願い……」
「任せて! 」
ガンダムステラはレギルスライフルでモックに攻撃するが、Iフィールドも搭載しているのかビームがかき消される。
「やっぱり…………ならこれで……」
レギルスシールドから胞子状のピットを放出し、ガンダムステラを覆うように展開する。そのままモックへと接近していくと、メガ粒子砲で迎撃してきた。
しかし、展開していたピットを前面に集中させ、メガ粒子砲の攻撃を防いでいく。
目の前まで接近したガンダムステラは、左手からビームサーベルを発生させ、頭部と左肩を攻撃してモックの背後へと回る。
モックは背後にいるガンダムステラへと振り返り、攻撃しようと右拳を構える。だが、モックの背後から月光刀を構えたガンダムディザイアが現れた。
「やあああぁぁぁぁぁぁっ!! 」
月光刀二刀を振るい、モックの右腕を斬り落とす。そのまま機体を翻し、右脇腹から左肩にかけて月光刀を斬り上げていく。
「とどめ! 」
体勢を横にし、落下しながら回転斬りで攻撃する。モックはダメージを受けすぎたのか、火花を上げながら膝をつき、次第に動かなくなっていった。
「遭遇した人達のよりはスコアは少ないけど、だいぶ稼げたっぽい……」
「そういえば、これってどうやったら終了するんだっけ? 」
「時間制限か、もしくはスコアが上限に達したら終了……」
「今のスコアはっと………4381だね。上限っていくつに設定されてるって言ってたっけ? 」
「5000……」
「じゃあ、あともう少しだね!このまま進んでいこっか! 」
前を向き、モックを通り過ぎようとしたところ、倒した筈のモックの目に光が宿った。
ガンダムディザイアはモックに背中を向けており、モックは左手をガンダムディザイアに伸ばそうとする。
「!ミヤモ────」
「やあああああっ!! 」
ガンダムディザイアは振り返ると同時に懐に潜り込み、月光刀二刀でモックの胴体を攻撃する。背面からの切り口と重なったためか、モックは真っ二つに切断される。
「危なかった~…………あの状態でもまだ動くんだね。次からは気をつけないと! 」
「…………相変わらず速い……」
「ん?なにか言った? 」
「なんでもない…………先に進もう……」
『次はあんたらか』
「「っ!? 」」
声が聞こえた方をすぐに振り返り、大きく下がって武器を構える。
「…………この人、かなり強いよ」
「分かってる……」
機体はモックが壁となりよく見えないが、遭遇した機体は一機のみのようだ。
『じゃあ、早速やらせてもらう』
「っミサキちゃん下がって!! 」
叫んだ瞬間、モックが一瞬にして真っ二つに切断された。その攻撃はガンダムステラに届き、その間に割り込んで、月光刀 望で攻撃を下から弾く。
「っ───! 」
『へぇ? 』
「お返しっ! 」
切断されたことでモックの上部分が浮き、月光刀 朔夜で半分に切断し、その半分を相手に向けて蹴り飛ばす。しかし、読まれていたのか縦に切断されてしまった。
モックがバラバラになったお陰で、遭遇した機体の姿が見えた。
ベースはアストレイゴールドフレーム天ミナにしており、両肩はアストレイレッドフレーム パワードレッドにしている。右腕、両腰に装備されている武装は外されており、左腰には刀を装備している。機体カラーは間接部は黒、外部装甲も黒を基調とし、白と金色に塗装されている。
『やるな。一撃で終わんなかった相手は久々だ』
「そっちこそ、攻撃が速すぎるよ」
『どうも。けど、一撃で終わんなくても、二撃三撃目はどうか、な』
するとアストレイゴールドフレーム天ミナの改造機は一瞬で距離を詰め、刀による鋭い攻撃がガンダムディザイアを襲った。
だが、一撃一撃をしっかりと反応して防ぎ、反撃で月光刀 朔夜を斬り払う。刀で防がれたが、その隙に月光刀 望を斬り下ろそうとする。
しかし、左前腕部に固定された鉤爪・ツムハノタチで防がれる。
「ピット………! 」
攻防の隙をついてガンダムステラが胞子状のピットで攻撃するが、すぐに反応され避けられてしまう。そのまま後ろへと宙返りして距離を取り、再び武器を構える。
『連携は…………まあまあか』
そう言うと刀を鞘に納め、居合いの構えをとる。
『冥土の土産に、この機体の名前を教えてやるよ。ガンダムアクシア…………』
すると、ガンダムアクシアの姿が目の前から消えた。いや、違う。一瞬にして、目の前まで接近してきたんだ。
ガンダムアクシアはガンダムステラの目の前に接近し、刀に手をかける。
「ミサ────」
言うと同時に月光刀 朔夜でガンダムアクシアを攻撃しようとするが、すぐに間に合わないと勘が告げる。
ガンダムアクシアは居合い斬りを放ち、ガンダムステラに攻撃する。だが、今の一瞬の内にガンダムステラはバラバラになり、既に刀を鞘に納めていた。
速いっ────!!
今の一瞬で、何回攻撃したか分からなかった!目に見えただけでも、三回だけだ!
『これで終わりだ』
「やらせない、よっ!!」
けど、だからといって怯まないよ!
ガンダムアクシアが放った居合い斬りを、見える範囲で弾く。見えないものは、次の軌道を感じ取ってなんとか致命傷を避ける。そうして、数瞬の攻防を耐えきろうとするも………………
「追いつかない…………! 」
受け流したり弾いたりする内に、次の攻撃が来る。致命傷とまではいかないが、詰め将棋のようにジリジリとやられていく。
『耐えきるな………けど、もう終わりか』
「っ!? 」
その言葉と同時に、防いだ際に無防備になってしまった両腕が切断される。
『終わりだ』
ガンダムアクシアが鞘に刀を納め、大きく一歩を踏み出して居合い斬りを放とうとした瞬間、バトル終了のアナウンスが鳴った。
『ちっ…………』
抜刀しかけた刀から手を離し、ガンダムアクシアはこの場から去っていく。
ーーー--
「はあ……はあ…………はああぁぁぁぁ」
大きくため息を吐き、床にしりもちを着く。
「ミヤモトさん…………お疲れ……」
そんな僕を見てか、ミサキちゃんが手を差し出してきた。その手を握り、立ち上がる。
「強かったね、あの人」
「うん………私は、手も足も出なかった…………それに比べたら、ミヤモトさんはよく戦った……」
「そんなことないよ!アナウンスが鳴んなきゃ、僕もやられてたよ! 」
「…………あなたには、あの攻撃が見えてたの? 」
「う~ん…………五分五分って感じかな?剣道やってても、あんなに速い居合い斬りは初めてだもん。しかも連続で」
「そう…………」
「それよりも、次に備えよっか!行こ、ミサキちゃん! 」
ミサキちゃんの手を引っ張り、司会の人の所へと向かう。
(…………まだ速くなるかもしれない……)
「ミサキちゃん、どうしたの? 」
「なんでもない……」
「そう?なにかあったら言ってね! 」
「ミヤモトさんもね……」
ーーー--
「…………アイツらか。てか女だったんだ」
遠くでしりもちを着いている女と、それに近寄る女を見る。あそこまで攻撃したのは珍しく、少し興味を持った。
「ま、いっか」
だが、結局は倒せるレベルと思い、次の試合に備える。
後書き
今回はこんな感じで締めさせてもらいます。う~ん…………もう少し戦闘シーンを上手に書けるようにしないとな。
では、次回の更新でお会いしましょう。
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