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気晴らしSS

作者:常葉 淑
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思うのは、あなた一人

 
前書き
Twitterの診断で出た結果で作成。
今回は、クトゥルフTRPGのうちの子探索者でやってみました。

卓に参加しすぎて、呪文を大量に覚えた、知識人。
絶賛片思い中だが、実ることはないことをわかっている。
そんな彼女です。
 

 
私はいつからか人の隣に立たなくなった。
一人でも大丈夫なように過ごしていた。
それは、周りの人を傷つけないためだった。

他の人と同様に彼と過ごしていたはずだった。

彼の隣で過ごす暖かさを知ってしまった。
彼の隣に立てる事の幸せを知ってしまった。
「彼の幸せを考えたら、私は」
隣にいるべきではない。
私は人の形をした化け物なのだから。
普通ではないのだから。

だから、別れようと思う。
彼を巻き込んでしまう前に。

私は最後に、最高の笑顔でこう言い放つ。
「世界で一番、大嫌い」
と。
彼の反応は想像通りの悲しそうな顔。
うまく笑えてるといいな。

その後の記憶はおぼろげで。
気が付いたら、私一人の世界にいた。
そんな世界で、私はさみしくはなかった。
「君が笑っていますように」
哀しげに微笑んで言葉をこぼした。
この願いを願い続けることができる間は、さみしくはないのだろう。

「私が思うのは、あなた一人」
私しか存在しない世界で、曼珠沙華が静かに揺れていた。 
 

 
後書き
うちの探索者でやってみました。
うん。楽しい。
恋愛ネタにこの子はよくなる。
また、書いていきたいところ。
クトゥルフだからね、突然一人の世界にいてもいいよね!
もしくは、SAN値0にでもなったかな?
って感じで今回書いてます。

お粗末様でした。 
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